とおく、とほうもなく、微笑して、口をわらない何かがあって。カーテン留めを はずす事にさえ、充分満足できる何かがあって。そういうものをずっとさがしてきた気がする。そしてずっと見つからなかった気がする。
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音楽室
あなたが好きな曲を何でも弾きこなせるようにピアニストになるよ
あなたが好きな曲を何でも弾きこなせるようにピアノになるよ
高原
今はもう存在しないかもしれないその星に
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心を奪ってしまう
Eテレのくま
まつ毛の下で
すばらしく跳ねる関心
持てないマグを
もとうとする指
区切られた
きみ
裏方のママは腰痛で
でも
わらってる
きみがジュースをこぼす ....
君が生きて、
僕と出会って、
お前が生まれた。
そこに
運命とか、
宿命とか、
必定とか、
そういうものが、
あったにせよ、
なかったにせよ。
君が生きていて、
僕が君と ....
太陽
月
星
人
相変わらず
瓦解する、わたしの履歴が
夜の犬たちに喰われていく
まっさらな夜明けを望んだ
傷だらけの朝に、残った両目で空をみて
なくなった口で
あいしてる、と何度もなんども
空想の愛を ....
夢の狭間
雪の中に閉じ込められた子供たちが震えている
「ずっと寒いんだ」
真っ白に伸ばした手を救いに行けば
私が取り殺されそう
雪にどす黒い血の跡が這う頃
逃げ出した
白い息を吐きだして ....
競馬もネットで
簡単に出来るようになったので
わざわざ府中や横浜のウインズに
行く必要もない
グリーンチャンネルと日刊競馬と
スマホで土日はこと足りる
だから朝9時から
焼酎の麦茶割りを ....
大きな物語の終焉のなか個人の力で闘うことの限界を
ネット詩民であることの喜びが打ち消してしまって
むしろ、大切な何かが失われていくことが寂しい
思ったことをぶつけることしかできない
そうやって生きていって
まよったまま
いつか死ぬ
それだけのことを
これからしていくだけなんだと
腹の底から思うと
わけもわからず
なんだか力がみ ....
何のはなしだかわかっているわね?
「え?」じゃないわよ
あなた、飛んだでしょ、また
空を飛んだでしょ? 夕べ
何とぼけて眼から光線出してんのよ
こっち見なさい、 ....
段々自分、
ひとりきりの自分を思い出している
昔からいつもノートを持ち歩いているので
「何を書くんだ」とよく父に怒られた
詩を書くとは言わなかった
ペンのインクが減っていきます
インク ....
コロナはただの風邪だって
あなたは言うけれど
たぶんそれは間違っている
恋はただの勘違いって
あなたは言うけれど
それもたぶん間違っている
恋
にわかには覚め難い
肺いっぱいに ....
頭ん中の電球が破裂して
覗き込んだ心ん中は真っ暗闇に変わっていた
俺は口が下手で
上手く意志と感情を伝えられないし
無理してそれをしようとしたりすると
緊張してしまうから
声が引きつっ ....
いつもと変わらない。
日曜は、子供の習い事の送り迎え。
月曜はラジオドラマの収録。
月曜から金曜は金を得る為に
活動する。
土曜は、また。子供の習い事の送り迎え。
いつもと変わらな ....
人に話しにくい夢をみた
その夢はこんな夢
杉の樹だった
長い事ずっと杉の樹
星や森の理性が
ティンカーベルの様に幹を交流してた
そして山火事
白亜層の匂いで
目が覚め
さめた目をさ ....
僕と君はお互いに色を塗り合いたい
おしゃべりは絵筆の一刷き
互いにおしゃべりすることで
相手に色を塗り合っている
君は思い出話で僕を桃色に塗る
僕は仕事の話で君を水色に塗る
そうして互いの ....
残念だけどこの物語はここでおしまいです
眠る前に何かを思い出そうとすると
こんなふうに説明を受けて眼をさます
残念だけどね、残念だけどって
あのよ俺んちにガレージがあってさ
下だけコ ....
昔、歌声が美しき姫君ありて
空も渚もそれは喜び
雲や花はそれを嘆き
彼女は太陽のように輝きて
いつしか戦の源となるが故と
何処ぞの爺が言った
刃を持つ従者に鳴り響く鐘
彼女は自らの死 ....
憧れ、夢、予感の
余韻の奥に輝くもの
わたしが私であって
私で在らぬもの
未知が胸奥から押し寄せる
感覚を越え
溢れ流れるこの今に
透明な姿になってしまう前に、
好きだった景色をこの目に焼き付けておきたいと思った
一喜一憂の中に浮かぶ心
きみの記憶に降り積もっていく色彩
過ぎ去って風よりも透明になったもの
寒い夜 ....
麻雀は好きだが
強くない
将棋やチェスもだ
思考のスタミナがないというか
麻雀ももって半荘
将棋は詰め将棋はまあまあ得意なぐらいだ
粘り強く考え続けることが出来ない
注意力散漫になって
....
「炎の惑星」
炎暑で痙攣する夏空の真ん中
涼風吹き込む洞窟に
途方もなくでっかい入道雲が
安置されている
SはNのプラグマティックな個室で
SF小説を嘗めたりして
可愛い旧式のロケッ ....
あやされて育った。雲の切れ間から赤い赤い血が滴る。
ヒロイックな風儀に巻かれないでください。
遊泳する中でも、これ、この指は本物です。
操るのでなく、触る、目を瞑る、と
この指先が、世界の中心 ....
真っ逆さまの光の頂
集めた八重歯を笊で濯いで
女は大きなアサガオの
白い蛾に似た花を吸う
小さな蜘蛛が内腿の
汗の雫に酔っている
生木の煙 風の筆
飛び交う無 ....
人類誕生から6千年
輪廻転生を信じるなら
何十回も生まれ変わって
進化して来たのかな
それでもこの程度の人生か
ちょっと計算してみようかな
例えばこの世で75年
あの世で75年とする ....
「漂流」
気が付くといつも善悪の島に流れ着く。
「地球動物園の《人間山》」
自分にどこか似ているが自分より脆そうな猿、そんな猿がいると、猿は安堵する。そういう猿の存在が猿山で ....
生来 勉強についていけなくて成績最悪だったけど
何としても高校だけは出たいと思い必死に頑張った
そして
地元の県立を受験したら合格した
だけど高校生活三年間もイジメにあってしまい
私 ....
閉館前の図書館の灯りを後にして、その子供は夜道を、ひとり自転車を漕いで帰った。前輪の上の籠の中で借りた本が揺れていた筈だ。それは、遡って、学校から帰るとすぐに団地の住まいから4キロメートル離れた図書 ....
いつもよりも暖かい
元旦の寒いイメージとは違い
過ごしやすかった
親戚が集まって賑やかになる
お節料理を食べながら会話
愚痴のようなこと
全く話すことはなく
新年に相応しい内容ば ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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