行き方を聞いても
なかなか辿り着けないくらい
街の入り組んだ場所にある
何十年も前からこの場所で
良い香りを漂わせている
初めて来た時
何度も道に迷ってしまい
通りすがりの人に聞 ....
みんな幸せなんて嘘
笑顔がいっぱいなんて嘘
僕らはどうしようもないから繋がっていて
どうしようもなくバラバラだ
だから福祉は
僕らをどこにも連れて行かない
みんな一人で歩いていって ....
心が汚れるって?
どんな風に
心が洗われるって?
どうやって
なんて愚かな質問
に
答えは存在しない
と
思うわけ
まだ夜が明けきらない朝
街はまだ目を覚ましていな ....
言葉なんかまるで足りないのに
出来事なんかなんにも役に立たないのに
何故こんなこころの苦しみや悲しみは
ぼくらのからだに変調を来すのだろう
言葉なんかまるで足りないのに ....
今日帰ってくるのは
化け物だ
僕が知っているだれでもないし
だれが知っている存在でもない
乾電池を無数に並べて
その真ん中で丸めたティッシュを燃やす
ティッシュには膿の混じった血が乾い ....
今日をもちまして、
体力の限界・・・(ここで涙)・・・
風俗遊びから、引退をいたします。
今まで本当に・・・
それで本当にジェネリックの
バイアグラも捨てましたよ。
はい・・・ ....
小川を渡り
小径をゆけば
けもの道も無い世界
気配だけを置いていく
ただ香りだけを
愛ってなんだか知ってる?
私は知っている
だって持っていないから
愛の中に住んでいたらきっと
知らずに死んで
誰も愛さなかったかもしれない
愛の花を摘んで香りを知りたい
傷つ ....
見えるものぜんぶ
ゆるやかに塗っていく
冬が来る前に
秋が想い出になるように
温かな暖色に
聞こえる言葉ぜんぶ
刺を抜いていく
丸い実に変えていく
秋に涙が残らないよう
暖色 ....
私の歌は、物語ではない
想像力も、独創力もない
私の歌は、写真
今ここにあるものを映しているだけ
今ここにある私を切り取っているだけ
私の明日は、物語になるか?
私のうたは、生 ....
「好きだよ」と
言われることの
意味も分からずに
気が付けば
あなたに牽かれていた
あなたの眼差しは
澄んでいて
私は見透かされていた
自分のとても弱い部分を
「もう庇うこと ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう
流れる水と水が寄り添うことは愛のよう
本流と支流に別れていくものは悲しみのよう
岩にぶつ ....
王さまとお妃さまのだいじな一人娘です。
クレモンティーヌはもう年ごろだけれど、
縁談があるたびに破談にしては笑ってて、
「この国の将来はあんたんたるものね!」
とか、からからとした声をあげてい ....
この夏もよく働いてくれた扇風機。
5枚の羽、それぞれに、夏の埃、同じ分量。
次の季節が
わからなくなる時がある
幼い日の写真のように
一瞬だけ切り取られて
動けなくなる
あの日
羽ばたいた蝶々の鱗粉が
鼻先をくすぐり
視線を逸ら ....
空を詠みながら
星を解きながら
両腕を回す
宇宙のベルトに
縫い付けたくなる
心も体も
違う時間を
生きる人の声で
帰る道を知り
肩を落とすけど
まだ間に合うな ....
深夜とけいの
短針と長針と秒針におわれて
くらい穴ぐらで
ひざかかえて
かくれる夢をみた
黄色い花が咲いていた
黄緑色の電車が走っていた
庭に座っているのはかしこいしば犬 ....
海沿いのカフェで猫があくびした。
隣の席で彼女があくびした。
その様子がそっくりだったので私は笑った。
君が猫なら僕は何だろう。
港の見える丘公園で二匹の猫がじゃれていた。
....
破かれていくカーテンの
あの優しい日当たりが好きで
部屋の真ん中で目を閉じている
深い深い水の中
うっすらと張り付くように
白い目をしたばけものの声が
レースの ....
のっぺらぼうが私に一つ菓子をくれた。
菓子を食べたら私は大きくなった。
恥ずかしさで私はしゃがみこんだ。
けれども私に気付く人は誰もいなかった。
のっぺらぼうが私にもう一つ菓 ....
生と死の狭間で虹を見ている。
気に入らないものは排除し、生きてきた。
気付いたら一人ぼっちになっていた。
男も女も居なくなった。
生と死の狭間で夕陽を見ていた。
目の前に ....
生きるのがやだったから死んでた
少女で
わからなかった
つめたいキスのさなかで
まぼろしをゆめみたり
空気に番号をふったり
誕生日のあと
起きあがった
世界の ふちのところ ....
何が欲しいの
何を求めているの
それより
何が要らなくなったの
何を棄てたいの
自分が見えないの
それとも
自分から
眼を反らしたいの
それは
現実から眼をそむけたいから
....
ひたすらに憧れて
螺旋階段を昇っていく降りていく
根無し草の宙吊りで
呼ばれるように拒まれるように
(何一つ叶えられることはないのだと)
遠い遠い鐘の音を聴きながら
ただひたすらに憧れて
神経のからくりは解かれたのか、夜は沈殿する記憶のように膨大で心許ない、砂地に潜む蛇のように寝床に伏せて、閉じない瞼が見せる退屈な夢を見る、ハードロックと雨の音、時計を気にしなければ時間は自由軸だ、 ....
秋風に
風鈴の音が
舞う
おしまい♪
その音は
室をするりと抜け
高僧のように
無になって
消えた
ぬばたまの月を手に取れば
尾花に祓われて
鳥居を囲む狐さえ頭を下げる
落ち葉を並べて
冬眠のベッドを作る
テントウ虫たち
マーガレットの妖精は
枯れ葉に魔法をかける
目覚めが優しい日になるように
さあお休みなさい
冷たい風があそこで待ってるよ
....
雨の夜空は
ブルーベリーの
コンフィチュール
あなたのキスが入れた
甘い気泡が宝石のよう
クッションはねこじゃないですけど
言葉を話すねこならここです
ねこが見ている月
本当に月を見てるんでしょうか
月が夜に引っかかってるうちに
早くねこを探したほうがいいですよ
夜道が明かりで ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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