シャッターの降りた渋谷駅
俺たちはいっときの往生に浮かれ騒いでいた
生きることがあまりに長すぎて

なのに
なんの気まぐれか
俺はひとりになった

真夜中の交差点

ひとり撥ねら ....
水はぼくという暗闇を通り過ぎていく
空気もぼくの暗闇の中で膨張したり縮小したりする
太陽と月の関係のように
光と影の螺旋は何処までも続く

独りで生まれ
独りで死んでゆく
生まれることは ....
モニターの中では性具のような光沢を持つ拳銃をこめかみに押し当てたブロンドの若い女が眼窩いっぱいにまで目を見開いて笑い続けていた、それが冗談なのか本気なのかすぐには判断が出来なかったが、引鉄にかけた ....   波間で
  花びらを
  持とうとする
  すごい 忘却の速さで


  水のように
  貴方の部屋にいた
  そのことのすべてを
  分かろうとするけれど
  とても ....
僕はあの日のように
ひとしずくの水に戻った
水の精に魅了されたピア二ストは健在だった

瀧のごとく
怒涛のごとく
自由に偏在し
現れては消える
彼の日は今に
今は彼の日に
打ち寄せ ....
ひっぱってもひっぱっても
弾けてこの手を離れる

ここまで、ここまで、と
伝えたはずなのに
私の言うこなんて
そう、聞くわけがない

なぜ前髪はあるんだろう
いつもはなかった

 ....
あ オチタ
あ オレタ
あ コロガッタ
あ キエタ


もう 何も無い
ただ 結果だけが
自由な行為の結果だけが
ひろくひらき広がっている
高曇りの薄白い空の許
モノクロームの大 ....
風の流れと共に
半球を描いて
白雲が流れていく

哀しい目の名無し人は
気付けば人波に逆らって
白雲の後を追う

ああ風が吹く と

風を浴びる名無し人は
気流の鳴る音を聴きなが ....
花を知らない砂漠の女王
ミルフィオリの花を
いつか手渡してくれた人
砂漠に星の種を蒔く人

いつか一緒に行こうと言った
花を見に行こうと言った
ガラスじゃない息をする花を

いま ....
花びらを数えて
花びらに乗って
花びらで夢を見る

砂浜で雪を枕に
眠る貝殻のように
白く光る花びら

あなたの髪にいちまい
妖精がさして言う
私の口ぐせを
一人の部屋で
バラを見つめる
赤と黄色とオレンジ

花束を花瓶から抜き取り
茎を縛りぶら下げる

最後にもらった花束
あなたといた時間を
私はここに閉じ込める
ドライフラワーの ....
掌からすり抜ける水
砂の中の骨
早送りで咲いて散る花
骨に彫られた文字
一枚の夜の被い
火にくべられる絵画
壺の中の菓子
家から出ない女
表紙の千切れた古い詩集
頭を割られた男
鏡 ....
通販番組のトマトは未だ切られたことに気付いていない。
事件は既に発生しているのに、この国の警察はまだ動かない。
瞳の中を走るタイヤが
パンクしたのだと思う
つまづいたのはきっと
誰かのきらきらしている爪
僕は頬を引っ掻かれたような
何かに置いて行かれたような
フルーツパフェを食べられなかった
晴れ ....
 
 今日も暖かい光

 太陽さんありがとう

 おはようございます いつも元気に

 管理人さんありがとう

 横断歩道止まってくれて

 運転手さんありがとう

 いつも ....
ねえ最速だよ、最速だよといって、宇宙のことは何か国語で話し合ったら宇宙に近づいた気がしただろう、ね、自分以外異星にいて、カクテルみたいなマイナス一等星、白色矮星、馬鹿みたいだ僕ら希薄な、コーラのような .... う つになった
つ まづいてしまった
く つがぬげた
し にたくなった
い きることになった
俺たちは昔からの路をたどりながら
遠い国から来たらしい
ジプシーと蔑まれながら
謡いながら踊る
そうして生きながらえてきた
おまえにもその血はあると想う

旅をするっていうのは
その場 ....
秋過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花

{ルビ荼毘=だび}に付したる
{ルビ骸=むくろ}には
五色に浮かぶ
{ルビ懸想文=けそうぶみ}

てのひらほどく
文様も
 ....
おそらく
この自然には同じといえる
事象はありません

天国と極楽が違うように

希望のシャロンに
輝く未来は到来しないように
さっぱりわからない
まま
死んだひとがいた

けっこう
にくまれていたのかな?

