悲しみも苦しみも
気がついてみれば
ほとんど無くしてしまい
乾いた砂漠に
一人つくねんと
立っている男にすぎない
腹へ出した精液が、臍の窪みへと流れてしまった。
僕を身籠る嘗ての母に、僕は二度と顔向けできない。
人生の中で
最悪のシナリオとは死なんだって
最近になって初めて気が付く
DNAは生きることを望み
希死念慮は脳の誤作動
だから今は死ぬのが怖い
私の中で
真っ赤な血潮が駆け回って
....
気温がさがったと感じる時
空気が入れ替わったと思う
温かくなった時
ぬるいと感じる時
入れ替わったとは感じないのに
体が負担をかんじている
心にも ....
トントン
コトコト
ぐつぐつ
もぐもぐ
フゥー
雨が降っています
たった1平方メートルの地面すらこんなにもたくさんの雨が降るのだから
世界はきっと泣いているに違いありません
自分には想像できないなんらかの理由で
始まれるのでしょうかそも ....
心に愛がなくても
美しい言葉をたらたらと吐ける
心に愛がなくても
たとえ嘘でも言葉が温かいなら
冷たくなってしまった心を溶かすだろ
心に愛がなくても
怪我した指に包帯を巻いてあげら ....
便箋一枚惚れた女の名前書き綴る
封筒に入れて封をして切って貼って
郵便ポストに投函した
惚れた女の住所と名前を表に書いて
裏側の差出人の住所も名前も書かなかった
俺はなんて意気地なし ....
お偉いさんが来るから、みんなで掃除を頑張った。
お偉いさんが来るから、ずっと壊れたままだった出入口が直った。
またお偉いさんが来てくれたらいいな。
本気で文学をしたくて書いてそれをネットに投稿してるんだろうか
だとしたら私は底なしの阿呆だろ
全く生産性のない行為だ
別にプロをめざしている訳じゃない
娘には訊かれた
幾らかでも ....
君が好きなものをぼくは知らない
君が命を懸けてまで愛する外国の歌をぼくは知らない
ぼくはその歌を聴いたことがないしこれからもたぶん聴かない
理由なんてとくにないよ
人生ってそういうものだか ....
私に圧倒的な
能力があれば
世の悲しみに沈む
あらゆる人々を
独り残らず救うことができるのに
障害を持つ我が子の
将来を案ずるなら
我が子以外の
すべての子供たちが
安らかに暮ら ....
テレビの中の壇蜜さんが言った
「コロナウイルスの影響で
私たちは人生ゲームの{ルビ双六=すごろく}の
プラスチックの車に乗せられた
エノキみたいに顔の無い人形になった」
元来、僕等はエ ....
募金は本来
善意から行う行為で
強制されてするものじゃないと
常々、思っているのだけれど
自治会からは集金がきて
金額まで指定されて
毟り取られているような気分になる
置いていった赤い羽 ....
退屈に突かれ
音に叩かれ
時間に捕まえられる
忘れるなよ
一日は八分五十八秒
食べる
静かに
清める
動く
食静清動
食静清動
世界が目覚める前に
おれたちはそこにいて
翳りと虚ろを抱いて
道路標識の下で
帰路を忘れていた
腕時計は電池切れで
携帯の充電もあとわずかだった
夏の装備じゃ思ったより寒くて
自販 ....
役に立たなくてはと
耐熱の
軽量カップで熱い青汁を飲む
市区町村の人口が増えない
労働力にならない
利益にならない
強い言葉を並べ立てても
無駄は人生の60%
水分は人体の60 ....
水が
落ちて 落ちて
流れて
落ちて
落ちて
流れて
流れて
落ちて 落ちて
流れて
流れて
行ってい ....
物質界では
とても大きなものの細部は
とても小さい
取り立てていうことでもない
当たり前だ
精神世界ーー
とても大きな心の細部は
ではとても小さい心か
小さいだろう
(それは
....
私はリンゴであると宣言しても
リンゴじゃないよと宣言しても
丸みを帯びた至高のフォルムと
英語でアッポーと呼ばれるのを
冷静無垢に考え併せてみるなら
私はかなりの確率でリンゴです
それ ....
ぼやけた思考で
言葉を探す
もうすぐ悪魔が魂を喰らいつくすから
最期に一言言いたくて
ああ、それなのにそれなのに
いつから私は貝になったのか
ダンボールハウス
ジャン.バルジャン
コミュニティ
決意
新天地
再スタート
遠く離れて屹立
みんなから離れた場所でひとり屹立
人より低い場所に屹立
頭を垂れたまま屹立
垂れた頭を小突かれながら屹立
愛想笑いを浮かべながら屹立
電波も届かずバスも来ない場所に屹立
....
文賭(あやと)する
白銀の途に足跡が落ちています
さまざまな思いが奔る ばかりの残響が
駆け巡るのを眺めましては、
文遠(ぶんとお)く
しげしげと認める 夕餉の彩を
お伝え出来な ....
詩は料理に似ているか
自分の食べたい好みでもあり
食べさせたい人へと味を寄せていく
味という共感を持って
食欲という本能に寄り添うこと
それは
詩情という共感を持って
在りようという抗え ....
言葉のない世界の方が美しいけど、でも僕らはこの世界を選んだ
床に寝そべってみると、天井がいつもより高く感じられる
物理的に
他人の痛みを
自分のことのように
感じられる人は
きっといつの日か
銅像が建つだろう
私は幼い頃から
自分のことを
他人の痛みが分からない
とても冷たい人間ではないかと
思ってい ....
I've seen.
That was, a glowing little cube like a firefly.
In the air in my room,
....
覚悟は決まった
まだ、甘い期待は残っているけれど
そんな期待は失望に打ちのめされる
どんな苦しみにも終わりはくる
耐えきることができるだろうか
生き恥を晒してすがり付くのか
私もまだ、知ら ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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