ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている
折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく
いったい何処へ行くのだろう?
自ら描 ....
地下生活の思い出
マンホールチルドレンたちの息づかい
アイスクリームをみっつ買う
太陽を傷つけた
酒は飲まないことも苦しかったし
飲んだあとも楽ではなくて苦しかった
....
いつもよりかすかに
いつもより明るい
夜の水のさえずり
手のひらの暗がり
鏡のなかにひらく傘
夜に向かう硝子の群れは
陽の名 月の名
星の名を問い
果 ....
おもえば随分我儘だったもんだ
思い通りにならないようなとき
それでも他のために祈れるのか
からくりランドは目に見えない
こころの体験のなかにしかない
試せよ試せちりぬ ....
【無しって概念は無しって話】
いつも何かを選ぶ時に思う
僕は優柔不断でありながら
白か、黒か
表か、裏か
はい。か、いいえ。か
はっきりとはさせ ....
* * * * * * *
灰色の部屋の中で ボールペンが、白い紙を見つめたまま下を向いている
公園では 樹々が空に向かって上を見上げている
夏が もうすぐそこに落下する
* ....
私が
この世に生を受けた理由?
それは
生きるため
ただ それだけ
難しく考えるから良くないの
哲学は考える事が哲学
答えのない事を
ぐるぐるぐるぐる
朝から晩まで
みんな ....
北の豚まんと仲良くしようとする
韓国の左派政権って
得体が知れなくて昔から大嫌いだ
金玉大中(ケーシー高峰談)とか
崖の上のムヒョンとかさ
こいつら見えないところでは
豚まん一族に平伏して ....
いつの時代も白い蝶は飛ぶ
記憶の境目チクチクと縫って
軌道を見ている夜が好きだった
置き忘れて来た大事な言葉を
腕時計のリューズで巻き戻す
微笑みのようなそれは涙だ
甘い匂 ....
俺は嫁をこよなく愛している
二人の娘もこよなく愛している
つもりだけれど
果たしてその愛情の
重さ深さ大きさを現実には計れてはいない
およそなのだ
曖昧なのだ
いい加減かもしれないの ....
台風が上陸していた
一人住まいのアパートの部屋
ドアの外側に得体のしれない何者かが立っている
右手に凶器の斧を持っていた
ゴーゴーと激しい風が吹き荒れて
ザーザーと激しい雨が降り続いてい ....
滔の海を見ました。かれのたましいはそこに転がっているように思えたコンクリートの路地裏があったのだけど、そうじゃなくて、本当は海みたいに手でかたちづくれないものの合間に挟まっているんだと思えました。残さ ....
裏切られて 裏切られて
恋の代わりに
安らかな呼吸を信じよう
あたかも にじんだ少女が
色彩に埋もれるように
粒子のざらついた日光が
ピントのきかない景色を
さらにまだらに削ってから ....
あらゆる行為を禁じられ
私は北極に立っているかのように感じた
もし周りの全てが敵だとしたら
頼れるのは
私自身とあの人の思い出だけ
そう思ってきた孤独な年月
何もなくても朝日を迎えないこと ....
辛い痛いやってらんない
ねぇ
私をホルマリン漬けにして?
標本にして?
それを愛するアナタの部屋に飾って欲しい
それが夢
なんて言って
アナタを困らせる
血が出ない殺し ....
泣いたり笑ったり怒ったり沈んだりしてさ
なんとなく だんだんと 大人になっていく
私 大人一年生
僕 パパ一年生
私 ばあば一年生
みんな一年生
みんな初心者マーク つけてるの ....
1.
誰もがお前の味方しない時は
時勢が悪い
お前が悪い
のいずれか両方であるだろう
この際は
徹頭徹尾
夜が来るまで行動し
朝が来るまで沈黙せよ
そうすれば
全ては幻想だ ....
気分が悪い
きがつくと
背中が痛い
何かもがれたように
さっきまで
とりついていた
トリでもあるまいに
フライドチキンにされた
前世でもあるかの
要に
みのりがことり
と音をたて
みちた風をゆらしもする
衣擦れの
すきまを縫うひかりの
糸をまぶたで
つむいではながれる
影の
あわさに怯えたり
も
する
くもり、
軟 ....
心が詰まるのは
閉塞ではなく
叫びを放つ
矛先を探して
そうはしないと
自らを抑えつけ
息をも漏らさず
力拳を握り潰して
そこに立っていようと
踏ん張ってしまうから
陽光がとても眩 ....
雨になりたいんでしょう
気付いてしまったのね
一人でさした傘の広さに
廃水のような涙なんて
蝶にはなれないわね
鱗粉は水をはじくから
知ってるわ、そんなこと
テストステロンが
一定量以上出ている女性は
女子競技には参加出来なくなったらしい
世界で最も男らしい女と呼ばれた
セメンヤが提訴したものの棄却されたそうだ
セメンヤには何の罪もないのに
....
登校拒否
これは愉快な現象だ
少なくともそうでない人物にとっては
義務と課せられたことを
しないなんてすごく魅力的だ
僕だけ税金を払わないでいい
とか
僕だけ働かなくてもオーケー
....
なにもしていないとき
いえ
なにもできずにいるときの
わたし
秒速ゼロセンチメートル
部屋にうずくまって
きれいな体育座りの姿勢で
うつろな世界を
うつろに見ることもしな ....
少女が窓辺に腰かけて
静かに外をながめながら
じっと何かに聴き入っている
その目からこぼれ落ちる
涙のしずくは
キラリとひかる美しい
ダイヤモンドのよう ....
ゆがんでいるか
踏破する指先の旅人
しろくなめらかであり
その頬に吹風は
行方をはばむことはない
いくとせの
起伏を顎に記述させ
あ、という声すら
ひそめて
夕ひは ....
テレビの中で気が気でない
競走馬たちが駆けている
テレビの前で気が気でない
ソファーに父が掛けている
新聞に丸を書き終えた
赤鉛筆だって気が気でない
父にガジガジと ....
六月の夜の街で 通りすぎるはずの弾き語りに足をとめて
どうするべきか戸惑いつつ 疎らな聴衆の背後に加わり耳を傾けた
酔っていたせいかもしれない
気持ちのいい風が吹いていたからかもしれない ....
未だ宵の口と
レディオ告げるのに
時はすでに朝になり
時計は音を立てる
今日は私の誕生日
誰も気にしない
奇跡がありますように
今日は私の誕生日
誰も気がつかない
魔法にかか ....
もしも早く出会っていたら
もしも別れていなければ
無意味なたらればまな板に並べ
切って捨てることも出来ず
ただ腐りゆく様をみる。
780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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