私という列車が有る

悲喜こもごもの
日常を乗せて走る

錆びかけた列車は
止まる事も出来ず
戻る事も許されない

時折り
闇を壊すように警笛が鳴る

運命という荷物を背負い
 ....
君が渇きません
私は夢見る牧羊犬の尻尾を踏みました
朝から晩まで数えていたら
羊が灰色になってきました
ごましおの柄が可哀想
雲に浮かんだ雨も可哀想
足先から落ちる水滴を目で追い
まとも ....
シャーレ
喝采をあげて赤い綿毛が一斉に広がる
緑の胞子が満ちて森をつくる

コンタミネーションを起こして
白い培地で紡がれる微かな物語。

三十七兆分の細胞は
ただの傍観者に成り下がる ....
むかしむかし
太陽系ができる前のこと
どこかの惑星にいた生き物は
ふとこんなことを考えた
どうも水素原子というのは簡便でいい
印をつけておこう
「け」と

時は流れて次の太陽系ができた ....
四国の方へ行って来ると
昔の君は言いました

僕は不安で尋ねました
いつまで行って来るのと尋ねました

すると君は言いました
ずっと行って来ると言いました

僕は淋しくなりました
 ....
今朝精妙な分度器を買った、世界にはらう関心を前借りしたくて

Amazonの倉庫には
まだ在庫が12あるそうだ

今、なんとなくエスプリの生育具合をかんがえている、フランス人、仏蘭西、その地 ....
僕らの暮らしはせわしなく
規則正しく夜遅く
僕らの進化はめざましく
規則正しく夜遅く

空飛ぶ次に欲しかった
眠らなくても生きられる
時間の翼を得るために
進化の途中がたむろする
深 ....
 オレンジからブルーへ

 季節が移る気配を感じる

 春の芽生え春節の 緑

 真夏の 赤

 葉を落とし果実を育む 橙

 繰り返す為のリセット 白

 あなたへの想い ....
おんなの乳房と先端の乳首が昂ぶるのを見せられたら
おとことしてどうなんだ?なんて
冷静に観察してられる訳がない

性の衝動は本能の領域
アクセルとブレーキの調和なんて
到底無理だから

 ....
がっこうの鉄棒にぶら下がって必死に見上げた空
何度挑戦しても逆上がりは成功しなかった

でもねそんなの数学といっしょ
難しい計算式なんて生きていくのに何の役に立つのさ

数学者にでもなるな ....
二〇一四年十月一日 「ネクラーソフ『だれにロシアは住みよいか』大原恒一訳」

血糖値が高くて
ブタのように太ったぼくは
運動しなきゃならない。
それで
自転車に乗って
遠くのブックオ ....
遠くに見える観覧車
夜はライトアップされて
カップル達を引き寄せている

街全体を見守っているかのように
大きな存在になっている

高い所が苦手な人
昼間はよく見えて恐いけれど
夜は ....
一位は三位だ

誤解を恐れずに言うが

一位は偉そう過ぎて痛い
寒い
ダサい
から
一位はせいぜい三位だ

二位は二位である
やはり二位だ
不憫であわれな奴だ
真のナン ....
私が考える格闘技は
タマキン以外は攻撃してはいけない
ただひたすら相手のタマキンだけを狙う
というある意味非常に
男性的な格闘技です
タマキンへの攻撃は
噛み付き含めてすべてOKです
選 ....
こどもはこどものまま
おとなになるんだよ
おとなになってもこどものままで
きっと泣いているんだよ
ほら ちんちんが笑っているよ


しなびた顔が鏡にうつっても
ほんとうはなにも まなん ....
置手紙はいつだってびりびりに破かれていて何が書いてあるのかなんて到底読み取れそうにない、でもたぶん、置手紙に読むべき事柄が書かれていたことなんてないんだ、多分…紙屑は丸めて捨てる、それ以外にやるべ .... シャーロックホームズは
刺激的な事件が起きないと
つまらなくてつまらなくて
コカインに手を出したが
今の世の中も
余りにつまらないので
クスリに手を出したくなるのも英雄
でも捕まってしま ....
空に踊るオリオンが
ぐらりと急に揺れました
本当に揺れたのは私の方でした

空の月が欠けてしまったのは
きっと私が食べたからです
星の輝きが一部消えているのは
星を空の川に投げ捨てたから ....
たかが60人の看護師すら
集められない大阪

