あってないようなものばかり抱えているんだ

スカスカなのにやたら重たくてさ

道の途中でぶん投げてしまいたくなる

けど責任持って最期まで抱えていくよ

唯一つの存在である私

唯 ....
このやるせない 怒りは
この俺の やるせない怒りは
伝染病の恐怖の 最中にあってさえ
執拗に くりかえされる
社会病理に向けられている
理性の壁など いとも単純に破壊し
ものやかねに群 ....
桜色の海におぼれるかのような夢をみた。
陽だまりの風呂敷に包まれているような
暖冬にこの恋は凍え死んだ。
さよならの導火線は
遠い夏の線香花火
最後の夏だったから

雪が溶けたら
春が来たら
そう言って

花咲爺さんに化けた妖精
笑って平気なふりしてた
手品師が出せるのは造花

二 ....
御簾をあげてください
ああ桃の花が咲いている
今日の風はいい匂い
あしたは庭に行けるかしら
もう一年も経ってしまった
夢を見た人形と遊ぶ夢を
紙雛が私を囲んで笑っていた
病は治るよと ....
群衆を華麗なステップでかき分け
黄昏に伝説の船を漕ぎ出すけれど
雨だれのように繰り返し砕けそう
見送る人波のなかで手を振るあなた
くちびるを必死に読む
息継ぎしながら
愛の言葉が箇条書 ....
今宵、記憶の薔薇は咲く
紅い 紅い あの花が

安易なラブソングは好まない
とか
僕はほざいていたけれど
所詮この世は男と女

今宵、記憶の薔薇が咲く
紅い 紅い あの花が  ....
窓が割れたら恋になるよ
日陰の屋根の下で心残り
破片が寝転びチクリと刺さる
君を待つ時間がとても長くて
小指に結んだ約束の糸を
強く引けば切れるのが怖かった
僕の方角に東はないから
君が ....
私はずっと真似と振りを繰り返してきた
だから
私はずっと真似と振りを繰り返している

良い子供の真似を覚え
良い子供の振りをした

いつか
良い子供の真似に苦しみを感じ出すと

悪 ....
 
黄昏を乞う
 
夕餉の香りを乞う
 
あなたを乞う


 
うまくいかないことのほうが
詩になるじゃない
ぜんぶままならないまま
明日死ぬんだと知れば
職場のいやなやつだって
好きになれるし
世界一不幸なことが起きさえすれば
キリストにもなれる
 ....
寒い窓みとったら
みとったばかりの
顔が浮かんでくる
ずる ずる
おうどん おいしいかぁ
ええ音だして
ずる ずる
いわせやんなあかんで
泣く子も
泣き止み
すう すう
寝入 ....
星々が名のない列車に乗ってゆく
それを透明な駅員だけが見送る
自分たちがどこへゆくのかもわからないまま
疑問さえも忘れて

月明かりというのは
死んだ星の遺言だよ

誰かがそう言った
 ....
老いた肉食獣の牙のみで作られた寝台に横たわり、遺伝子に染みついた生温かい血の記憶を弄っていると、脳味噌の隙間に瞬く光がある、針の先のような小さなそれは、けれど深くまで届くような鋭さも感じさせる、俺 .... {引用=
――水道橋、詩の練習



つないでゆく
これから来るもののために
  それを信じて
つないでゆく
見極めて
(生き急ぐことなく)
後の者のために
いまこの場所に立 ....
灰色の空を見上げて
最後の雨を待ち続ける間に
きっとアタシたちの歴史は
色褪せてしまうのだろう

気がつけば無音になった街で
みんな空だけを見ている
鳥の瞳で、犬の瞳で、猫の瞳で、
( ....
{引用=梯子}
高く伸びた梯子があった
青い空の真中に突き刺さり梯子は行き止まる
果て無きものに接した微かな上澄み
触れていることすら定かでなはない
その虚無の厚みの中
降り立つ場所もなく ....
眼を凝らして見詰める
根なし草だと嘆く貴女

