生きてると
日常的に疲れる
一日八時間を拘束されて
働く
その対価として
賃金を得ている
得た賃金によって
衣 食 住を賄う
今月の住居費
今月の光熱費
今月の通信費
....
今日も自分の知らない事が始まる
目がさめてテレビをつけると
色々な情報が映し出された
この街で起きている事
世界中で起きている事
自分の知らない事ばかりだ
何もわからない僕だけど唯一
....
あなたの笑顔が頭から離れない
魅力的な輝きがあり眩い
色褪せたような
街の雰囲気が何故だろう
綺麗に見えている
同じ歩調で歩けば
同じ幸せの中で
生きている実感が湧いてくる
....
テレビの雑音が周りにひしめいていたように感じる
夢の中だからわからないけれど
かわいくない子供だと言われたことがある
半端にしゃあつき
だからといって素直さもなく
馬鹿馬鹿しい
か ....
月の光を一本づつ引き抜いて
花に差し込んでいく
毎晩少しづつ
月が沈むまで
造っては花壇に置いていく
星の光を束ねて大切に抱えて
花の魂を入れていく
夜空の真下で
星座を映して
....
花を夜空に向けて
茎をしっかり握って
星が降って来るのを
じっと見つめて待つ
妖精は広い野原で
花に星を集める
花から星が溢れて
妖精も輝いている
花のグラスで
星はワインに ....
小さな雪の欠片が
草の影で生きている
白く光って
ただの水だと
雨の固まりだと
人は思う
でもどんな水も
雪のように白くは
光らない
小さな雪の精に
妖精は毎日逢いに来 ....
名優・志村けんが
舞台の裏へいってしまった
人生はコントという名の
夢であるように
今もこの世にいると錯覚しそうな
あなたのコントを観る夜
僕は思わず、くすっと笑い
手にしたグラスの ....
ラムネのビー玉を
逆さまにすると
チリンと音がして
海に浮かぶ魂みたいだね
泣いているような
笑っているような
優しさの中で育った
街へ飛び込んで
たくさんの影を倒すのは
僕の膝なの ....
家に帰ってきたお父ちゃんが
おまんこしか言わなくなった
昨日まで真面目な人だったのに
でもそういうこともあるのかなと思った
人間いろんな面があるし
急に別の面が顔を出してもおかしくはない
....
まぶたの裏に
アパート
小人が住んでいる
相談する
今日という
暦のあり方を
雲の一部が
化石になる真昼
小人と言葉
シーソーをすれば
壊れていく
物と事
取り戻すこと ....
風が
春の歌を口ずさんでいる
穏やかな日
ぴんと背筋を伸ばした
素敵な貴婦人が
胸のポケットに
お洒落にしまい込んだ
白いハンカチを
ふわりと
私の前に落として行った
一瞬 ....
深夜
夜を割るように窓を開く
月
あられもななくあらわな
月(満月)
みたされたい
わたされたい
こなごなにちりたい
ちるはしからだきとめられたい
ここにいて ....
順番がついた日から
溜め息が深くなる
俯いた顔じゃ
こぼれ球さえ拾えず
一軍の場所に立てないよ
ポストに手紙を入れるくらいの
力で投げ返す気持ちが
優しさに出会えるまで
せめて空だけは ....
こないだテレビでやってたけど
お前
90年代の伝説の歌姫8位らしいぞ
なんか深夜にやってるやつ ....
運河に架かる小さな橋
歩道の隅に黒い手袋
片方だけポツンと落ちている
歩くにも
走るにも
自転車で駆けるにも
手袋が欲しい寒気がさまよう
....
雪の下で眠り
星の声を聞く
月の歌を抱き
春の夢を見る
やわらかな風が
雪の上を流れていく
土の香りで目覚め
紫の羽根をひろげる
静かな深い森で
最初に生まれて
最初に ....
思い出すのは
生まれたばかりの頃
神話時代の想い出
私は美しい青空を頂いて
風と水の精から祝福され
街中に蕾を用意した
やがて咲いた花は美しい水色で
まるで空の子供のようだった
....
涙に触れると
溶けてしまいそう
告白すると
燃えてしまいそう
赤い蕾は片想い
赤い糸を紡いで
純白の思いが星を
千切ったように重なる
妖精は春の出会いを
花壇で誘い
甘いピ ....
剃刀はチープな覚醒、洗面所のアスピリンは、労働環境に不平を垂れてる、蛇口は知らん顔で、捻られた分だけの水量を吐き出し続ける、流れた血液のうねりだけで知る時間、闇雲な宛先不明の呪詛、憂鬱と恍惚を同時 ....
散髪が生活に
必需なのか?
俺なんか
5年ぐらい
自分でやっているから
全く必要ないんだよ
ははーん、さては
頻繁に
床屋に行って
手入れしないとダメな
ハゲチョロリンの
政治家 ....
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさが
おちつく
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさに
おちつく
おちつく
おちつく
なんにもないきみに
おちつく
おちつ ....
あぜ道を歩いていた
ふと上空を見上げると
並走する何本かの電線の上に
おびただしい数の鳥たち
私は急いで
それを譜面に写し取り
部屋に戻ってピアノに向かう
なんという旋律
作曲者は誰だ ....
日々という受難の中でさえ 絶望と希望の扉を開ける旅はつづく
夢と現実の鍵束を探して……
なのに、過去と未来と どちらが大きいのか
それすら、まだわからない
その鍵を見つけるまで 旅は ....
其処で揺れているのは
硝子細工のチューリップ
君のだいじなチューリップ
どんな色の風が吹いても
春という季節のために
其処にただ咲いている
いつか君の心臓が
やわらかな福音を脈うつ
そ ....
波の白い部分だけを
集めたものになりたくて
君の耳を泡だらけにする
守りたかったんだ
余計な音で迷わないように
空は雲を三角にして
僕にギターを持たせるけれど
正しいことなのかな
優し ....
君が無限の一列目にいる時、僕は無限の二列目にいてふるえている。君から僕へとたどり着く手段はなく、君は泣いている。僕はどうすれば良いのか分からず、なすすべもなく立ち尽くしている。この世界のどこかには、 ....
悩み多き時代も過去と同じように
過ぎていくのだろう
流浪の果てのこれら営みも
営々と未来のため築かれていくのだろう
幾たびもの涙
幾たびも拭う汗
とどはどこに導かれていくのだろ ....
かれはすごい
てんかんの発作で
鼻の骨が見えそうな傷を負っても
支援学校の上級生に引っかかれ
ほおに血を流しても
夜、パパが家に帰り
ドアを開くやいなや
百万ボルトにまさるほほ ....
君がすくえるひとがいる
この世界の何処かに
僕は時々
間違いをおかすけれど
できれば
忘れずにいてくれるだろうか
君の知らない場所で
今
人知れず、思うことを ....
631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.32sec.