人間関係に悩んでいたある日
神様だという者が現れて
人の気待ちを読めるようになるのと
人の気持ちを気にしなくなるのと
どっちがいいかと聞いてきた
わからないので
お試し期間をくださいと ....
小鳥についばまれた 肉は
果実の それであって
ついばまれずに 落下して
芽をいぶきだすのは そのたねである
ある彗星が太陽系外の別宇宙の存在者が
近々 太陽系内に飛来しつつある ....
垂直に伸びる細長い雲の
先端に触れるくらいの偉業を
永遠の少女は
軽々と成しとげる
山にとって葉は髪の毛で
紅葉づくしの山は冬になると
すっかり寂しくなってしまう
炎がもっとも燃える時
....
思い出せないことがある
長い年月生命活動を続けると
人それぞれ記憶容量は決まっている
機械と同じ
いっぱいになるともう書き込めない
忘れているのではない
....
私は世の中をしりたいという思いはない。
すでにしるべきことはしってしまったから。
私は自由になりたいという思いはない。
すでに自由になってしまったから。
私は幸福になりたいわけ ....
夢の途中で転んだので
ためこんだ時がみんな流れてしまった
這う
ほそい道を
わたしたちはみんな
おなじように無意味
木々は枯れて葉は落ちて
遠く鳥の群れが過るとき
裸木の梢に半月が
白銀の色を散らしながら
真冬の空を愛撫して
ぽっかりうっとり浮かんでいる
)あゝやっぱり今日もまた
)永劫宇宙の営み ....
君の言葉が
僕を貫いて
揺さぶって
世界を変える
そう思っていた
期待だけが膨らんで
君が見えなくなって
僕の世界は窮屈になっただけだった
きみのことを、
きらいになりたい
すきだから、すきなのに
なんできらいになれないの
欲を言えば、
どうでもいい
なんとも思わない
そんな存在にしてください
きらいである ....
期待をしながら裏切られても
世界は真っ直ぐに立っている
背中に刺さる青白い光が
答えを導く公式のように
入り口と出口を決めたら
誰かにぶつかるまで愛したい
夜が美しくなるほど
....
佐藤氏の商店は品ぞろえがよい
金で買えるものは何でもそろっている
あらゆる者が買い物にやって来る
大企業の重役から近所の主婦まで
隣国の政治家から小学生まで
ある者はアタッシュケースに札束を ....
強い奴が弱い者を苛める話はよく聞くけど
弱い者同士がお互いの首を絞め合うのってどうなんだろう
この世界には中心があって
そこはきっと点なんだよな
そこから外れたところへと
世界はどんどん ....
きみがやって来るという(祝日)
僕はひとつ前の駅に乗り込んだよ
サプライズを期待している(笑顔)
(結局)きみは快速で先に着いてしまったという
小さなすれ違い
やがて大きなうねりで離れて ....
年に一度の聖なる夜
壁に掛けられた靴下には
目に見えない歌が
そそがれます
十二月二十四日の聖なる夜
無数の子供等は
あどけない寝顔で
それぞれの夢を見るでしょう
僕は神さま ....
線にならぬ点だけを描いて
帰る星さえ無くしている
コンパスの無い遊泳のような頼りない日々
半無重力の中で足を掛ける場を探して
風波に身を任せた軌跡は
のこの歯のように浮き沈んで
見えな ....
あの…あれよ、こうやってさ、ワードの前でガッツリ集中して、己の理想とするスタイルとスピリッツをコンコンと追及して見たところで大半の感想は「読みづらいです」みたいなもんだしさ、本当何やってんだかと思 ....
叩きつけ合う鋼鉄
反響スル
この森に
霊魂をぶら下げ
午後五時に入る
異界ノ息、
異様ナ相、、
移行ノ刻、、、
穿たれる
窪みに
今や鉛と化した
前頭葉をズブリ
....
ひとりで冷えた惣菜を
家で温め直して食べる
そんなのいつものこと
今日はスーパーで
割引のピザが売っていた
それを買ってきて
家に帰ってすぐ
レンジにつっこんで
温めてひと ....
浮かんでいくものと
沈んでいくものがあって
それは浮かべる前から決まっている
沈んでいくものが浮かぶためには
手術しなくてはいけない
半分に切って
じゅくじゅくの実を取り除いて
テープで ....
生まれたとき
誰もが裸
服を着始めたときから人格が作られ始めた
言葉を覚えたときから伝えることを覚えた
喜怒哀楽
服で着飾ること始めてから上辺の言葉を覚えた
服で着飾ることで自分を ....
大切な写真を破った時に
稲妻みたいな道ができて
あれから迷って歩いたら
ふたりの洋服が焦げたよ
陽射しが畳んだ思い出は
箱の中で寄り添うように
長い年月をかけて生きる
色褪せ ....
目と鼻の先だからと油断しちゃいけない。
象の目と鼻の先って、結構なかなか遠いよ。
のんだくれ男とやさぐれ女
とぎすまされた場所にはそぐわない
だれも無関心のふりの都会で
新宿で乗り降りするほどの乗客
手を繋ぎたい天使が裏帳簿に記帳されて
探している煙草は違ったポケ ....
真夜中を折り返す靴下に
冷たい指を隠して座った
追われているような気分
追いかけてるような時間
迷路を抜け出す道がない
その胸の果てはどこなの
ススキが揺れて手を振り
さよな ....
12月になると
聴きたくなる曲がある
僕だけでなく
誰もが聴きたくなるのだろう
街のアーケードを歩くと
必ずといってよいほど
聞こえてくる
この時期だけの名曲
山下達郎 ....
無数の
真っ白な天使が
堕ちくるころ、想う、
あの夏、あの島で
透明な波の下、泳ぐ
ひとりきりの人魚の微笑みを。
雲の上に
漆黒の、帆船が、飛んでいる、
自由さがす百舌 ....
幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ
人は誰でもするよね
誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
....
地球人という名の宇宙人
ねえ、気づいてる?
たまに飛行船を飛ばして、
地球っていう星の監視にいきます
地球人はとてつもなく、
愚かで醜くそして無能だ
ねえ、気づいてる?
....
イエスキリストが神だというのは
偶像崇拝に当たらないのかと思うのだが
それと唯一神というものが
イエスキリストのみならば
アシュタロテやイシュタールは
神ではないのか
つまり
神では ....
咲き誇る冬の薔薇
清澄な空気に
白く濡れたふくらはぎ
閉じられる傘
雨上がりの明るみに
触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い
紅に染まる薄い頬
....
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