憶念せよ。君はおぼえていますか。あの日、全会一致で私は、教団から破門され、この世から消え去ったことを、あのとき私はあらゆる劣等感から解放され比較によらない自信を手にしたのだった。 
もう永遠に戻るこ ....
トンネルを抜けた後のスピードは
僕の耳にラジオを流す

恥ずかしさを忘れても
懐かしさに揺れる心を

歌い上げたラブソングが
春の下を通り桜を見てる

反射していく恋の思いを
同じ ....
宝箱の中のわたし
お気に入りはお気に入りだって
大切に仕舞い込んだりしないで
外へ連れ出してほしいの
世界の広さを知りたいし
雲の行く先
昼間の月の優しい光を浴びてみたいの
隠したりしな ....
KEIKOさんは恵子さんと書くのに
幼少の頃から
けして恵まれては来なかった
らしい

とは言っても
個人の情報の漏洩はゆるされない時代
具体的な記述は避けられているから
確かめられな ....
ゆっくりと歩く蝸牛
それで
どんどんと黄昏の国が過ぎて
宵闇せまる暮らしの中で

わたしも
立ち止まったままの
蝸牛

さまよえる
迷子

冷たい風が
「シッ!」
っと ....
誰も帰ってこないよ
今日、ボクが旅立てば
名刺入れは空っぽ

バスはいつも定刻から遅れるもの
聞かなかったことにして
笑って済ませばいい

どうせもう春は来ない
じゃあね、
時代の ....
二足歩行の人間だけが
垂直に天を仰ぎ見る

天の先を凝視して
天の先を認識して
天の先を創造して

歩いては立ち止まり
立ち止まっては歩き
一夜、すぎ
油の匂いのする聖水の
油膜を
洗い、すすげない、
その匂いにキャンキャン鳴いている
かしこい顔の犬を追いはらい、
泣きそうな君を
バス停までだけどね
見送ったのに、
君の ....
「わたし壊れてるから優しくしてね!」
って微笑みながらナイフで切りつけるスタイル
抵抗してはダメ、声を出してもダメ
水気の多い果実を切った匂いが部屋に満ちる

(ほうら、やっぱりそんなオチ) ....
記憶ってなんだろう
僕の記憶って

記録は嫌いなんだ
風にまかせて書き留めたほうが
たぶん素敵だから
ため息をして気づいたの

もうこんな季節

お話をしながら散歩

もうしてないもの

目の前のただの水蒸気

気づかないほどに白く染まるのはいつ?
芝生の上にすわって
ぼくは
ポケットのビスケットを半分にして
ひとつきみに渡した
「あげる」って言ってから
ぼくはもう半分を食べた
きみは
となりにいなかったから
きみのぶんもぼくが食 ....
 ぽつぽつ
  ぽつぽつ
 雨が降る

 ぽつぽつ
  ぽつぽつ
 ついた嘘

 車が轢いて
 過去も未来も
 じゃーっと鳴った

 消えて浮かんで
 また消える

 巡 ....
深いクレバスの底をめがけて
落下する白亜のプテラノドン

クレバスは狭く無風だから
翼を広げることができない

風に乗ることができなければ
翼竜は落ちるだけ

深い夜の底の
暗い氷 ....
ぶ厚い雲が空一面に
雨を降らして居座っている
霧深く
ゾンビが車道を横切りそうな
怪しさがある

せっかく怪しいのだから
土の中から死者がもりっと出てきてほしい
ゾンビが畑を彷徨って ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
悲しくても
涙を流すこともできず

くやしくても
叫ぶこともできない

誰をうらめばよいのか
問うこともできず

寒々とした
野にさらされている


その積み上げられた姿が
 ....
元気を出せ!と恐喝しないでください。
金を出せ!なんかよりも恐ろしいのです。
{画像=191217132857.jpg}


{引用=
例によって言葉+イラストの組み合わせで詩をつくる試みです。題名も作品のうちになっております。
題名の役割は、昔は単なるラベル、中身の ....
吹雪はやんだ
静寂が深々と夜を沈めている
遠くで
プテラノドンの悲鳴が響く
ただ一度だけかすかに
電車の警笛のふりをして

