往路で道に迷いだしているんですね
それは誰にでもある事です
でも
通り過ぎた道は戻れない
有効な未来への地図はどこにも見当たらない
ですよね
幸福の鐘はいつだって遥か彼方で鳴ってい ....
雲はソーダの泡みたい
ささやかな風が
鼻腔から入り
昔話を語りだす
僕らは生まれ
変化しつづける
死は空の底で
動かずあり続ける
いつのまにか
風は空高くにはじけ
通りすぎる
僕は横たわる
頭は学習机
手は洗面台
お腹はキッチン
お尻はトイレ
太ももは窓から出て
木漏れ陽で
あたたかくなり
つま先で雲の先っぽに触れる
部屋は大地に続いていく
背骨がぐにゃりと歪んだ私は
いつも体が右に傾く
立っていても座っていても
どんどん右に頭が落ちる
曲がった背骨は治らない
落ちた頭を拾っては
嘆き悲しみ背骨を恨む
泣いても喚いても
....
湖まで続く長い道を
杖をつきながら歩けるわけもなく
途中でギブアップするのが目に見えている
命の賞味期限はもうすぐ切れて
私を置いて旅立ってしまう人
あんなに愛していたのに
おそらく涙も流 ....
夜に咲く紫陽花が見たい
真夜中に咲く向日葵を見たい
闇に燃え上がる炎を見たか
金を数えるお前の顔は本当に醜い
意味が分かりませんとか
詩にはテーマやあらすじが
ないと困りますとか
....
{引用=斜陽}
やすらかな捻じれ
霙もなく恥じらう蔓草の
浴びるような空の裂帛
戸惑うことのない白痴的漏出に
{ルビ栗鼠=りす}たちの煽情的リズムと釣り針式休符
聞き耳すら狩り出した
落 ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君
)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物か ....
はやんまやまやま
ふやむでだむで
はうのはかわくろ
ふへたらくーまそ
ほのりかすうとろ
はいさらまんや
ふよどなこうひ
ひむたるかさんで
ほるつむつむえー
はくとはむのごかん
へり ....
空と雲の間で
聞こえる気がした
まだ誰も触れてはいない
風に揺れるような言葉が舞っている
全てを心の中へ預けてみると
紙飛行機が生まれる前の形に戻って
地面を育てていた
会いたいと思う時 ....
「そうなんだよ
これが未来問と言ってね
AIを使って司法試験の問題を
6割当てた予想問題なんだって
合格ラインの810点まで
700点を記憶で稼いで
110点分だけ勉強すればい ....
ネェ、あたしの事愛してる?
彼女が聞いてくる
何だよいきなり、愛してるに決まってるだろ
と彼氏が即座に答える
本当に本当に愛してる?
と彼女が聞き返す
本当に愛してるに決まってるだ ....
季節があわただしくすぎてゆく
いま、どこにいるのだろう
さっぱり わからない
わからないから歩いている
ながいあいだ歩いてきたような気もするし
ついいましがた歩きはじめたような気もする
....
かくこと
かかないことの傷口として
飛躍し過ぎの言葉
人工衛星
時々
ジャングルジムへ墜落
おんがく
巻貝
自己愛の十六分音符
意味は無意味
咽びのタイミングで
スリ ....
あれは忘年会だったか新年会だったか忘れたけど
職場の宴会の夜
俺はまだ若かったんだ
酒を飲んでもしらふでも
俺は他人と打ち解けられない
性格がどうにもならなかった
いつものように俺 ....
途中で無性にカップヌードル食べたくなった。
コンビニの駐車場に車停めて店に入ると一個だけ買った。
店内で直ぐに開封し蓋を開けて備え付けのポットからお湯を注ぐ。
熱いそれを持って寒い外に出 ....
パンデミックの
渦のなか
幾百万の
命が消えて
幾百万の
星が生まれた
あなたは
はるかな宇宙で
星となり
暗闇を照らす
光を灯す
世界中で
あなた ....
時間が経てば成長している
付き合いが続けば深まる関係
あなたに出逢えた日
決まっていたかのような出逢い
リアルに想い出している
直ぐに意気投合して
あっと言う間に付き合いが始まった ....
冷たい雨が降る
十月のはじめ
肌寒くて
理由もなく悲しくなる
今年初めて
ヒーターのスイッチを押して
人生は幻だと思った
パスワード無しで
誰でも見られる
それは
疲れた日々に優しい
手書きのメモ
遠くに見える鉄橋
電車が夜の川を渡る
橋の向こうに
工場の煙突があって
紫色の煙を吐いていた
光が川面に映って
水の上を滑っていく
それは
寓話の挿絵のように見えた
....
いずれ遠くなっていくこの一日に
ちょこんと座り瞑目する君は
未だ見ぬ異郷の光景が
大地をカッと割り姿現わすのを
静かに一途に待っている
)風の匂い 大気の感触
)あゝ既に遠い一日よ
....
ただ
暖房をつくった人はえらい
それだけです
強くもなく弱くもない聖者は
やはり
強くもあり弱くもあり
寒い日には
ストーブの前です
ぬくぬくとしないとぬくぬくを忘れるし
....
たよりなく点滅する街灯
いつかここはけものすら通らない
道だったものになって
雑に置かれた石のひとつひとつ
大いなる妄想を抱かれるのだろう
そのときぼくは
薄く伸ばしたセンチメンタルに
....
踊れパレードを
皆した身だしなみ
良い宵。酔うよ、いよいよ。
う~思い出せない。
なぜだい もおーぅ!
あけぼのも
やぶんの
しろしのたまいも
うんじゅがなさきどぅたぬまりる
こうとなく
そのこえそのこえこそ
ものの
のぞ ....
昏倒のような深夜、ブロック塀に書き殴られたイルーガルな単語のいくつかは綴りを間違えていた、まだ十月も終わっていないというのに不自然なほど冷えていて、俺はふらふらと歩き出した最初の目的をすっかり忘れ ....
フルカラーで発火した
みずみずしい決意を
まなうらに思い浮かべ、
テトリスの要領で
ふりかえらず、
言葉と和解しろ
ふりしきる利他行為の中で
比喩に住まわせる
あなたのひと ....
ときおり夕焼けが逃げていくように
あの子が駆け出し
「明日、また遊ぼう」と笑顔で手をバイバイさせる
「おう、絶対な」って即答し
公園と夕暮れが終わるはず
シーソー、ブランコ、すべり台
....
手紙が晴れない
雨もふらない
雲ばかりながれて
地球に暮らす
花は育ててみたい
うす紅色の小さな花
だれかと一緒でも
出掛けても
どっちともなく青と海
....
550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.39sec.