ゆーとぴあ・りりぃ
恋する乙女
類い稀生る切っ先を
振り回す戦士

鬼百合の馨しさと
鬼嫁の愛妻化を目指し
家を目指した

 ....
月光螺鈿の庭で会おう

このかなしみは
悲しみでも
哀しみでもなく
ただ透きとおるばかりだから

ふたしかさの中でしか
結べない約束を
たぐりよせるほかに術はないから

月光螺鈿 ....
きりん座の長い首が見える
北回りの夜間飛行が点滅してる
月明かりに見える飛行機雲

夜を一つ下さいな
眠れないのです
本物の夜を売って下さいな

夜を一つ下さいな
夢の入場券を一 ....
庭の隅っこに
忘れ去られた小さな器
雪解けの下から
ブルークローバー
空耳だろうか
寄せ植えの準備は出来たよと
そんな声が聞こえた
妖精の声だろうか
強がりの言葉を交換したら
隠せない後悔にふるえて
愛に凍える雪だるまになる
頬を流れるのは涙じゃない
瞳に降る粉雪が溶けただけ
季節最後の雪雲たちは
冬の尻尾のように消えていく
黄昏 ....
青い夜は低温火傷をしたよ
星の光と瞳を撃ち合い
気持ちがほつれたら糸になって
永遠という文字をなぞりたい
内側に誰もいないとしても
輪っかを投げて電車を走らせる
無数の名前と言葉を乗せて
 ....
スマホ時刻午前六時十九分
目が覚めたらその時間

連休二日目の朝
日曜日

スマホは肌身から片時も離せない
まるで自分の分身

スマホから得られる情報
スマホから得られる娯楽
L ....
自分は本当の地獄を知らないけど
あそこは少なくともあの頃の自分にとって地獄だった
生き地獄だった

あそこから飛び出して自由になりたいと夢見て
それが本当の自由かはあの頃の自分には分からなか ....
今夜、黒い雨合羽の男が電話をくれる気がしてる。
分厚いタウンページの、僕のページを引き当てて。
たとえあなたをなくしても
それがあいすることならば
さよならをいえる
白いかもめのように
自由なあなたがうつくしいことを
世界じゅうのだれより
わたしは知っているから

たとえあなたに ....
暗くなる空に
探す星
瞳に宿して
喜ぶ君が
眩しいよ
お店にとってお客は神様だけど
神がかった提供をすれば
お客にとってお店が神様になる

子どもにとって親は神様だけど
神がかった能力を出せば
親にとって子どもが神様になる

人は総ての神 ....
仕事が終わった
一日の勤めから解放された

極寒の夕暮れ
車で家へ帰る途中
無性にカップラーメンをすすりたくなって
コンビニに立ち寄った

そこでカップヌードル一つだけ買った
それか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
存の在たいら020/2/25 3:51
良識を取り戻せナンモナイデ...4*20/2/24 21:21
杏っ子220/2/24 19:32
さくら丘白月020/2/24 17:53
桃の節句2*20/2/24 17:52
私は月の踊り子020/2/24 17:52
薔薇の声服部 剛420/2/24 16:30
夏の幻ミナト 螢020/2/24 9:33
連鎖こたきひろし320/2/24 6:30
乞う殿上 童3*20/2/24 1:12
うまくいえないうみ4*20/2/23 22:18
うどん修行ナンモナイデ...13*20/2/23 21:33
名のない列車きみのてを620/2/23 21:16
血塗れの船で果てしない海を渡れホロウ・シカ...2*20/2/23 21:13
つないでゆく岡部淳太郎2*20/2/23 18:23
最後の雨を待ってるもとこ10*20/2/23 16:34
行方知れずの抒情 ニただのみきや4*20/2/23 16:07
想像の地藤鈴呼020/2/23 15:10
月光螺鈿の庭で塔野夏子2*20/2/23 12:26
きりん座丘白月220/2/23 12:16
ブルークローバーの妖精020/2/23 12:15
愛が治った日020/2/23 12:15
プラネタリウムミナト 螢2*20/2/23 8:05
スマホ時刻午前六時十九分こたきひろし320/2/23 6:47
電脳の世界から広がる世界千幸020/2/22 22:25
ページクーヘン4*20/2/22 21:35
野ばらうみ120/2/22 19:21
一番星卯月とわ子020/2/22 18:11
逆に神様イオン3*20/2/22 13:36
カップラーメンをすすりたくなってこたきひろし220/2/22 9:06

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