里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

無限の時の
流出は止まず
魂を抉るような
遠い記憶の残響が
耳朶に木霊し続けている

里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

今日も、また今 ....
海馬という大海原を泳ぐイルカの群れ。
彼らが空へ跳ねる度、僕は自由を思い出す。
しろい砂浜の、
土のしたによこたわって、
あら、私はいつから死んでいたのでしょう……?
 
波の音がちかくに聴こえる。
器の中に様々な言葉が投げ入れられる
器はその度にかたちを変えていく
選んで選んで投げ入れられる言葉もあれば
一気呵成に投げ入れられる言葉もある
思った通りのかたちになることもあれば
思った通 ....
終わりに向かう旅の途中は
まだ数えきれないハードルを残して
越えてきた時間の上に座った
安心よりも不安を拾った

あなたの身体が私の心を
抜け出す速度で擦る消しゴムは
柔らかい輪郭をぼか ....
山道の石の沈黙を見たことがあるだろうか
ぎらついた欲もなく、うたう術も持たず
息を吐くこともない
おそろしいほどの年月を沈黙で費やしてきたのだ

いっとき降りやんだ雨と
鈍痛のような、 ....
騒がしく崩壊寸前のクラスで
教師が一喝しまず黙らせる
からの目をつぶって一分間黙とう

すると不思議な静けさが満ち
心の平静を取り戻した

というようなテクニックを使う教師は
今日日ど ....
生まれた木々はSORAに向かい広がり続ける
SORAは青く深くどこまでも透明で流れていく
幼子が両親に殺されるときにも

幼い風は歩きだした僕の心をなでて
葉っぱ達を目覚めさせ
遠くきみの ....
「もう人間には失望しました
 何回やり直させても
 争いをやめませんので
 輪廻転生修行を
 打ち切ろうと思います」

「神様、承知しました
 それでは、恐竜の時のように
 争わせたま ....
あの人を
まぜるな危険

あの人たちに
まざるな危険

あの人は
まぜるよ世間
やわらかなあたたかさ

まるで匿名みたいな奏者

指先から

分厚い手から

前から在るような

氾濫、決壊、心根のうつくしさ


1999TOKYO

奇蹟のラカンパネ ....
また夜になり
静けさが白い部屋に充満して
溢れ出す無限の時間は
流れを止めず
私は一人横たわり
人差し指より先に薬指が
ディスプレイに触れて
誤字が打たれていくのを
眺めている

 ....
ため息よ

この子に

鐘響かせ

ピアノや歌を教えしひとよ

夜になるとピアノをひいた

薄暗い部屋で語らうように

ため息よ

この子に

鐘響かせ


思い ....
こっけいな歩みも、また良し。
元々僕は何処か
やっかいなものだから。 
けったいな足音をひびかせるうちに
けっこうな足音の瞬間が
この頼りない細足でも
あるやもしれぬ
から
こけこっこ ....
跳ねた足音が聞こえる
あの子が走っているんだ
自分の背丈以上に伸びた草っぱらを
毎日同じ時間

雑草だらけの道とも呼べない道は
いつの間にか踏み慣らされて
立派な道になっていた

そ ....
君が笑うと僕の寿命が伸びるから、
僕はどうやら長生きしたいようです。
あぶない橋を渡りきれば
その先には安全な場所が約束されているのかな

人生の至るところには落とし穴が隠れていて
それを無意識に避けて通り過ぎているのかも
わからない

だけど
急な坂道 ....
その頬や唇を
めくるような

呼吸をずらして
音に酔っている

溺れた光に
名前があるなら

瞼の上で
留めるホッチキス
買った古本に挟まっていた褪せたレシート。
97―8―3、1:28PM、遠い夏のかけら。
     じてんしゃのペダルを
    1かいてんさせたら、
   はんどるをクルっとまわすの。
  かてぽんとおとをたてて、
 すたんどをけったら、
みなとにむかってこぎだして。
たとえ詩が書けなくなっても
たしかに生きていくのには
困らない

