娘はクリームソーダをずるずると啜っている。そのずるずるが気に障るので、やめろと云うと、ストローを離し、唇にあてた。でも小さい娘には、硝子の容器が大きいので、両手で持っても飲みにくそうだ。「ほんと意地悪 .... 一冊のように
それは晴れていた

空は晴れていた
それが空だった

砂浜に突刺した過去形を
波が浚っていく

貝殻をひろうと
つい耳にあててしまう

貝殻のおと
それが貝殻だ ....
近く微かに揺れる紅葉
呆けた顔して立ち尽くす人

全てが忘却された雨上がりの朝、

男は綺麗に髭を剃り
キャベツを買いに街に出た
まひろちゃん何してた?

1
午後6:46
へんしんせよ
なにもしてない
虚無
午後7:10
たいしくんいっしょにしのう

1
午後7:10
ずっといっしょだよ。
午 ....
友だちがいない、やることがない
お金がない、やることがない
仕事がない、やることがない
才能がない、やることがない
生き甲斐がない、やることがない
相手にされない、やることがない
動け ....
ぱきん、と割箸を高く鳴らして倒れ込んだ障子のはらの
ほのあかるい幕の内にのはらはやがて冬になります。
傾いた布越しのトルソーです。
私を囲うのは錆びた有刺鉄線と烏瓜の蔓が織りなす
そそけた{ル ....
とても大きな都会の、初めて歩いた街の通りで背後から呼び止められた
立ち止まって振り返ると誰もいない
そのかわりに前方は遥か彼方迄海になっていた
波の音が繰り返されてた

彼にとってそれはけし ....
じっとしてたらこの体もこころも氷結されて凍りの柱にされそうな
冷たい雨が降ってやがる
よりによって嫌いな蟷螂がどっかから飛んで来て俺の華奢な肩にとまったじゃないかよ
俺は咄嗟にそれを濡れた軍手で ....
ラブホテルとモーテルの違いわからない。なのでネットで検索した。
ラブホテルはリッチな室内。愛し合う男女、もしくは愛情はさておいて性愛だけの関係の男女がゆったりと
一夜を過ごす宿泊施設。
対してモ ....
music
{引用=音樂は}

is sound of rain
{引用=雨の音}

The only guest
{引用=唯一の觀客は}

is ME
{引用=オレ}

st ....
時々
としょかんで
少年詩の本を借りてきて読む
うんことか
おとうさんおかあさんとか
でっかいかえるとか
そんな言葉が
のってるやつだ
むつかしい現代詩とか読んでると
なんか
疲れ ....
雨戸を閉めようとすると
足音もなく猫がやってきて
そのレールの上に座る
木製のレールは
約束されていたようにすでにささくれだっていて
座り心地はおせじにもいいとはいえなかったろうに
猫は
 ....
その一行一行で
鯨波の浜の端まで傷付いてきたのだから
癒しえあげるの
それって読むだけで足りるの
かな

ぼくは詩の本懐は理解してはいる
根気という名の誠実な愛が欠けてるだけなんだ
で ....
自称詩人を防ぐ
ワクチンが開発された
日本政府はアメリカの大手製薬会社
ファイザー製薬と6000万人分の
ワクチンを供給することで
合意に至ったという
まだ臨床試験の段階だが
自称詩人の ....
暮れの静謐に
冷えた心の寂寥
抱え込み

うっとり
裏庭に
踏み入れば

赤々と滴る
薔薇の花、
また薔薇の花

此処に冬の
季節の快楽
眩めいて

佇む
己、
何 ....
悩みや心配ごとで
睡眠不足の人は
死んでも眠れなくて
お化けになって
彷徨うのかな

やるべき事が多くて
睡眠不足の人は
死んだら眠りたくて
お化けにならず
成仏できるのかな

 ....
{引用=道程}
一つの結晶へ
近づくほどに遠ざかる
道程の薄闇
ああ目を凝らせ
不安を透かした薄皮を
一枚また一枚と剥離させ
焔のような白い裸婦像が
現の真中の空ろを炙る

  * ....
すれ違う道で
肩さえ触れずに尖ったら
自分の手を当てて
はみ出しそうな午後
振り返るタイミングも
追い駆ける勇気も
仰いだ空の中へ
吸い込まれてゆく

言いたいことが
あったような ....
ガラス越し
ひとつの思い出が横切る午後
指をのばしてももう届かない影よ
その横顔はいつか見たシネマ
唇が動いて――と言った

