ひとつ静かに夜を追いかけて
月明かりが映す山並みを眺め
青い風をすっぽりかぶり
キンポウゲの布団で眠る
横を向けば金色の海
ミツバチの足跡に残る
甘い香りが懐かしく
雲が急ぎ足で去り
....
あちこちから流れてくる
夕暮れの赤い空気
低く漂い猫の背が
虹色に光っていた
あちこちから集まってくる
長く細い影が一つになる
誘うのは妖精の色
春と夏の囁きの香り
爪の先に青 ....
ゆらゆらと雲が
水たまりで泳いでる
スズメが空と間違えた
弱いから小さいから
空へ行けないと思う
あの杉の木立
雨を覗く屋根
小さな空の傘
プラネタリウムが開く
弱くて小さな命でも
....
風の強い夕方
私が通り過ぎた後ろ
廃棄物置き場で木材の下敷きになった包装紙が
ばたばた と騒ぐ
振り返っても 日に焼けた紙と木材
それと寂しそうな色をした鉄線があるだけ
物音は ....
三日目のマスクから
漏れ出た鋭いため息が
乗客の肌を斬りつけている
新型コロナウイルスが
蔓延する都市で
朝の電車に揺られながら
何重にも押し黙る
心の声まで封鎖するように
… ....
前もっていいたいことは、私は法律には詳しくありません。だから、何とか法の第何条に基づいて、という話をすることができません。
ですが、色んな本をよんで、やはり法律が大切であることを強く感じました。だか ....
僕には才能がないようだ
趣味が高じてもどこかで壁にぶつかる
苦しい
とても苦しい
ふと周りの人を見てみると
壁を軽々と乗り超えているみたいだ
自分だけが取り残されたようだ
苦 ....
わたしはわたしが死ぬ直前に何をおもうだろうか
今はこうしているわたし
さまざまな今は
今とつながっている
ひとつ ひとつ ひとり ひとりの今も
回り回って
今となる
さまざまなな ....
あなた と思う
と同時に
わたし と思う
その時
大切なことを見つめようとしない自分に
さようなら
今
世界
を見つめれば
さまざまな 人や物事に
さまざまに 支えられているわ ....
風が飛び回る時に
お礼をするから花はついて行く
そんな春とこんな僕を
一緒に立たせてくれてありがとう
旅を続けるために
今まで何回くらい
蝶々結びをしてきたのだろう
足を止めて羽ばたいた ....
様々な理由から力ずくで力尽くして
大貝は内部で言葉を符牒じみさせる
モスラが空を舞ったあとに
最近の都民は、
この「火曜日」にハラハラドキドキ
3度目の正直、
緊急事態の早 ....
暗闇から
太陽が昇る
一日が
朝がはじまる
担った役割を背負い
体を伸ばす
今日もいい日だ
家の外はまだ肌寒い
柔らかな陽射し
髪をなでていく風
口を開けば
笑み ....
/ 5 h g P a 5 a y + L j 0 t
w 0 p a j 0 Q 8 ! Q G 8 u ! p | 0 Y w , !
Ô P H P Y
p a 5 ! ^ a ....
「人は孤独なんだ」
と言う僕に君はキョトンとする
「一心同体とは言うけど、ズレはどこかにあるんだ。そのズレに大きさや深さの程度はあれど、やはり完全には塞ぐことは出来ないらしい。」
それを ....
真夜中を渡る
てくてく歩く
朝まで歩く
あてもなく
朝が来るまで寝て待つなんて
もしも夢見が悪ければ
きっと明日はブルーな気分
それならいっそ夜明けまで
真夜中を渡る
誰も居 ....
令和二年の春
コロナウイルスは世に{ルビ蔓延=はびこ}り
入院中の恩師に会えず
実家の両親に会えず
隣町の友にも会えず
一つ屋根の下、妻と幼い息子と共に
ひと日を過ごし、夕暮れる
....
道行く人が
私にタバコの煙をかける
パチンコを終えた主婦が
自転車に乗る前に
はぁあああ
カップルが楽しげに
何やら相談した後に
はぁあああ
はぁあああ
....
あなたの足のお指を舐めさせてください
いっぽんいっぽんねぶらせてください
お指の間も舐めさせてください
朝まで
あなたの足がびしょ濡れになってそしてあなたの心が乾ききってしまうまで
青い空の
広がりにわたしは悲しくなり胸がいっぱいになります。
あの日に去ってしまった あの雲。
そよ風に乗せて、
さようなら、とささやきました
あの雲の亡霊は
わたしと共に自転している ....
水晶の心臓をもつ
あのこの
心音は星雲できらきらと鳴っている。
せせらぎを さかのぼる果実は咲いて芽になり
(一瞬)
しんとひとみは黒く澄む。
雨の鏡
(一瞬の
今)
雨のひ ....
地面に落ちた花びらは
新しい春のための衣替え
ピンクの絨毯を
踏まないように歩けば
また会えると思うから
人はさよならに少し手を降る
俯いてばかりじゃいられない
季節に買ったばかりの洋服 ....
切り捨てた
切り捨てただけ
高くなった
高くなっただけ
赤くなった
爪に赤みがさした
待ちきれなくて
街を切った
花を植えたくて
切り拓いた
花やいだ
やりきれなくて
....
あのとき本屋の話をしたよね
思い出話の途中で
君はクイズを出す
同じ記憶を共有しているかどうか
僕はクイズに半分しか答えられない
君はしょうがないわね、と言う
新聞にクレープ屋の紹介が載っ ....
ふつふつと怒り満つつ
ぶつぶつと詩を書き
鬱々と時をやり過ごし
生きているそれでも
かりそめのように
理想的なヒキコが
頑丈な心で
密を避けろと
罪な首領が言う
でないとdeathですと
すわ驚き、戸惑い
いわれなきことでもないので
我々は
冷静に距離を取った
夜が来たからありありと
欠けていたこと
わかるのです
歌がうるおい湛えます
夜が明けるまで
聞き入りながら
僕は川辺で
砂を踏みながら歩いた 心は
日が暮れることで 遠ざかる
歩いていく 深まる夜を
コウモリが空を飛んでいた そして
街は 夜の中
でも 僕は 明日を思う
朝はいつも窓に ....
久しぶりに詩を書きました
こんなに明るい空を見ながら 家に帰るなんて
久しぶりだなって 独り言を噛みしめて歩く
目が回るように 忙しいあの日々を思い出すと
何だか懐かしくて どこかばつが悪 ....
小雨が 都を望めぬ悲しみに暮れながら
私の五感に吸い込まれゆく
そろそろと偲び歩くような
タバコの煙に抱かれている
私は命を啜るように
一口、コーヒーを・・・・
誰が云ったか、ここは「 ....
またたきを
拾いあげては
また、
ひかりの鳴く方へ
皮膚がやわいままの
いきものが
のくのくと陸へ
あがる
裸足の、うらを
ざりざりと
砂がけずってゆく
こまかな細胞が
分 ....
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