真夏になる前に
逃げてきた場所で
やらなきゃだめだ
首に手をかける
君と二人
汗ばかり
動いてる
匂いがする
君のやつと
僕のやつ
混じってしまったところと
別々のと ....
パンクスは死に絶えた
ひどく単純な理由で
僕らは政治的信条を
一つに絞ってしまったんだ
2047年9月
パンク音楽公益法団は
当時の世界情勢に鑑みて
反抗すべき対象を決めた
....
韓国がホワイト国?
笑かしてくれんな
どこがホワイトなんだよ
あんな信用ならない国ねえだろ
色で例えるなら
ウンコ色だよ、ウンコ!
ウンコ国のクソ野郎だよ
ニンニクキムチ食った
翌朝の ....
結局、遅かれ早かれ、人は影を出しっぱなしにしておくことも、見逃すこともできないわ ─ウェンディ─
夏のピーナツ バターを冬眠する舌で舐めれば法外な朝はしめやかにはじまり華やかな金曜日に鮮や ....
虹色、あの人をもいで食べたい。
コバルトブルー、私に笑顔がなくて怖いだろう。
だってすべてに押し殺されているのだもの。
もちろん私は怖いです。
でも私はあなたの前で無防備になってみたいのだ。
....
何ら事前の相談もなく、いきなり現れて解雇通知を渡された。
お前はもう要らないお払い箱だと言うわけだ。
定年延長も再雇用も
しないという訳だ。
年寄りに高い金払うなら、若い人材を安く使いたいと言 ....
ハイビスカスの
葉に寝転んで
蜘蛛の巣に架かる
弓張月を見上げる
消えていく彗星のように
蒼い星の粉が風に揺れて
妖精に降ってくる
懐かしい匂いがした
失恋の匂いに ....
天の香具山で妖精が
自分の名前を彫り
夕日で赤くなった
血管のような川で洗う
小さなトンボ玉に
好きだという
たった一つの思いを
麻に編んで通していく
月夜の雨が染みていく ....
あれはああで
これはああだった。
だからああなるだろう。
そしてああなることもある。
あれはああなればいい。
あれがあるとあれもああなる。
無菌室 退屈 ....
―カチ―・・・
隊慶スーパー殺人事件
隊慶スーパー殺人事件とは、2009年2月21日に起きた、男女の高校生2名が深夜にナイフによって殺害された殺人事件を指す。2019年現在も犯人の特定 ....
アスファルトに白く煙る雨は激しく
鶯は黙ったまま昨日あれほど愛し合ったのに
他人より冷たい自分が通り過ぎる
あの日見た夢の
百本の釘を打たれ血の泡を噴く狐
笑うように喘ぎ死にきれず
朝 ....
空模様は空の気分しだい
なのに
わたしの毎日は単調
わたしの選んだ生き方は単純
わたしの肉体構造は
しいて言うなら凹
ずっと同じ男と
一つ屋根の下で暮らしていた
その間に
子 ....
湿った肌が疼くのは
長く続いた雨が束の間
止んだからかもしれない
深く重く連なる雲の向こう側に
隠れているであろう太陽など
垣間見たいとは思いもしない
仰向けになって
腕で額と目 ....
國
「 {ルビ飮食客=eater} 憩う 」
と {ルビ乙女=girl}
野では
「 名 」 云い
ただ當意
毒
「 死 ....
七月になり暑さが増す
梅雨を押し退けて
七夕の日は晴れになる
みんなの気持ちが一つになり
晴れを引き寄せているのか
多分そうなのだろう
短冊に書いた願い事
子供の頃毎年書いて ....
階段で躓くだけで喜んでくれる
小石を放り投げるだけで喜んでくれる
猫が横切るでけで喜んでくれる
眼鏡を持ちあげるだけで喜んでくれる
橋の端を渡るだけで喜んでくれる ....
梅雨が明けないから釣り堀は流行らない。そういえば前にもこんなことがあったね、よくあそこで暇つぶしてるんだって言うのに一度たりとも誘われないまま傘だけコイにぶつけられて。居酒屋で二人でしっぽりってどうい ....
時は昭和三十三年のプロ野球
日本シリーズ
巨人に三連敗で
絶体絶命の西鉄ライオンズ
エース稲尾和久は残りの四試合全てに登板
チームを逆転優勝に導き
翌日の新聞には
「神様・仏様・稲尾様」 ....
ふと思い出すことがある
夕日に染まる街も
カモメと一緒に帰る船も
羽衣のようなひこうき雲も
誰もいなかった遥か昔
僕ら二人はあの
夏椿だったんだと
僕は枝 君は花
白く美し ....
貴様それでも日本人かっ!とか本気で怒鳴る酔っぱらいオヤジと一度でいいから会ってみたい。
ネット上にはいそうにないから街に出るしかなさそうだ。
絶滅したのかもな。
ツイートし ....
アブラムシの大発生に悩まされたのは去年のこと
気温の上昇とともに細菌のようにどこからともなく湧き出る奴らは先端近くの柔らかい茎や花芽や蕾に群がり食い荒らす
本で調べると薬剤を噴霧するよりもゴ ....
私とあなたがもし仮に恋愛をしたら、
どうなるだろう。
私はわがままで、あなたは寛容で、
未来は海のように目の前に拡がるのではないか。
私の肩の荷は降りて、
花はいよいよ輝いて
鳥は歌を歌う ....
光溢れる夏の午後
庭の梅の木が微かに揺れて
三才の僕はその瞬間、
〈じぶんは自分なのだ〉と不意に気付いた
なにものにも替えられ得ない〃この私という存在〃
その認識が僕を稲妻のように打ったのだ ....
フォークリフトは俺の愛馬だ
手綱はハンドル
レバー操作で
馬はいななく
俺の愛馬は屋内じゃなく
屋外だけを走る
馬なんだから当然か
雨が降っても
たとえ
槍が降っても
....
燃え出したアスファルトの中華鍋のカーブが
油まみれのぼくの額を照らしている
野菜炒めのように瞬時に仕上げられた身のこなしで
逃げるように潜った自動ドアのその先は市民プールだったというわけだ
....
ずれたのか意図的にずらしたのか
斜めにかぶった帽子の下のか
みの毛をかき上げてスカートのシワを伸ばす仕草が
まるで大人っぽい子供のように静かだ。
そろそろ日付が変わりそうな頃に
彼女はピアノ ....
詩の身体をよこたえて
幸福の点滴を始める
詩は安らかな顔のまま眠りに落ち
徐々に心臓が停止していく
追い打ちをかけるように
成熟の点滴を始め
社会の点滴を始め
現実の点滴を始める ....
他人からどう見られるか気にするなっていうんです
君の人生は君のものだと
ありのまま振舞えばよいと
勇気づけてくれるのです
しかし実際はありのまま振舞えば
禁猟区から出た獣のように
....
オアシスの波打ち際を飛び立ちはじめた鳥たち
が足取り軽やかにアジトにたどり着く頃に
コロニーにようやく帰ってくる。
砂漠でも冷たい風って吹く。
舞っていた一枚のかみっ切れが
降りてきたんです ....
オーヴァードーズで死んだ海外の俳優のニュースでワイドショーはもちきりだった、俺は適当に皮を剥いた林檎を丸一個たいらげて顔を洗った、そいつの映画は一本も観たことはないが名前くらいは知っていた、世界的 ....
766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806
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