都構想なんてやったって
どうせなにもできゃしない

近しい未来の危機でさえ
その回避する最低限の人員でさえ
確保していなかったのだ
 ....
名指され得ぬモノ
今刻々と
降っている降っている

 *

獣の声、
響いていた
死者の声、
響いていた
師走も遂に走り出し
怒涛の静けさ霊園墓地に
ほのかやわらか木霊した、
 ....
内容は二の次だ

ただ書けること、その素晴らしさを超える詩なんてあるだろうか
この手は拒まない
例えば冬の凍て付く月を
耳たぶに飾って光るなら
夜しか生まれずに爪を渡る

明日はきっと
何も聴こえなくなって
心だけで
叫ぶでしょう
陽の照る日、日は冬日、あかるい日に、

日の陽の光の広がって
あたりいちめん純白の原
ときはとけてうずをまき
めくるめく永遠の瞬間を
垂直に切り開いていく

陽の照る日、日は冬日、あか ....
ドラッグストアの駐車場で渋みのつよい緑茶を飲む
苦みが全身に滲みわたっていくのが分かる、まるで赦しの誘い水だ

兄にも、父にも、父性なるものたち皆にも
なぜだろう
謝罪したくてたまら ....
春画の夜を覗きたければ、まずは中指をじゅぽっとシャブリナヨ。
襖障子の処女膜に、優しく、優しくね、中指の先でアナアケナヨ。
ボンド
ビニール袋

小人
トント

メリークリスマス
異性の友だちが欲しい
彼女が欲しい
彼氏が欲しい

それらの要因は性的欲求にあるらしい
何処かでえらい先生が語っていた

あんたに言われなくてもわかってるよって
だけどさもっともっとロ ....
この世の中の平等も公平も綺麗な紙に包まれている
封を切って中身を開いたら酷い有様

全ては自分を中心にした優先順位が発生してしまうからだろう

唯一かけがいのない存在
血の繋がり
無二の ....
ゆかりもなにもない
あぜ道を素足で歩いている
傍らにはばあさんがいる
表情もなにもわからない
妙なまぼろしの人
俺は俺でたぶん不定な人間でしかない
いつも平穏をもとめている

 ....
みんなが笑っている
みんなが怒っている
みんなが泣いている

朝に 昼に 夜に

やるせなくて
どうしようもなくやるせなくて

夢は終わっていく
人生は続いていく

地球が廻り ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
人生風の化身120/12/5 21:09
ひつまぶし這 いずる2*20/12/5 20:54
球体シャーレasagoh...320/12/5 20:27
ビッククランチ異聞[group]道草次郎020/12/5 20:14
夢の寒夜ひだかたけし420/12/5 19:10
世界から届く道草次郎120/12/5 17:34
規則正しく夜遅くイオン2*20/12/5 15:41
色で感じる佐白光2*20/12/5 12:27
昂ぶるこたきひろし320/12/5 9:11
俺の体温は熱くて420/12/5 8:38
詩の日めくり 二〇一四年十月一日─三十一日田中宏輔11*20/12/5 8:23
観覧車夏川ゆう120/12/5 5:36
ラブイズナンバーワンTAT3*20/12/5 0:25
史上最強の格闘技花形新次020/12/4 23:07
ごらんちんちんが笑っているよはだいろ220/12/4 23:01
置手紙はお終いだからそんな風に死んでしまうホロウ・シカ...020/12/4 22:52
何が楽しくて生きてんだ花形新次020/12/4 22:46
冬のオリオン、星屑ツアー月夜乃海花020/12/4 21:24
無力感ナンモナイデ...2*20/12/4 21:06
コトバ、無音の 夜に打つひだかたけし420/12/4 21:00
無題道草次郎120/12/4 19:23
月光ミナト 螢320/12/4 15:54
冬日ひだかたけし520/12/4 12:58
渋みの誘い水道草次郎220/12/4 11:54
ナヨクーヘン3*20/12/4 9:54
12月ヨロシク020/12/4 8:27
華やぎだす頃にはこたきひろし220/12/4 6:29
社会の平等と公平なんて220/12/4 4:59
平穏な人ナンモナイデ...2*20/12/3 21:09
このまぁるい地球の上でひだかたけし920/12/3 18:26

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