今日の別れが
永遠のさようならに
なるのかもしれない
そんな思いが過るので

玄関の外に出て
あなたはそんなにも
手を振るのだ

今日の別れが
最後になるはずがないという根拠など
 ....
私たちは、星と星とを線でつないで、名前を付けることができる 撃鉄を起こし引き金を引いた
でももう弾は残っていなかった
翔べ
高く翔べ
翼よ
光の方向へと
ただ翔ぶがいい
哀しみも苦しみも
高く飛ぶための突風に過ぎない
高く高く
翔べよ Fly highー
太陽光線
待っていた
太陽光線を
願わくばその明るさで
私の全人生を照らしてくれ
太陽光線とは先生
私の人生を照らすのは
先生の思想と哲学と行動なのだ
耳を重ねると本になるから
どのページを開いても忘れない
夕焼けを閉じ込めたあの海で
貝殻よりも柔らかい関節が
光を貰って耳たぶを落とし
抱きしめるたびに噛み付いたね
瞬間接着剤みたいな夜が ....
空には嘘を付けない気がする
ネックレスの鎖が切れても
また繋ぐような水色の風に
出会ったことがあるから
人の間に生まれる絆も
ずっと信じて良いのかな
雲の切れ間に鏡を持っていて
互いを照 ....
冷凍庫にしまったはずの夜
誰かに盗られていた
一切れも残さず 影も残らず
切ないことの一切が
夢のように沁みる
不確かな確かさが
心の蔵に突き刺さる
あなたに会えてよかった
それすら切なくて
命が海に浮かんで空を見てる
目覚めるような文章や言葉が書きたかった
今という記憶に埋もれた感性を呼び起こすような
『嗚呼、そうだったね』と涙するような
春の中に芽生えた秋を育てるような
そんな言の葉を 今も
初詣の足を止めて人々の絵馬に目をやった。
僕に見られたせいで、それらの願いは叶わない。
部屋のなかの折れた櫛を
覗き込む鴉
鉄格子 窓
鉄格子 窓


鏡を照らす鏡
夜を囲む夜
目が痛む 息を吐く
雪が止む


夜に切る爪
赤い中指
罪人の樹の ....
花咲く音が聞こえたら
それは妖精の歌
花びらに書いた聖書
波のように繰り返す
光る風の笑い声
コラールの旋律
ミツバチは音譜を持って
蜜と交換に出かける
魔法をかけられた
蝋細工の妖精
透き通る黄色い妖精
暖炉の上に飾られる

すきま風は雪女の歌
暖炉に置かれた香炉
春の匂いだけが生きて
溶けていく妖精の羽

臘月の魔法は新月か ....
うつむいて祈りながら
雪に溶けてきえる
純水だけをのこして

泣きたい時は涙すればいい
それは妖精が残したものだから
瞳は人間の花だから

清められた白いロウソク
心のひび割れに ....
今日に負けたなら
昨日に戻ればいい
明日に負けたなら
今日に戻ればいい
未来は一方通行じゃない
夏の片隅──朽ち果てた蝉の亡骸
群れた蟻が{ルビ解体=バラ}していく
勤勉にも  休むことなく
{ルビ解体=バラ}されていく生の名残り……

ひとつの死の後先に
夏もやがては夕暮れ

 ....
ふたり、
そのメロディーを聴き
冬の青空を眺め、
とても
たいせつな、
でもガラクタみたいな竹とんぼが、
紙吹雪みたいな軽さで
ただ、
風に舞っている
悲しみを、知った。

 ....
 
みかんの皮を剥く
皮が出てくる
剥いたはずなのに
と思って皮を剥く
皮が出てくる
ええっと、何だろう
と思って皮をむく
皮が出てくる
落ち着け、今までのは気のせいで皮など剥いてい ....
もう金輪際
遠い異国を夢見たりしないと
誓った日から
私は翼を折り畳み
地に足をつけて生きてきた

地面をコツコツ歩きつづけ
生活圏を見回っている
あまっちょろい夢など追わずとも
 ....
つかれた つかれたよ
おれはほんとに つかれたよ

いつも うえには だれかいて
いつも かおにつばをはいて

いらないね はいらないね

きくみみもたず

だまくらかしたあいつが ....
隕石が降ってきたので寝ます
おはよう
詩は動いている
迎える向こうの死を前にして

絶えず絶えず動いている

暮れては明ける、
遠い山並みのシルエットのように
内気な感情で曇らせた窓を
開けてくれた君の指相撲
蓋をしたら二度と出て来ない気がして
魔法のランプを擦ってばかり
負けたフリをしようとするまで
恋に深さがあると知らなくて
金魚のように口を ....
私は私という一人称
薔薇を噛んで唇を切る
何処へ失踪していたの
いつの間に帰ってきたの
夜空に輝く星になっていたというのなら
この夜をすべて闇で塗り潰してしまおう

聴こえてくる吐息は
 ....
その万年筆が本当に万年筆だと言い切れますか?
9999年目で壊れたら、九千九百九十九年筆ですよ。
また 新しい一年が始まった

誰かに対して
怒ったり 笑ったり
些細なことが許せなかったり
大人気ない自分

そんな自分にがっかりを繰り返しながらも
この当たり前にある毎日が
ふと  ....
星条旗を焼けば
躯が笑う
金とオイルは掴み放題で
プールの中に異教徒のねーちゃんでも沈めておけ
誤爆です
誤報です
油に塗れた手だと操作もたいがい

「戦争だ」
僕の中の少年がまたど ....
見ると木には柿のような実がなっている
もっじく手立てがわからないぼくはいつもダメにしてしまう
たまにうまいこともっじいてみても籠のなかで腐らせる

図鑑をのぞけば似たようなものが載っている
 ....
はよ起きて
はよご飯食べや
はよ食べーや
はよお皿持ってって
はよ着替えてな
はよ歯ぁ磨きぃな
トイレはよ出て
準備おわってんの
はよランドセルに入れや
えぇ宿題してへんの
なんで ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
今日の別れがLucy3*20/1/10 18:46
光年水宮うみ2*20/1/10 18:07
殺意HAL7*20/1/10 17:49
Fly high渡辺亘0+20/1/10 17:44
先生の哲学は太陽光線120/1/10 16:27
ハートステーションミナト 螢2*20/1/10 14:59
フェイクファー320/1/10 14:44
きみのてを020/1/10 12:55
一切020/1/10 12:55
目覚め3*20/1/10 12:55
叶わないクーヘン3*20/1/10 12:52
冬とまばたき木立 悟220/1/10 9:52
春の楽譜丘白月020/1/10 6:59
ロウバイの妖精020/1/10 6:52
スノードロップの妖精020/1/10 6:51
さきのことリィ5*20/1/10 6:14
片隅の夏存ゑくべる220/1/9 23:56
秋葉竹520/1/9 22:16
みかんの皮を剥くたもつ420/1/9 21:03
飛ばないカラスLucy2*20/1/9 20:38
20200109Naúl120/1/9 20:03
隕石mmnkt020/1/9 19:34
シルエットひだかたけし520/1/9 19:14
恋の惑星ミナト 螢1*20/1/9 17:17
魔法の鏡由木名緒美5*20/1/9 17:17
万年筆クーヘン2*20/1/9 12:46
年の始めに玉響120/1/9 12:10
_秋也020/1/9 2:34
果物存ゑくべる120/1/8 22:47
はっけよいプル式2*20/1/8 21:50

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