あなたのスカートの中で暮している
というのは比喩だが
すべてはメタファーである
だが何の?
わたしの放った鳩があなたの胸まで飛んでゆき
白い花を咲かせる
理解するのではなく到達する試み ....
上に乗ってくれるなら
頑張ってみます
廃道の縁石の上に腰かけて週末のブルース、三連符のリズムで歩道を啄む鳩ども、フライパンの上の季節、なにもかもまるで白昼夢のようさ(夢じゃいけない理由ってなにかある?)寝転がりたいくらい草臥れてるけど ....
流れてきたものを
流れていくままに
コンビニのfreeWiFiに仮登録して
電波具合の良い右から2番目の駐車スペースで
病んだ獣のように
無料アダルト動画をダウンロードしまくる
....
いかがですか
自主出版するなら今ですよ
五百冊がこんな値段と言われましたが
何もしなければ詩人にはなれません
いや、納得できない気持ちは解りますよ
でも、趣味にこれぐらいは出すでしょう
....
詩人になるには
自主出版という納税を
しなくてはいけませんが
詩を書く人は
不幸だから詩を書くので
不幸だから資金に乏しくて
納税できない人がほとんどです
いやいや
納税できた人も ....
これから病院です
おかしいところを治す病院です
暗いスマホの画面に映ったわたしの顔その後ろの車窓その向こうの電線と青空が、とても綺麗で
6.4インチ、好きな分だけ好きな景色を切り分けたような ....
こんな真夏日には、恋心も焦げちゃって、もっと恋焦がれちゃった。
焦げは体に毒だと言うけど、こんな幸福な毒になら喜んで犯されたい。
学校のノートや教科書の余白に
落書きみたいに書いていた文章
それをいつか誰かに
読んで貰いたいなんて思わなかった
それらは
俺の未熟な心の隙間から落ちこぼれた言葉
だからさ
....
つま先にあたった石ころが
ころころ
ゆるく転がって川に落ちる
何の音もしない
七年前
職場のわたしの歓迎会は
小ぎれいな洋風レストランに皆集まった
こ ....
ようこそ 52億年の誕生を迎える今日という日の門出を祝します。
パスをお待ちのあなた宛にここから先はシアノバクテリアがお供いたします。
緑藻一面晴れ渡る空 海岸線は紫色の塗 ....
無造作に置かれている靴
気に留めることもない
朝の出勤の時
靴ベラを用意
行ってきます
繰り返される日々
奥さんが友人と温泉旅行
次の朝私 ....
「けれどね。」
君はひたすら早熟の無花果を皿に並べているだけで、こちらには目もくれやしない。無論食べる気も無いのだ。
同罪なのだ、なら悪い子だ、ねえ。私達の思いは重なることもなく、ただ庇オオわれて ....
冷蔵庫から子供の頭部とおくるみを
毎日切り刻みながら
君だけに盛り上がった
低学年男子の勃起を器に擦りつけて
テーブルに並べる
(コウノトリはキャベツ畑で卵を温めている)、
という事に ....
今夜
この惑星の何処かで
誰かの精神が囁く
その言葉は声にならないから
誰にも聴きとれない
だけど確かに
「愛はどこにあるの」
と精神に伝わってくるんだ
だったら僕の話を聞いて ....
八月が
アスファルトを割り
自らの骨を
苗床に咲く
一輪のうつくしさを
知ることはない
はてない野を
踏み出した一歩
素足に残る感触
燃え、骨になり
芽吹く
秘密基地の
....
どうして、
楽しいままではいられないんだろう
窓の外、騒がしい
過去、からの復讐に
さいなまれる
現在
破り取られた辞書の1ページが
小さく幻肢する、午後
いくら「今」を積み上げても
....
そのとき
両脇に親が眠り
その真ん中に
自分が横たわっていた
三歳の私は夜中突然目覚め
それから眠れなくなった
〈今、両脇で死んだように眠っている親達がいなくなったら
自分はこの ....
女性器ほど
複雑なものは
ないんだよなあ
べろべろ
いつからか往き來する
一輪車のりのほそながい影
軒から逆さに見下ろす
くれがたの橫町
{ルビ世界=今日}の終わり
無言の道化たち
陶然と ....
遠雷が鳴る あとかさき
かなかなひぐらし かなしんで
夏の報せ、がたくさん奪っていった
なつのせみはるのせみ黙っていった
遠野で踊るハタタ神、てをのばして
あの遠雷に帽子を被せたい
....
死にたいとググッたらこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された
生きたいとググッてみたところ同じくこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された
すこし元気が出た
なんのひかりもありません
しにたいです
けど
ひかりがないことと
しにたいことが
つながるのは
おかしいですね
わたしのこしらえきた
なにかは
たんらくてきに
どこまでも
まちが ....
その夜も、公園に集まる子供たちは
ベンチに座る男を取り囲む。
男は慣れた様子で、握った両手のこぶしを
くるくる回して踊ってみせる。
そして最後のひとりまでも催眠にかけると、
ぱっと手のひらを ....
剥き出されている
神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した
何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
呻いている。
ただひたすら、呻いている。
枯れ果てて死んだ、
ひび割れた大地に
立ち竦んでいる。
風はびゅうびゅうと髪を乱す
口の中に砂が封じるように入ってくる。
血 ....
産まれたばかりは
眠っているか泣いてばかりいた
産まれてばかりも
夢を見るのか
見ないのか
記憶は何もない
まるで
無感覚か無意識の
暗闇だったから
誰かに
何者かに
....
)サラ ? 目が覚めたのね。
エシャロットとベーコンのスープを口にしたのは床に寝ついてから二日目の朝だった。
叔母のエミーは料理をテーブルに置くと狭いベットのわきをすり抜けてカーテンを引 ....
しわがれた老人の声が低く響き、それに続いて男と女の声が虚ろに空間の中に広がる。冷たく、そして何もなく、暗闇に包まれた空間。そこに起こる物音はすべて柔らかな海綿に沁み入るように、だんだんとその質量を失 ....
地下室への階段を降りてゆくと
探していた言葉があった
それは難しい言葉なんかではなくて
なんてことはない言葉だった
くだらないなぞなぞの答えのような
拍子抜けするようなやつ
でも 昔は仲良 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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