僕の地平線に
植木鉢を置きました
君の顔が日焼けをしているから
僕等はずっと一緒にいたんだ
歓びも哀しみも震わせてしまう
君の心を落とした時に
チューリップの花から
雨が降りやがて ....
生まれて今日まで
濃厚なキスさせて貰った記憶ない
どうせさせて頂けるなら濃厚がいいからさ
でも
キスって、させて貰うんじゃなくて
奪い取るもんなのかな
俺って軟弱な意思の
意 ....
冷たい眼と
温かい眼の温度差ってどのくらい
それを計る温度計があるとしたら
見る人と見られる人の
見えないところに隠されている筈だから
体温計みたいにピピって鳴って
引き抜いて確か ....
ラジオペンチで脳味噌をむしるような音が右耳の奥の方で聞こえている、少し湾曲していて、角度によってはまるで聞こえない耳の中で…たったひとつの音譜のスタッカートで塗り潰した楽譜の初見演奏のような旋律だ ....
エヴァーグリーンに包まれたのは、
春休み。
春の休みの日。
まだ夜明けじゃないよ。
夜が明けたら、太陽が高く昇って、
風景は美しくなる。
まだ目を覚ましてはいけない時間に、
起きてしまっ ....
プリンを冷やし固めている間に、僕はこっそりと旅に出ました。
知らない街で少し心細いですが、僕にはあのプリンがついています。
青い空と白い雲が
草原と仲良く
手をつないでる
ポピーの国の草原で
太陽が生まれて
月が歩いていく
細い茎の先に
いくつもの命が揺れて
昼寝を楽しんでいる
ポピーの妖精が ....
二階の屋根まで届く
ミモザの花が
風に小さく揺れ
春の香りを小径に並べて
猫を誘っている
遠い昔に塗られた白い壁
大正時代の洋館で
満月の夜に
女の子が妖精と一緒に
ミモザの種を ....
なんど買ったのだろう
手のひらに重なって
溢れて落ちるほどに
どれも涙が滲みて
愛の文字が滲んでしまった
あなたに逢おうとして
あなたに逢うために
毎日あの駅へ
切符を買い ....
死体のような
ひたすら一点に
冷たく凝固していく
気配、
辺りに充ち満ち
私は漆黒のアスファルトを進む
蒼く蒼く結氷する
異界の感触、
次第に足許に広がり
じわりと恐怖に浸さ ....
春の宵は
優しくなって
優しくなるから
寂しくなって
気がつけばただ
ひと目見たいと
故郷の写真を探してる
雨の夜を
思い出すとき
なぜ青く見えるのか
人の心にはきっと
その人だけの色がある
例えば同じように
青を描く人がいたとして
その人の青は
私の描く青と同じだろうか
....
後ろで手を組んで
足をそろえて
ちょこんと立つ女の子のように
春が遠くで見ている
少し
体を傾けて
小さく笑いながら
浅い春が
私の中に居る
いつからかずっと居る
浅い春は
爛漫の春になることなく
淡い衣のままで
ひんやりとした肌のままで
佇んでいる
(そのはじまりを
浅い と形容されるの ....
朝起きタバコに火をつけて
お手々が震えてさあ大変
真夜中枕で目を塞いで
朝までまぶたのうら見てる
しばらく会わない友達の
お顔を忘れてさあ大変
喋り出すまで赤の他人
靴紐触っ ....
君の言葉の方向にいつも僕はいて
過去を育ててくれたからきっと
プラタナスの木みたいに
両手を広げて未来を抱きしめる
何度も救われた夜があって
君を特別な存在にした
星が瞬きをするように
....
人
それぞれが所有している
体と心
時に
体は疲れたと悲鳴を上げる
時に
心は疲れて悲鳴をあげる体に
慰めと労りの言葉をかける
心という無限の宇宙
体という骨に支えられた ....
インディアンポーカー
非常事態すらうわの空
生まれてから今日まで
いつも最悪の札を選択
呪われない自分の心と
呪われてしまう世界が
疎ましい、うとましい
インディアンポー ....
雪が敷き詰められた森で
夜通し踊る月の子
モミの精霊が
森の入口に
夢の入口を造る
光の渦の中で
夢を見る
故郷の夢を
流星が枝に落ちて
雪が踊り子に舞う
粉雪のド ....
助手席に置いたバラが
なんだか君が抱いているようで
涙が溢れてくる
車の中にたしかに君がいる
くもったガラスに
君の顔がうかぶ
泣かないでと大勢の妖精が言ってる
数えきれない色が ....
お寺の大きな瓦屋根が
揺れたと思ったら
空に飛んでいった
真っ黒な瓦が
軽々と空に舞った
庭に降りて雪を食べる
そんなに食べても
白い羽根にはならないよ
たぶん分かっている ....
一年後
ユーザー名とpwをペースト
おっ xxx xxxさんがトップ (゚O゚)
か… などと
たぶん 嗤っている
自分が 観える
風と水たまり
鉛筆 かくれんぼ
雨と雪の服
画用紙の端から端
暗い明るさ
午後の未来
胸の苦しさ
十月十日
横ならびの虹と径
賢くない鴉が啄ばむもの
....
欠落はせずに
只々遠く平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない現実に
後ろ手付いて息を吐く
二度と取り戻せない時間の堆積
記憶は麻痺しながらも
思い出したように不 ....
3mmだけ宙に浮くような散歩に出掛けるとしよう。
1mmじゃ面白くないし、5mmじゃ大胆すぎるから。
道端を見ながら歩いてると
色んなものが落ちていて
一つ一つのものが
無価値な雰囲気を漂わせている
丸い形の何かの部品を手に取り
少女はポケットに入れた
私は物かもしれない
机の上の本 ....
木から落ちた花
土の上
静かに歳をとっていく
萎れて
枯れて
土と混ざって
あの子を育てる
親の一人となっていく
わたしもそうなれたらよかったのに
アスファルトの上じゃ
踏まれ ....
ひとり分の影に落ちる木漏れ日
その中で沸騰した八月が
僕の肺を夢で汚してくれた
始まりの季節が過ぎた後に
遅れた言い訳を忘れるほど
透明な唇を噛んでしまう
強く流れるカテーテルの管が
青 ....
嬉しいという気持ち
悲しいという気持ち
寂しいという気持ち
楽しいという気持ち
気持ちの変化
そのエトセトラ
気持ちだから
人の気持ちなんて
その場その場で
コロコロ変わ ....
人の表層は複雑で
いらない建前を並べ
自分を守るのに対して
深層はシンプルで
建前や立場等はなく
欲と本能で自分を失う
深くなればなるほど
心は浅くなり
深いのに不快になる
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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