こっちは嫌いじゃなかったよ

けつえんなんだから

法事には行ってたでしょ?

なにかにやぶ ....
いくつもの
打ち上げ花火が
わだつみの瞳に 
いくつもの放射状の闇を
咲かせる

ひとりでも 
充分に満ち足りていた青空が
ひっそりと
眉をひそめる気配がする

新月が
闇に照 ....
惑星は遊覧する
遊ぶ湖は波紋を広げる
目の星が言葉少なくなる
星の磁場が狂う
森の前に立ち尽くす
十階であると下を覗き込む
君の名前を読むことはない
石碑に歌の跡が残る
写真を撮る
 ....
4Gが5Gになると何がどうなると思う?
君んちのゴキブリが1匹増えるだけだよ!
「ねぇ、コンクリートの重い建物が
 こんなにたくさん建ったら
 地球は重くなるのに
 どうして地球の回転速度は
 変わらないのかな」
「まぁ、そうだね」

「ねぇ、重くなって回転速度が落 ....
学校で教える音楽は
音を楽しむではなく
音を学ぶであって
楽しくなんかない

学校で教える数学は
数を学ぶではなく
数で楽しむべきで
数楽に変えて欲しい

学校で教える化学は
化 ....
のがしたくない つかまえて しまっておきたい

ひかりのはいらない はこのなかへ

ときどき ふたをあけて みて たのしむのさ

きにいったものを あつめ

とくべつなやつにだけ みせ ....
光のもたらす恵みは計り知れないのに
空気より空気感ないよな

太陽光がなくなったら
きっとパニクるぜ
ムーンライトがなかったら
暗黒の夜になっちまう

その昔
俳人松尾芭蕉は旅の途中 ....
涙がこぼれる少し前
僕より先に君が泣いた
音も無く落ちた涙は
いつか水溜まりを作るかもしれない

涙がこぼれる少し前
僕は声を失った
君を慰めることも出来ず
ただ涙をこぼすだけだった
生きている間だけしか
活きられないんだよ

そんな当たり前の事が良くも悪くも
理解できないのは
やっぱりいきているせいなんだろうな

空気を吸って
水を飲んで
食べ物を胃袋に入れてお ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夢追いびと・年負いびと存ゑくべる320/1/27 1:00
夜想レタス220/1/27 0:51
同じ川で汲み上げた水は混ぜればひとつの水に戻るホロウ・シカ...020/1/26 23:28
波間へ[group]草野春心1020/1/26 23:22
水瓶座レタス220/1/26 23:14
届かぬ前髪木葉 揺2*20/1/26 22:08
補強ひだかたけし420/1/26 21:40
名無し人(改訂)320/1/26 19:54
砂漠の女王がみる夢丘白月120/1/26 19:35
妖精のかんざし020/1/26 19:33
乾いた時間020/1/26 19:30
点の誘い・線の思惑 三ただのみきや3*20/1/26 15:20
トマトクーヘン3*20/1/26 12:49
青の目覚めミナト 螢220/1/26 9:00
ありがとう佐白光020/1/26 1:39
定理ねことら120/1/25 22:06
うつくしいきみのてを1*20/1/25 22:04
ロマの歌レタス220/1/25 21:37
別離 【改訂】2*20/1/25 21:34
ストレリチアのストイケイアナンモナイデ...4*20/1/25 21:09
立見春香420/1/25 18:06
ザクロ色の光草野大悟2120/1/25 14:06
惑星スイング・バイ這 いずる520/1/25 13:48
クーヘン4*20/1/25 13:31
落ちない地球イオン020/1/25 13:01
学校で教える文学1+*20/1/25 13:00
箱職人墨晶1*20/1/25 10:31
無明と暗黒の差ってこたきひろし520/1/25 9:23
卯月とわ子220/1/25 9:15
生きて活きていきている間にこたきひろし120/1/25 8:42

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