ソフトクリームと化す雲の峰。
コーンは地平線の遥か下。
さて
明日は何を出そうかと
深夜の四角い部屋の中
奇術師は思案した

天井からはオレンジ色の電灯が
ぶらり、ぶら下がっている

旗を引っ張り出そうか
鳩を飛び立たせようか
刃を飲み ....
風が頬を撫でていく
あなたが触れてくれるように

止まらない時の流れ
止められない環境の中で
愛を育てている

出逢った日を忘れない
風が穏やかに吹く日だった

出逢いはいつも突然 ....
椅子の上、ゆっくりと揺られて
止まらない時計の針を眺める
覚えているはずのない揺り籠の
寝心地を、なぜだろう思い出す

初めて綺麗な心を取り戻せたとき
記憶を旅するストーリーが目の前始まっ ....
美しいものの正体が
そのまま
美しいとは限らない

おぞましい化け物が
人の内面には隠れ潜んで
いるからさ

今朝
家の駐車場で蛇を発見した

蛇はゆるしがたいいきもの
ゆるし ....
窓ガラスに残る雨だれ
通り過ぎる車のライトが
ひとつひとつに色を付ける
桃の実のように淡く赤く
クランベリーのように

雨を吸ったすすきの穂
月にかざすと花が笑う
狐の嫁入りの ....
君が愛していたものをすべて
壊してみてそうしたら
君は君でなくなってしまうのかって
そんなことをアボカドを凍らせながら
思ったりして

蝉の声がする
誰の所為でもない
僕は一人で
影 ....
蝸牛
ひとつふたつと
数えつつ
昨日の
夢へ降り来る光

九品寺より材木座に向かい
ほどなく波が見えて
もう秋のにおい

天道虫
ふたつみっつと
数えつつ
明日の
夢へと還 ....
なごり蝉が泣いている

生を燃焼しDNAを残し塵に帰る
雨風にさらされ
骸は蟻や微生物の餌になり
地球を構成する大地となる

なごり蝉よ
おまえに後悔はあるか
やり残した無念さはある ....
黒い廊下の奥の微笑
あなたの薔薇色の唇が
死者と雪の帯が
蒼白い樹氷を照らしていた
冬の街

鶫が羽ばたいていた
そして破壊された地に吹雪はきた
それから物言わぬ書物、先の空き地、ハン ....
前の住人が忘れてった風鈴。
干し竿で晩夏が首を吊ってるよ。
利用者がうんちを漏らした
トイレに誘導して、ズボンをおろすと
お尻にもデイパンツにもみっちりうんちが付着している

デイパンツを千切って丸めてゴミ袋へ
ズボンを脱がせて新しい着替えを履かせる ....
あなたは去った 私のもとを
私はそれを 喜ばなくてはいけない
喜びたい

あなたが今 幸せに暮らしていたら とても嬉しい
あなたが今 泣いていたら やっぱり悲しい
あなたは去った 私のもと ....
雨の夜はプディング
香辛料と優しいミルク
開いたばかりの花
熟した果実の香り
オーブンに入れて
待っている間に
手紙の返事を書く

私の心は言葉に刺され
赤くやわらかく
プ ....
バターの焦げた匂い
ビスケット
クッキー割ってごらん
あまい星

花のエプロン ランララン
妖精の足跡 森の笑窪

急がないで飛ばないで
スキップ踏んで手をつなぐ

生ク ....
うれしくてうれしくて
とてもさみしげな青空を背景に
ひとりバカみたいに
笑ってる

とおい記憶をたよりに
あの海へ行けるのか
子どものころなんども行った
あの夢の中

のろいなど
 ....
 茂みから覗く瞳に偽りはないけれど、誰がそれを信じるだろう。
 瞳から涙がとめどなく流れてゆく。
 何もかも失った訳ではないけれど、愛するといったところの愛とは一体何なのだろう。
 信じるも ....
真っ白い壁に毛細血管のような亀裂が植物の成長を早回しで映すフィルムを思わせる速度で広がっていく、それを夢と呼ぶことはもうやめた、どんな名前をつけたって、それが俺の眼前で起こっていることには間違いが .... iPhoneの待ち受けを水族館で撮ったくらげにしています、ひと夏。毎日まいにち暑いけれど見るたびに気分だけは涼やかです。できればタピオカミルクティーなんか飲んで彼氏とデートがしたかった。けど年齢的にキ .... 満月の夜に妖精を見た

