震えが止まったから
詩を書こう
今日は雄大な青空が広がっているから
その素敵な一瞬の光の下
年老いていく日々残余を祝福し
孤独死すら受け容れる
そういう人に私はなりたい
....
瞳の奥の炎が揺れて
捉える差異、収集する印画紙
あなたの心は何処にもないし
永遠はわたしの中にもない
向日葵が項垂れ色を失っても
奪えない若さ、その感覚、愛を
運命のように色付けた
....
ありがとう。
いままで私にかかわってくれた、人たち。
しあわせになるね。
コンビニのレジで
その人は買い物の会計をしてもらいながら
周囲にわからないようにして
店員の女のこに
小さく折り畳んだ紙を渡した
という
女のこは一瞬困惑した表情をしたけれど
直ぐに ....
それはすぎたこと
ながすぎもせず あきすぎもせず
それでも、激落ち君で鉄板を磨いては、
天を直撃する夢を見るウナギの略奪愛の様に彷徨えるよね
巴里。巴里。
黒塗りの巴里にはチップ ....
目覚めると、先ほどの光景が記憶の片隅に消えてゆく。
天井に向かって手を伸ばす。幸せな記憶を逃がさないように。
それはするりと僕の手をすり抜けて記憶の彼方に消えてしまう。
もう無理だよ ....
言うまでもなく、言葉は万能ではない。僕たちの言葉による意思伝達は、ほとんど奇跡と呼んでも差し支えないほどの、言葉の周囲をめぐる曖昧な了解のうえに成り立っている。もしかしたら、そんな気がしている ....
のいちきれすきころてんする
せいしんめっきんはわんだーにて
ろってんのぽいしんは
のうてん
いや、のうまんの
うてんで
うまうまして
にんげんのほんいとして
それはゆるされないような
....
自家中毒の記憶が熱をもって現れるとそのまま今ともつれ合って連なり転がって床に触れたところから声も出さずに死んでいくひとつひとつの細胞の悲鳴を拾ってコードを記録していく中で生まれてくる音はノイズと名 ....
effacé une fois,
et posté encore
マイニチマイニチ
コウジョウハ
セイサンシマス
サギョウインサンガ ....
診療明細票から注射薬の名前を調べ
症状をグーグル検索して
今日のお医者さんの処置はあってる
と思った
暇人と自称詩人の関係を
調査した結果
暇人の集合と
自称詩人の集合が
全く同一であることが分かった
自称詩人の集合の中には
ジジイ、ババア、ニート、バカ
イタイ奴が存在するが
暇じゃな ....
最後に 君の指先に
キスをしたのは
「あいしてる」
という言葉が 言えなくて
大事なガラクタなくなっちゃった
あくまのかけらが霧散した
風船ひゅるひゅる抜けてって
泣き疲れた絶望が
すやすや寝息を立てる頃
諦めという
とろけるほどの優しい吐息をあげよう
....
すすきの花が月夜に飛んで行く
黄色の花粉が追いかける
もう少し待ってくれたら
もっと早く生まれたら
あなたと一緒に並んで
あなたの肩の高さで咲いて
ずっと月を見ていたかった
霧をためた秋の高原
泳ぐのは野イバラ
白い山は花器
妖精たちの生花をする
出来上がったら霧を解く
ありがとう綺麗だね
ずっとここで見ているよ
今日はもう泣かないよ
秋の雨は恋に似て
明るく光るけれど
とても冷たく
別れの暦をめくるよう
赤い実はいつ開く
誰が待っている
誰が見てくれるだろう
背が伸びて
浴衣の丈も足りなくなって
覗く踝が細く ....
なんにもない
なんでもない
ぽかんとあおぞらひろがりまして
しずかなかぜがふいている
むおんのかぜがふいている
なんにもないわたくしは
まちのけんそうのただなかで
たいこのお ....
初夏に頂いた三輪そうめん。
とうとう残り二束、二輪そうめん。
女は男より先に起きて
朝食の支度して
出来たらまだ寝ている男のところにいって
耳元で甘く囁く「時間よ。あなた起きて朝ごはん食べて」
言いながら男の口に接吻した
そしてためらいながら「昨夜は良 ....
わずかずつ差分を超えてきて
都市の配管にひたひたとうずもれる
真夏の花弁が遠い秋の音と鳴り代わっている
時雨れているのは人か木か
正しい結審の音ばかりが降り注ぎ
うすら近い日々の錯乱がう ....
諦めてなげうって
一面に梅雨じみていた
ぐわり、ぎゅうと潰されひずんだ脳髄が宙に一掬いこぼれてしまい
泥まみれのみじめな白い靴下ではどこへも行けない
傘の羽音 傾いだ日没と共に、
ゆ ....
あるきまわる場所が
いつしか世界の外枠になってしまった
そんな人類にとって
深海の騒がしさはいつも憧れ
何も知らないことで
何度も希望を生んできた
白痴の創造主が僕らの中にいて
....
古くからの言い伝えでは
お金があれば
沢山持っていれば
人はしあわせになれるって
それは
確かに当たってるし
外れてもいる
例えば
お金が払えなければ
入院した病院だって ....
近くの 小料理屋の 前を
ゆっくりと 歩く猫
なんて言ってるのかなぁ
ちょっと 武士 みたい
おおむねは
不自然な酔っ払いのおじさんぽくもある
ふらふら〜 ....
視線が崩れる前の一瞬に
全てが分かるのです
空白の時を経て
前触れのない再会
触れる視線
数秒の差で
崩れ漂う
この一瞬に
私は恋をしていたのです
懐かしい人ではなく ....
自称詩投稿サイトに
新たに加わった自称詩人の特徴として
ただ闇雲に他の自称詩人のクソ自称詩に
イイねやコメントを入れたりすることが挙げられる
何らかの見返りを期待してのものだが
やがて見返り ....
あらゆる意味を浪費したんだ。
世界は存在するのに、
世界以外のすべても
同時に存在するんだ。
消費されていく、
(それも恐ろしい速度で!)
現れるのとほとんど同時に!
探している ....
意識不明の君は
あっち向いてホイを繰り返している
専門学校はまだ始まらないのかい
柔らかなほっぺをつねってみた
誰も知らないことにした
悪いとはわかっているけど
動かない乗り物にずっと ....
夜がへのじに曲がり出す時、
睡眠薬はいつもの位置で
意識が遠退くその前に
僕は独り在ることの
覚悟と記憶を反復する
今日の夕暮れは見事だった
作業所で君と何気なく話せて良かった
逢え ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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