    
    蒼いカモメの夢を見た
    夜明けの波 ....
寒いけど自由な感じ
十二月の神聖な空気が
暖かくて心に優しい

煌びやかなイメージだけど
目立ち過ぎず静かなイメージ

忙しさを忘れて
イルミネーションを眺める
すっきりした気分にな ....
いつからか、周りの人の視線で痒みを感じた

いつからか、話し声を聞くと涙を流すようになった

いつからか、真っ直ぐ見つめられると目が痒くなった

いつからか、触れられると皮膚が爛れた

 ....
足の指先 手の指先 脳みそのなかまでも
俺の体内を駆け巡るすべての血管が
もし止まってしまったら
俺は間違いなく粉々になるって

表現おかしいかも知れないが
生きているって
簡単な仕掛け ....
 群青色の波間に漂ううっすらとした顔の群れ。
 優しさを纏ったその顔は私の回想。
 過去を封じ込める事に失敗した私の想い。
 ただ一つ誇れるのは私はまだ死んではいないという事実のみ。
 ....
不幸じゃないのに

毎日がうっすらな絶望に包まれて

生きています

どうやったら 幸せになりますか

「死にたい」なんて独り言を

無意識に呟いて

僕は僕が哀しくなる

 ....
噛み合う会話には拍感が不可欠なのだと
一日の終わりに反省するけれど
あげく拍を取れないまま
ついに考慮されるのは

振動にことばに帰納的な推測に
ことばに信号に声帯の震えに
とうめいな笑 ....
横断歩道の罫線を歩きながら、胸中であなたにお手紙を書きました。
青信号は行って良しの合図ですからね、少々大胆な愛のお手紙です。
〉卒業して いったい何解るというのか

     「卒業」しようが中退しようが
     解るときはわかるし、「卒業」したから解る
     という問題ではない。最低なのは
     な ....
{引用=ゆうやけに
金平糖をこっそりと盛る
あらむ抒情には
粉雪よふれと
いみもなくスナフキンのように

科学館のある丘に
今日もなびいていた
なびきながら
横目を拾い集めていた
 ....
夕暮れが来て
昼間高曇りの空の下
白っぽかった街並みが
闇に呑まれて行き出すと
高く豆腐売りのラッパの音、
響いて意識は遥か彼方に
散逸しながら
飛んでいく

遠い過去と遠い未来、
 ....
自称詩人の自称詩朗読会で
クラスターが発生しましたが
幸運にもコロナではなく
エボラ出血熱でした
朗読会を主催した
自称詩人Mr.chindonyaさんは
全身の穴という穴から
血を吹き ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ずるずる後期020/12/13 22:03
あの日、冬の直江津海岸で道草次郎020/12/13 21:00
お買い物ひだかたけし620/12/13 19:47
永遠の愛の刹那viraj120/12/13 19:26
自称詩人でいる理由花形新次220/12/13 12:53
幕の内弁当吉兆夢120/12/13 10:50
あり得ない現象の中にこたきひろし620/12/13 10:02
可能なら雨上がりの空には理想的な美しい虹がかかって欲しい320/12/13 9:16
題名を持たない詩編220/12/13 7:27
Ballet墨晶020/12/13 2:25
うんこの詩を読まないとダメ道草次郎2*20/12/12 22:23
冬猫そらの珊瑚4*20/12/12 21:55
詩を書く人へ道草次郎120/12/12 20:58
自称詩人ワクチン花形新次020/12/12 20:08
冬の薔薇ひだかたけし420/12/12 18:28
永眠不足イオン1*20/12/12 17:31
隠喩のような女たちただのみきや2*20/12/12 16:59
透明人間ミナト 螢220/12/12 14:44
冬のシネマ石瀬琳々11*20/12/12 11:45
十二月夏川ゆう120/12/12 5:25
人間アレルギー月夜乃海花320/12/12 3:44
俺の体の毛細血管もそれ以外の血管もこたきひろし420/12/12 3:07
夜顔メープルコー...1*20/12/12 2:11
近況赤椿020/12/12 1:27
シントニックコンマじおんぐ220/12/11 23:45
罫線クーヘン5*20/12/11 20:59
Re:『卒業』Wasabi...020/12/11 20:39
日付け変更線からの距離[group]道草次郎320/12/11 20:09
夕の幻聴ひだかたけし420/12/11 19:00
小鳩花形新次420/12/11 17:55

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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