風の精と踊る葉は光り
粉雪のように揺れ
私に降りそそぎ
こっちの国へおいでと言った

明日になればきっと忘れる
今夜だけ私は妖精になる
白い光りに溶け ....
扇風機がまわる まわる
風車のように まわる
地球のように 天体のように
くるくると まわる まわる
風をおこし 夢見るように
まわる まわる
まわり 立つ
止まれば たおれる
May ....
猫は猫背のくせに凛としている。
昨日の恋を悔いたりせずに。
ただ足を動かしてさえいれば
前へ進めると思っていたんだ単純に
格好悪くていい
ゆっくりでもいいから
ここから抜け出したかったんだ

右足の次は左足
順番に足を前に出すだけ
転ばないよう ....
毎日嫌韓ヘイト報道けっこう
ほっときましょ、それが彼らのしたいことなんだからさ

毎週市民エネミー選定リンチけっこう
ほっときましょ、それが彼らのしたいことなんだからさ

 そんなことが、 ....
いつものようにとなりに座る


夕焼けのなかさよならをした


時はゆっくりふたりを変える


すべてのような恋をしていた
おにヤンマを捕まえて
その片方の足に糸をくくりつけて
飛ばした

それは
ほんの遊び心だった
子供の頃の

無邪気だったから
その残酷さに
何も気づかなかった

そうこうしてい ....
冬の弾き方を、だれか教えてほしい。

夏の奏で方を、だれか教えてほしい。

青空にたなびく白い五線譜は

燃え盛る黒い夜を呼ぶ

重爆撃機が描く交響曲

ぐずつく雲のはこぶ雨の匂い ....
パリの妖精
第8話「マドレーヌ寺院の妖精」




マグダラのマリアの手に
丸くなって眠る妖精

窓もない巨大な空間
天井からランプが吊るされ
祈りの言葉がただよう

今日の ....
足音を拾い集めて
紫の花にして吊るす
雨の歩く枝は細く
浴衣の髪に一輪
待ちぼうけの黄昏
デュランタの実は
夕日の色を塗られ
蟻が妖精に熟す日を聞く
後ろから影がすっと
私を ....
廃墟化した団地に蝉しぐれが木霊し

紫外線にへこたれない夏草が生い茂る空き地

眼をやれば月見草が微笑んでいる

幸せも 不幸せも 絶望も 希望も

混濁し合いながら曖昧な執着へと向か ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
コーンクーヘン1*19/8/24 12:17
奇術師の夜やまうちあつ...019/8/24 10:21
夏川ゆう119/8/24 5:25
僕が眠りについた後は邦秋3*19/8/23 23:15
蛇は蛇、人は人こたきひろし119/8/23 23:06
クランベリーの妖精丘白月219/8/23 21:34
からっぽの食卓鳴神夭花419/8/23 21:05
夕立、止んでAB(なかほ...819/8/23 19:41
なごり蝉あおいみつる419/8/23 17:45
冬の街コタロー219/8/23 16:22
風鈴クーヘン3*19/8/23 12:18
障害者支援施設に勤めて印あかり11+*19/8/23 12:13
雨あがりアマメ庵219/8/23 9:06
妖精のプディング丘白月019/8/23 8:13
妖精行進曲019/8/23 8:11
潮騒立見春香719/8/23 5:19
遺書メープルコー...1*19/8/23 1:19
赤く渇いたシュルレアリスムホロウ・シカ...019/8/22 22:20
携帯海月/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外こうだたけみ1*19/8/22 20:28
夏の夜の幻想丘白月119/8/22 17:43
まわるあおいみつる219/8/22 13:59
クーヘン4*19/8/22 12:06
たいら119/8/22 6:37
疲れちゃったりゅうさん019/8/22 4:27
またね水宮うみ3*19/8/22 3:51
美しいものがこたきひろし519/8/21 23:42
四季を悟るにはどうしたら?高原漣1*19/8/21 23:19
マドレーヌ寺院の妖精丘白月019/8/21 20:38
デュランタの妖精019/8/21 20:35
月見草あおいみつる319/8/21 18:06

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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