氷上に吐露した朽葉 時に流れる
季節はスライドを重ねる微粒子たち
誰のものにも二度と靡かない睫の艶
声帯を潰した天邪鬼の嫉妬も息が上がる
駆け足で滑り台を駆け どこへ行くか朔風

めくるめ ....
降り積もった雪の中で
世界は沈黙してしまった

雪の白さは
街のネオンを覆い隠し
喧騒を吸い込んだ

世界は終わってしまったと思われた

窓から明かりが煌々と灯された
人々がそれぞ ....
新型コロナウイルスの緊急対策で
一人十万円支給が決まった日
昔、中学生の授業で
もし宝くじで十万円当たったら
何に使うか宿題があった事を思い出した

翌日息子が
お父さん一人十万円はボク ....
新型コロナウイルスの
緊急事態宣言は
人間に向けての発令であり
自分は恐竜だと思っている人は
対象だと思っていない
しかし一律支給の
十万円は貰うつもりらしい

モンスタークレーマーは ....
逆上がりで夕陽を枕にして
今日が終わるのを食い止めていた
また朝が始まるつもりでも
僕が生まれた日を知る人は
もうどこにもいないというのに
明日を恐れた夜に価値がある
この先は次の年まで何 ....
久しぶりに西の空を見上げた
夕日が燃え落ちようとしていた
新鮮だと思った

路の傍らに紫陽の花が
かたい蕾をつけていた

風が心地よかった
夕空が綺麗だった

久しぶりに心が洗われ ....
在るかないかわからないから書いているのかもしれない。
ここに在ったかもしれない、なかったことになるかもしれない、
この場所を覚えていたくて言葉に変えている。

書くことは願いにすこし似ていた。 ....
降り続ける雨は永遠の化身
わたしたちは閉じ込められている
どこかで花の匂いがするけれど
確かめに行くことはできない

濁った窓の外から聞こえてくる
心を削り取る無数のノイズたち
に耳を傾 ....
子供の頃に母親の財布から小銭を抜いた。
母親はそれを知ってか知らないか何も言われなかった。
勿論、紙幣には絶体手を出さなかった。バレてしまうし、それ以上に私んちが貧乏なのはイヤと言うほどわかってい ....
陸の上で産まれて陸の上で成長し今日も陸の上で生息している。
当然空気と水は欠かせない。

人類とか人間社会とか文明とか文化とか。
に拘って縛られて一体の一個のヒトとして生かされている。果たして ....
心は枯れ井戸みたいに空っぽ

溢れるように湧いていた苦しみがなくなったのだ

逃げた過失が残った


心は軽い灰みたいに、無い

ごうごうに盛っていた苦しみが燃え尽きたのだ

悶 ....
あのひとはやみに閉ざされていたころの
北極星
もう去った
気配だけが

ことばにつながる みち が幾らでもあったことを

まだわたしはひとではない
ひとであったことはいちどもない
こ ....
問い質すことはしない
その背にただ頷くだけ
否定も肯定もしないことで
ぬかるみを隠し
死へ そっと後押しする



数十億の盲人が夜を編む
匂いを持つ風は翼を解くと
女のつま先をし ....
雨が降る
漆黒のタール、銀に輝かせ
雨が降る
懐かしい匂い、散布しながら
雨が降る
遠い記憶の感触、浮き上がらせ

今宵すべてすべて静まり返り
わたしは独り寝の床を整える
未知の予感 ....
近所に黒ヒョウの家がある
比喩とかたとえではなくて
実際に居住している
屋外に出ることはない
あくまで家の中だけだ
時折窓の内側に
黒いネコ科の横顔や
しなやかな毛並みがちらりと覗く
 ....
(チィロン!)
桃花「明日って何が必要なんだっけ?」





=>検証

----------
<title>山野桃花</title>
<h ....
 
