少しばかりいい気になったので
ちょいとばかし言葉を放ってみる
蝙蝠の羽はあくまでも灰色
カモノハシのくちばしはあくまでもやくたたず
うん そういう問題はさておいて
モノクロの映像のフラス ....
つよくなでて
もういわないで
そらがわれたみたいです
わたしもそうおもいます
はやくなでて
もういかなくちゃ
つくりかけのこころです
わたしもしっています
まどがらすをふいて
....
気持ちいいことの
代償に死んじまった
真っ赤な蛇たちが
僕んちの前に並んでる
朝、目を覚まして
そんなもん見ちまったら
やあ、どうする?
僕は走った列の最後尾にいる
間抜け野郎 ....
しだれ桜が
暗闇からあらわれて
燃えるように
足元に落ちて来る
春の夜に思い出すのは
秋の夜のこと
月夜の丘で見上げた
獅子座流星群
宇宙の季節も
私と一緒に巡って
春の獅 ....
雨上がりの公園に
ボンボリが灯され
水たまりにも花が咲く
噴水は花吹雪のよう
屋台の明かりが
お堀の水面に並び
人影が楽しそうに揺れる
人混みを歩いて
孤独を理解する
似た人の背中を ....
風の夜と雨の夜
一人の寂しい夜に
二人が窓を叩いてくれる
歌う風と踊る雨
僕が眠るまで
二人は庭で宴を彩る
ありがとう
寂しくないよ
今は音が欲しいんだ
ありがとう
おやすみ
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい
公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
殻光る
殻光る
アブラナの
葉の裏で
すっくと
立った
米粒が
濡れている
光っている
きらめいている
殻光る
殻光る
陽の光の
裏側で
....
またの名を泥船という
WHOの人間を
全員入れ替えた場合
果たしてその組織は
WHOと言えるのか?
この問い掛けに
ギリシャの哲人
パパイエニイルポスは
「誰に入れ替わっても
中 ....
横断歩道を渡れなくて
無理に渡ろうとしたら
クルマは反対車線に膨らんで
おばちゃんが僕を
にらみながら通過した
後部座席では
子どもが飛び跳ねていた
いつからか
横断歩道は処刑台と ....
新年度って事で新しい粘土をこねこねしてみる。
冬の間に凝り固まった心身を解きほぐすみたいに。
心臓は一個しかないから
片目を交換したら
いつも左側に君がいる
見守るような水晶に映り
悪いことができなくなって
煙草で曇らせた夜を抜け出す
何をするだろう何もしないだろう
音楽を聴いて ....
暮れてゆく黄昏の風に舞い上がる落ち葉一枚はクリエイティブなワンカットそれぞれがアートのようなメモリー老人の顔の皺が年輪の断層のバームクーヘンそれともロールケーキの味わいの重なった記憶の走馬灯まるでエン ....
さよなら、あなたに会えたこと、わたしの運命ができる限りの速さで、あなたに会わせてくれたこと 憶えてる、のこってる わたしはどうしたらいいのかな それでも何かを表現しようとし続けることが、ほかの誰でもな ....
散る花の向こう側
あなたの背中
幻みたいに
儚くて
美しくて
ただ
見つめていたかった
それだけだった
だって、だって、だってさ
あんたがた、どこさ、都市さ
都市どこさ、東京さ
東京どこさ、蒲田さ
まきた院にはウィルスおってさ
其れをお医者が注射で撃ってさ
観てさ、漬けてさ、解ってさ
其れ ....
明日がなくなるのが怖くて
今日を必死に生きている
明日がなくなるなんて
到底受け入れられないけど
いつか突然目の前の世界が全てなくなって
消えて仕舞うまで
呼吸はし続ける
私 ....
詩を棄てて街に出られなくなった
花が満開の季節なのに
見えないものに怯えてばかりいても
神経を病むばかりなのに
詩を忘れて夜に出られなくなった
欲望の渦巻くこの体には
ブレーキが軋 ....
スーパーが近くにはない
病院が近くにはない
過疎地ではないけれど
将来的にはそうなりそう
でもそうはさせない
畑や田んぼばかり
目に優しい風景
心は安らぐばかり
近所との付 ....
話し合いをしたいけれど 眠ってしまったリス
明日の入園式の準備をと 慣れないパンプスにティッシュを詰め
デジタルにならない書類をトントン鳴らし 一呼吸
肌寒いリビングに月明かりを想像しカー ....
夕焼けに砂時計を傾けて
世界の鼓動を聞くんだ
どんな音がする
人工呼吸器の音
今にも終わりそうな命
それともこれから息を吹き返すのか
大量の酸素を吸入しろ
こんなにエアは溢れ ....
料紙に書いた歌
千切って月に浮かべてみる
水面でたっぷり涙を吸って
縮んで沈みかける心
ツツジの花のように
薄紅色の月が咲く
妖精は和歌を拾い天で詠む
おはよう
そう言って
一つ一つ
蜜蜂が筒を覗いてる
眠そうな妖精が
おはようと返事をする
花によく似た紫のパジャマ
丸めた羽根はオーロラのよう
鼻の頭に金の花粉付けて
満月は ....
春風を摘み取って
握った手に一杯さして
そっと覗いたら
白い妖精がこっちを見てた
砂をかき集めて砂時計作ろう
約束壊してガラスの瓶に
詰まった砂を庭に撒く馬鹿か
神話が消えてく烏が落ちる
神様のものから抜けた人よ
浮かび上がる羽化する前の
陽炎目にして干からびていく ....
雲のどよめき艶めき、うふふ
夕暮れ間近に囁くもの
出口は入口と延々と
展がる地平に眩む我
水の色開け灰色散らし
流れる流れる、宙の果てまで
お祭り騒ぎはできないらしい
地下室の闇に身を潜めて
未来を忘れて
夢すら見ないで
暮らすらしい
青い空に太陽
蒼い闇にお月さま
いかした恋も
ときめく夜も
止められ
責 ....
恋をしない時
確かに埃を被った線が
ショートするように首を締めた
痛みに無力な
子宮が泣いている
その音を聞きながら
誰か私を抱いてくれないか
屋根から伸びて来たはずの
線が盗聴器みた ....
生きることは哀しむこと
哀しみの川の流れに
棹さして渡ること
生きることは悩むこと
苦悩の密林に入り
迷いながら歩くこと
生きることは喜ぶこと
君に再会できたと
深い感動と共に ....
死の女神が微笑む、
”どうか明るい唄を残してください、”
死の女神が唱える、
”わたしはすべてを等しく愛するもの。”
死の女神が歌う、
”ああ、死は安らかな眠り。安らかな眠り。”
....
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