吹雪の中をどれくらい歩いただろう
自分の足跡を見つけた時
 ....
まがおが交差する
まがおがすれ違う
こころが交差する
こころがすれ違う
まがおが一瞬合う
まがおがすぐそらす
こころが一瞬合う
こころがすぐそらす
えーんえーんが交差する
えーんえー ....
独りでいる
冷たい部屋の板の間で

ニャ、と小さく鳴く
猫も寒いのだろう


ぼくたちの
朝はいつまでも
明るくはならないままで
口の中は
鉄の味がするままで

ふと ....
回転台の壊れたヒーター
この部屋を暗室にしているカーテン

うまい嘘をつく季節風

渡すのか
渡すべきか

この使いきれない肉体を
その本質さえ死なぬ我が魂を
木のぬくもりとは
肌のぬくもりを
奪わないぬくもり
あたためようとしなくとも
しずかにうなずいて
あげればよい
一つの手がわたしたちに所属する。
ありふれた闇のなかで。

わたしたちはレベリオンを目指して、
レボリューションを目指さない。

哲学者や詩人のようには、
決して語り得ないわたしたちの抵 ....
虐待ビジネスというものがあるらしい
自己啓発セミナーにやって来た
頭のイカれた人に
それはあなたが子供の頃に
親から受けた性的虐待のせいだと吹き込んで
親を訴えさせて金をふんだくろうというこ ....
暗い空を
赤いランプを点滅させて
飛行機が飛んでいる
私はそれを地上の片隅で見ている
空をゆく機械鳥
乗客やパイロット
キャビンアテンダント
あんなところにも人がいて
呼吸をしたりして ....
朝が待ち遠しいですか
朝が待ち遠しいですか
コーヒーを飲みすぎましたか
それとも昼寝をしすぎましたか
枕を裏返しましたか
どんな枕がお好みですか
どんな悲鳴がお好みですか
夜には夜の鳥が ....
ドアスコープから外を覗くと、そこには未来。
だとすれば部屋を振り向くと、そこには過去。
なるようになればいいさ

ずっと思ってたことを言った
僕はひどく酔っ払っていて
それが聞き取れない
なんだか自分の言葉は
あんまりに嘘がないので
ちゃんとしてる時じゃないと
理解す ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
一匹の雄viraj119/12/18 12:41
聖地ミナト 螢1*19/12/18 10:34
あなたのお気に入り卯月とわ子119/12/18 9:25
日向と日陰のある日常こたきひろし319/12/18 7:21
くらやみ蝸牛立見春香1319/12/18 3:02
いつかって・・・いつだろう?パン☆どら119/12/18 1:34
凝視ひだかたけし219/12/17 22:35
一夜、すぎ秋葉竹1019/12/17 22:16
天使はみんな恩知らずもとこ6*19/12/17 21:54
記憶梅昆布茶619/12/17 21:48
霧の小灯219/12/17 21:16
12月両性具有319/12/17 21:05
今朝傘の中でTwoRiv...3*19/12/17 20:38
その叫び声はLucy4*19/12/17 19:22
名物mmnkt2*19/12/17 19:00
中村くん(改訂再録)ひだかたけし5*19/12/17 18:43
怨念をのせた北風st819/12/17 15:33
出せ!クーヘン7*19/12/17 12:58
空の計器[group]ふるる219/12/17 12:52
朝になっても歩き続けるLucy5*19/12/17 6:51
にちじょう木葉 揺119/12/17 0:20
冬の獣秋葉竹1119/12/16 21:52
円環ナンモナイデ...12*19/12/16 21:08
木のぽりせつ319/12/16 20:53
無題朧月夜6*19/12/16 20:15
商売花形新次219/12/16 19:48
夜空の飛行機mmnkt319/12/16 19:37
眠れない人へやまうちあつ...1*19/12/16 14:54
そこにはクーヘン3*19/12/16 12:27
ooo,ppp/qqq,aaa竜門勇気2*19/12/16 10:39

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