辛い痛いやってらんない
ねぇ
私をホルマリン漬けにして?
標本にして?
それを愛するアナタの部屋に飾って欲しい
それが夢
なんて言って
アナタを困らせる
血が出ない殺し ....
泣いたり笑ったり怒ったり沈んだりしてさ
なんとなく だんだんと 大人になっていく
私 大人一年生
僕 パパ一年生
私 ばあば一年生
みんな一年生
みんな初心者マーク つけてるの ....
1.
誰もがお前の味方しない時は
時勢が悪い
お前が悪い
のいずれか両方であるだろう
この際は
徹頭徹尾
夜が来るまで行動し
朝が来るまで沈黙せよ
そうすれば
全ては幻想だ ....
気分が悪い
きがつくと
背中が痛い
何かもがれたように
さっきまで
とりついていた
トリでもあるまいに
フライドチキンにされた
前世でもあるかの
要に
みのりがことり
と音をたて
みちた風をゆらしもする
衣擦れの
すきまを縫うひかりの
糸をまぶたで
つむいではながれる
影の
あわさに怯えたり
も
する
くもり、
軟 ....
心が詰まるのは
閉塞ではなく
叫びを放つ
矛先を探して
そうはしないと
自らを抑えつけ
息をも漏らさず
力拳を握り潰して
そこに立っていようと
踏ん張ってしまうから
陽光がとても眩 ....
雨になりたいんでしょう
気付いてしまったのね
一人でさした傘の広さに
廃水のような涙なんて
蝶にはなれないわね
鱗粉は水をはじくから
知ってるわ、そんなこと
テストステロンが
一定量以上出ている女性は
女子競技には参加出来なくなったらしい
世界で最も男らしい女と呼ばれた
セメンヤが提訴したものの棄却されたそうだ
セメンヤには何の罪もないのに
....
登校拒否
これは愉快な現象だ
少なくともそうでない人物にとっては
義務と課せられたことを
しないなんてすごく魅力的だ
僕だけ税金を払わないでいい
とか
僕だけ働かなくてもオーケー
....
なにもしていないとき
いえ
なにもできずにいるときの
わたし
秒速ゼロセンチメートル
部屋にうずくまって
きれいな体育座りの姿勢で
うつろな世界を
うつろに見ることもしな ....
少女が窓辺に腰かけて
静かに外をながめながら
じっと何かに聴き入っている
その目からこぼれ落ちる
涙のしずくは
キラリとひかる美しい
ダイヤモンドのよう ....
ゆがんでいるか
踏破する指先の旅人
しろくなめらかであり
その頬に吹風は
行方をはばむことはない
いくとせの
起伏を顎に記述させ
あ、という声すら
ひそめて
夕ひは ....
テレビの中で気が気でない
競走馬たちが駆けている
テレビの前で気が気でない
ソファーに父が掛けている
新聞に丸を書き終えた
赤鉛筆だって気が気でない
父にガジガジと ....
六月の夜の街で 通りすぎるはずの弾き語りに足をとめて
どうするべきか戸惑いつつ 疎らな聴衆の背後に加わり耳を傾けた
酔っていたせいかもしれない
気持ちのいい風が吹いていたからかもしれない ....
未だ宵の口と
レディオ告げるのに
時はすでに朝になり
時計は音を立てる
今日は私の誕生日
誰も気にしない
奇跡がありますように
今日は私の誕生日
誰も気がつかない
魔法にかか ....
もしも早く出会っていたら
もしも別れていなければ
無意味なたらればまな板に並べ
切って捨てることも出来ず
ただ腐りゆく様をみる。
季節はいつの間にか
窓の景色として生まれて来る
わたしは、
季節を食べることもできる
触れることもできるし
ときには、憎むことさえできるのに
馬車のように疾走る季節を
掴ま ....
内容ならあるぞ、いくらでも
形式のままごとの世界で
溜まりにたまったこの憎悪がそれだ
これを癒すことのできるものは
何であれ価値と真理の名を冠してよい
だが待て、ひょっとして
この憎悪と渇 ....
幾度か訪ねた飲み屋街
酔いも程好い帰り道
いかにも勉強中という様な風貌
そんな佇まいの占い師から
「ほれ、君よ。運命に興味はあるかな?」
そう声をかけられて体半分貸してや ....
私の昔のあだ名は、スカンクとサリン
男子は酷いよね
小中学生の時
女子はかばってくれた
この頃は女子の方が比較的、大人
私は、おならとお腹の音で悩んでいた
くっせーぞ!
....
{引用=
イ短調ロンドの孤独に犬のやうにあくがれて
せつかく育てた{ルビ硝子=がらす}色の{ルビ菫=すみれ}を
ただなつかしく僕は喰ひ尽してしまつた。
失意のかたい陰影を
新緑のプロ ....
どこかへ 笑われながら消えたきみ
駅の濁流に疲弊しても
兼六園の水鏡で耳を洗っても
みんなに追われて逃げ惑っても
晴天を仰げば まだ醒めない
秋風にささくれを刺激されながら
自我の花びらを ....
あれはいつだったか
陽炎にゆれながら倒れゆく馬をみた
北の牧場をさまよったときか
競馬場のターフであったかもしれない
或いは夢か、過労死の報を聞いた
快晴の街角であったかもしれない
或 ....
小鳥の死なんてネタに詩を書けば、ウマイ詩は書けるかもしれないけれど、
死自体を美味く書けている詩にめぐり合うことなどそんな経験を自分は、
したことがない。
車の自動運転キャンペーンの一環 ....
くろい闇の中で泥のように
身を横たえている
身も魂も宙に舞い上がり
銀河の果てを漂っているよう
眠りとは束の間の死のようで
欲望を一時的に放棄させる
また、この世の隠れ家のよう ....
スマホを肌身離さず持っていないといられない
電話なんて滅多にかけないし
かかってもこないのに
友達も仲間も失う不安はなかった
なぜなら
生まれつき
友達を作れないし
仲間には入れない ....
真っくら静けさ
無感覚の世界で
あるのはただ意識
といって
なにが意識といえるのか
胸のランプが
点灯し
あと幾ばくかの
心の鼓動
僕は透明
形もない
意 ....
窓の隙間から漂う 優しいそよ風に
愛しさの幻霊を流させて
だけれども 楽しさを装って鉄壁のあの人
マリには 一ミリも届かせられずに
温もりを抜いて、
楽しさ偽って、
フフッと笑った 微かな ....
いけいけの
イケイケの
ざらざらの
がらがらの
びしょびしょの
びっしょりの
淡淡の
麗麗の
ねっとりと砕け散る
朝日を浴びた露
花をみんな枯らした薔薇を見た気がする。野の薔薇か花壇の薔薇か。或いはそんな悲しい物はまだ見たことがないかもしれない。
幼い子供らは走りちりぢりに消え笑い声が耳の奥をくすぐる
手品師が飲んで ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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