そっと隣で気遣いながらも
自由でいさせようと振舞うが
彼女はつまらないと言い
そっぽを向く
あっそうだなと想いながらも
軽いジャブのような葛藤を横目に
これを書くのはどうかしているのか ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている
大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
{引用=朝は容赦しない}
朝は砕け散ったガラス
遺言すら打ち明ける{ルビ暇=いとま}もなく
連行される
整列した諦念の倒れ伏した影が
みな時を等しく示す頃
目を閉じて 夜を
再び{ルビ紐 ....
いつもより早く目覚めた朝にはフレンチトーストで朝食を。
来客用の立派なフォークとナイフ、こっそり使ってみたりして。
心を隠したくなるのに
誰かに解って欲しいだなんて
スカートよりも
長くなりそうな旅だよ
自分の身体や考え方が
人と違うことを知るまでに
凸凹の切符を交換して来た
未来へ行こうと決めたから ....
みぎ と ひだり の辻褄を合わせて
果物のかわ を剥くように
波が砂浜を けずって 行くように
一つ息を吸い込んで
そのまま溜める
あす が来るかは知らない
私ときみと ....
風のつよい朝は
こころの傷が浮かびあがる
神聖な朝日に触れられて
恥ずかしげに
うずうずと傷がうごきだす
傷は
しんぞうから流れる
からだのなかの
赤い悲しみの出口で
....
水たまりに映った
くもり空見ていたら
雲の上を歩いて
いるように思えたのです
独りきりで歩くのは
ちっとも
寂しくなんかないけれど
かじかんでる
この指を
誰かと絡めたいのです
....
人生にもゴミ箱が必要だ
私が自ら落とした塵と
人が落としていった塵とがたまってしまうからだ
眼に止まっても直ぐには拾えないが
いつまでも放置しておけない
その内拾い集めてゴミ箱へ
....
A spring in which nobody is.
In the town,
sun rises alone and sets.
When noticing of,
....
鳥がさえずっている
朝の息吹を感じる
そう言えば車も一台ばかり
今日は何をするかな
カタカタと打つこのパソコンの音も
読みさしの本も
私の手でその意味を読み解いていく
ただ、想い ....
少しばかりいい気になったので
ちょいとばかし言葉を放ってみる
蝙蝠の羽はあくまでも灰色
カモノハシのくちばしはあくまでもやくたたず
うん そういう問題はさておいて
モノクロの映像のフラス ....
つよくなでて
もういわないで
そらがわれたみたいです
わたしもそうおもいます
はやくなでて
もういかなくちゃ
つくりかけのこころです
わたしもしっています
まどがらすをふいて
....
気持ちいいことの
代償に死んじまった
真っ赤な蛇たちが
僕んちの前に並んでる
朝、目を覚まして
そんなもん見ちまったら
やあ、どうする?
僕は走った列の最後尾にいる
間抜け野郎 ....
しだれ桜が
暗闇からあらわれて
燃えるように
足元に落ちて来る
春の夜に思い出すのは
秋の夜のこと
月夜の丘で見上げた
獅子座流星群
宇宙の季節も
私と一緒に巡って
春の獅 ....
雨上がりの公園に
ボンボリが灯され
水たまりにも花が咲く
噴水は花吹雪のよう
屋台の明かりが
お堀の水面に並び
人影が楽しそうに揺れる
人混みを歩いて
孤独を理解する
似た人の背中を ....
風の夜と雨の夜
一人の寂しい夜に
二人が窓を叩いてくれる
歌う風と踊る雨
僕が眠るまで
二人は庭で宴を彩る
ありがとう
寂しくないよ
今は音が欲しいんだ
ありがとう
おやすみ
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい
公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
殻光る
殻光る
アブラナの
葉の裏で
すっくと
立った
米粒が
濡れている
光っている
きらめいている
殻光る
殻光る
陽の光の
裏側で
....
またの名を泥船という
WHOの人間を
全員入れ替えた場合
果たしてその組織は
WHOと言えるのか?
この問い掛けに
ギリシャの哲人
パパイエニイルポスは
「誰に入れ替わっても
中 ....
横断歩道を渡れなくて
無理に渡ろうとしたら
クルマは反対車線に膨らんで
おばちゃんが僕を
にらみながら通過した
後部座席では
子どもが飛び跳ねていた
いつからか
横断歩道は処刑台と ....
新年度って事で新しい粘土をこねこねしてみる。
冬の間に凝り固まった心身を解きほぐすみたいに。
心臓は一個しかないから
片目を交換したら
いつも左側に君がいる
見守るような水晶に映り
悪いことができなくなって
煙草で曇らせた夜を抜け出す
何をするだろう何もしないだろう
音楽を聴いて ....
暮れてゆく黄昏の風に舞い上がる落ち葉一枚はクリエイティブなワンカットそれぞれがアートのようなメモリー老人の顔の皺が年輪の断層のバームクーヘンそれともロールケーキの味わいの重なった記憶の走馬灯まるでエン ....
さよなら、あなたに会えたこと、わたしの運命ができる限りの速さで、あなたに会わせてくれたこと 憶えてる、のこってる わたしはどうしたらいいのかな それでも何かを表現しようとし続けることが、ほかの誰でもな ....
散る花の向こう側
あなたの背中
幻みたいに
儚くて
美しくて
ただ
見つめていたかった
それだけだった
だって、だって、だってさ
あんたがた、どこさ、都市さ
都市どこさ、東京さ
東京どこさ、蒲田さ
まきた院にはウィルスおってさ
其れをお医者が注射で撃ってさ
観てさ、漬けてさ、解ってさ
其れ ....
明日がなくなるのが怖くて
今日を必死に生きている
明日がなくなるなんて
到底受け入れられないけど
いつか突然目の前の世界が全てなくなって
消えて仕舞うまで
呼吸はし続ける
私 ....
詩を棄てて街に出られなくなった
花が満開の季節なのに
見えないものに怯えてばかりいても
神経を病むばかりなのに
詩を忘れて夜に出られなくなった
欲望の渦巻くこの体には
ブレーキが軋 ....
スーパーが近くにはない
病院が近くにはない
過疎地ではないけれど
将来的にはそうなりそう
でもそうはさせない
畑や田んぼばかり
目に優しい風景
心は安らぐばかり
近所との付 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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