だけど詩を書きたいと言う思いは
私の切なる欲求

時に心に石ころが詰まっても
叶えたい欲求

たとえば
公園の花 ....
悲しいニュースが朝を囲んでも
カーテンを開けてコーヒーを飲む

いつもと変わらず動ける体は
関節の音を置き忘れた後

いただきますと合わせた両手を
祈りに変えて目を瞑る時間が

遠く ....
ぼんやり砂浜を眺める
ゆっくり砂浜を歩く

夏の潮騒は賑やかで元気いい
身も心も夏に染まって
「今」だからこそ輝ける

眩しい陽射しを浴びて暑くても
潮騒を聞けば涼しくなる感じ

 ....
ウンコでも肥料になるし
ふんころがしのエサにもなるけれど
自称詩人はクソの役にも立たない
それどころか飯は食うし
屁はこくし
クソの役にも立たないくせに
クソはする
正に百害あって一利無 ....
狂い咲く雨は箱庭を濡らし沈める
くちづけの後の小さな虹が
知らない町を燻らせて
しらずに踏み潰した蟻が
わずかに軋んでいる
体温でむすんだ小さな手が
知らない誰かと角を曲がる
箱庭をおろ ....
硬い雨がスライドして
扉が開く次の日は
晴れです
うれしいことに

やって来た僕たちの
海岸も晴れで
海が雲の円形を繋ぐ
風が雲の鎖を散らす

僕たちの指は
空を三角や四角に飛び ....
「3人以上」


誰が乗ってもわからない
耳がなくても構わない
今日はとれたて新鮮で
顔があるだけ


お友達に
なりたいな
強い強い風に額が切れた
あっという間に滲んでいく中で
あの横顔だけはっきり見えた

強く強く押されて柔らかいものが出ていった
あれがハートというのなら
今ぼくを動かしているものはな ....
途中で噛んだ
飴と同じものが

夜空で輝きを
忘れないから

晴れた日は
たくさんの包み紙を

並べて見ている
銀河のように
先人の樹
枝葉を震わす声

溜息と体温
地に染みる涙

紺青と朱
遠くを往く影

足跡に触れる夢
発つ雛鳥の名残

祈りと昇る歌
{ルビ須=すべか}らく迎える救済の機
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
今日もひだかたけし619/10/27 12:49
イルカクーヘン7*19/10/27 12:38
clock of the sea朧月夜4*19/10/27 11:28
HAL5*19/10/27 8:46
彗星ミナト 螢2*19/10/27 6:33
沈黙山人6*19/10/27 6:12
静穏が満ちるまでりゅうさん319/10/27 5:30
SORAフリーダム219/10/27 4:35
輪廻転生最終回イオン019/10/27 0:23
一人扱注意1*19/10/27 0:22
奇蹟のラカンパネラ函館ドラゴン119/10/26 22:17
ディスプレイ(改訂)ひだかたけし4*19/10/26 21:17
鐘響かせ函館ドラゴン219/10/26 19:53
にわとり君服部 剛319/10/26 18:27
俊足アリスと簡単な難問卯月とわ子219/10/26 18:24
長生き水宮うみ2*19/10/26 18:16
あぶない橋を渡るとこたきひろし419/10/26 14:19
KISSミナト 螢219/10/26 14:16
かけらクーヘン10*19/10/26 12:45
behaviour朧月夜6*19/10/26 11:53
たとえ詩が書けなくなってもこたきひろし1019/10/26 7:02
キッチンミナト 螢219/10/26 6:37
夏の潮騒夏川ゆう619/10/26 5:10
腐れ自称詩人の活用法花形新次019/10/26 2:07
すいせいすいせい419/10/25 23:25
硬い雨がスライドしてオイタル119/10/25 22:32
20191025Naúl019/10/25 21:56
鉄塔とマシュマロカマキリ519/10/25 21:05
ミナト 螢2*19/10/25 19:30
薄暮水知鴇都019/10/25 14:52

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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