 朝の生ぬるいミルクは狂者に揺れる鏡

それは夢と希望を織りまぜた苦い蜂蜜の跡
 
        急ぎ足に躓いた 襟巾の呼吸が

今日も樹海を彷徨う亡者の影が     みえてくる
 ....
窓辺の白い靄に似た雨が
都の煌びやかな二酸化炭素へ憧れて
ぽつりぽつりと呟くように
私の廃墟へ響き渡る

ここは
「腐ったこーひー店」
店全体が
そろそろ偲びあるく
煙草の煙に抱かれ ....
澄んで
空は澄んで
心は空に住んで
もう全てが済んで

建てた
果てに立てた旗は
白く

いつまでも脆く
壊れやすい新興は
信号を渡れない

続けなくても続く道は
ずっとず ....
花が花を追い
光が光を追う
互いが互いであることを忘れ
互いが互いをくりかえす


雨は雨
ほつれた糸
珠つなぐ音
雨と雨


何も無さをついばむ鴉
 ....
冬の陽だまりは
いつだってやさしくて
初夏の風は
いつだってあたらしい
あなたのとなりで
春を聴いた私は
なつかしい秋を待つために
紅い日傘を買うだろう
耳飾り揺れて
響く音楽
あれはバイオリン
嗚呼
声が聴きたいな
なんて
恋する乙女は
また歩みを進める

あなたのさした傘の下
秘密を一つ分け合って
大事に大事に
心臓に埋め込 ....
君との距離が
縮まるほど
言葉が少なくなる

言わなくても伝わる想い
重なり合った想いがときめく

恋が始まって
切なさの重みよりも
明るい日常が生み出される

愛されているとい ....
練れた人には畏敬の念を


自分に都合の悪いことは

すぐに忘れてしまうけれど




後から気づく浅はかさを言葉に変えて


ここに
わたしの潮位はあたたかいですか

あの肌のぬくもりよりも

潮汐ふたつ

重ねたりして

潮騒も遠く

弔意をしるべ

さすれば息が上がっても

さすれば息が絶えても
 ....
名人戦は日程がずらされたが
それ以外の棋戦は
普通にやっていたりする
別にそーしゃるですたんすを
守って2m離れているわけじゃない
だってそんなに離れたら
歩ひとつ成るのも大変だからな
 ....
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して
雨粒が胸に染みを作る
冷めたお弁当を食べたように
窓ガラスにも残り物がある
昨日も今日も動かない
カチューシャみたいな前線が
天気予報でおめかしをしている
濡れた顔の方が綺麗に見えるから
 ....
もうここにいたくない
と言う気持ちと裏腹に
もう何処にも行きたくない
と言う気持ちが交錯して
一歩も前に進めなくなる事
それは
誰にでも起こりうる

ゆきずりがいい
ゆきずりに出会い ....
昔々ある一人の若者が国中を旅して回っていたところ、金のすももを鈴なりにつけた樹を見つけた。

若者はその美しさに夢中になり、たったひとつだけその金のすももをもいでしまった。

それを見つけたの ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
哭き風あらい020/5/10 15:03
雪の白さと炎とopus020/5/10 14:55
十万円宿題イオン020/5/10 13:15
コロナザウルス020/5/10 12:21
Birthdayミナト 螢020/5/10 11:49
見上げるとあおいみつる1*20/5/10 11:16
なかったかもしれない水宮うみ3*20/5/10 9:13
やわらかい牢獄もとこ14*20/5/10 9:05
子供の頃駄菓子屋でこたきひろし420/5/10 8:11
宇宙の片隅で020/5/10 6:15
心は◇レキ020/5/10 1:21
小さな庭田中修子8*20/5/10 1:02
流刑者の楽園ただのみきや4*20/5/9 23:29
雨が降るひだかたけし9*20/5/9 21:25
黒ヒョウの家やまうちあつ...120/5/9 17:50
programfile:山野桃花.htmlふじりゅう020/5/9 16:17
針時計アラガイs10*20/5/9 15:11
腐ったこーひー店ふじりゅう020/5/9 15:02
もう十分トビラ2*20/5/9 13:44
風 煙 灰木立 悟320/5/9 10:44
今日の風もっぷ320/5/9 9:30
デート卯月とわ子220/5/9 9:27
恋に生きる夏川ゆう420/5/9 5:22
メモかば020/5/8 22:09
冥腑ナンモナイデ...6*20/5/8 17:59
5月バカ花形新次220/5/8 17:54
街角にてひだかたけし4*20/5/8 12:51
梅雨前線ミナト 螢120/5/8 7:52
何処かで誰かとこたきひろし420/5/8 7:15
金のすもも愛心120/5/8 0:58

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