朝日
寝不足
鏡
疲労
老い
溜息
証----------あかしとは
なんて残酷なものだろう
人は人にあかしを求め
人はそのために
命を落とすこともある
自然は
あかしを求めることはないが
人にあかしを与え ....
この街で僕は生きているのだ。今日も寒いけれど。そして、テレビを、僕は、見ていた。僕は、そして、思い描いていた。遠くの街を。しばらくずっと、この街で、何もしていなかったのだということをお茶を飲みながら思 ....
「石か水たまりか」
放物線を描いて水たまりに落ちる小石が起こす波紋が言葉だとしたら、その言葉は石の言葉か、それとも水たまりの言葉か。
「謎」
数年前知らない街で車を運転していて道 ....
机の上に延びる
湯呑みの影が
お地蔵さんの姿に視える、夜
――もしや
目に映る風景の
あちらこちらに宿る
心というものか
探してみました
本当に必要なもの
生きていく上では食べ物
次のものが浮かびません
考えていると
悲しくなり
寂しくなり
探してみました 自 ....
気が遠くなる
丸い三角や四角が浮かぶ
この静けさに包まれ
気が遠くなるよ
やがて深く沈んでいくんだ
この静けさに呑み込まれ
静けさの
深淵が奏でる
全て諦めたとき
静けさが
....
「とりさんあのね」
とりさんあのね
ひみつだよ
あたし ひこうききらい
とりさんが すき
「ママだいすき」
ママだいすき
だか ....
すりぬけて飛び込んで来る
子どもたち
なあぼくは
少しふらふら
地平の奥の方
とどろく懐かしい雷のにおい
吹いてもかぜに
転がれない石もある
何かを見失っていたのではな ....
まかり間違って自称詩人が
権力を握ったとき
自称詩とは縁もゆかりもない
ただただ、その日1日を
いつも通りに働き
普通に過ごすことが幸福と考える
大衆の原像は
自称詩に理解を示さない
....
豆は洗わない
100均の鍋に卓上コンロ
量も時間も適当
色と音とにおいが頼り
頃合いを見計らって火を停め冷ます
ハンドピックもしない
寝かせたりもせずすぐ粉にひく
私のコーヒーに失敗 ....
正しい恋愛、正しい結婚、そういうものに思いをはせると論理が自壊する豪奢な音が聞こえる。恋愛は規範に先立つもので、結婚は規範を超越するものだ。そんなことをお前とともに語りたかった。この果てのない社会の溶 ....
{引用=あなたにとってはつまらないものでも
わたしにとっては宝物なのよ}
二〇一五年三月一日 「へしこ」
日知庵で、大谷良太くんと飲みながらくっちゃべりしてた。くっちゃべりながら飲んでたのかな。ケルアック、サルトル、カミュの話とかしてた。へしこ、初体験だった。大 ....
大統領、トランプ氏の弾劾裁判の件なのですが
「Amazonミュージックでスーパートランプの
人気楽曲を再生します」
だ、だ、大統領!トランプ氏の件です
「Amazonミュージックで ....
間違いなく
誰一人
物心ついた正確な日時を記憶してるなんて
不可能だ
それ以前に時間の認識と言う
重要な鍵を握らなくてはならないのだから
物心を手にした頃なんて
遥か遠くでかすか ....
蠱惑的な景色への誘いは
喉元を潜る琥珀の液体を凌ぎ
やましさとやさしさ混じりの過去
泡沫という支配も
早鐘を打つ心に増して
とみに私の眼差しを揺する
闇雲に尽くしても
闇雲に求め ....
やってねえよ
オレじゃねえ
本屋で本積み上げてレモンを乗っけてきた?
何の為に?
知らねえよ
やってねえよ
空いっぱいにフランスパンを浮かべた?
どうやっ ....
御可視屋 Visualizer
音の様 Touch of Sounds
黒輪さん Mr. Kurowa
込めんと、乱。 Unless filling, W ....
筆まめな方だったと思う。
小学生の頃は毎年手書きの年賀状を、住所を知ってるクラスメイトに送った。
今思えば、下手な字と下手な絵。似たり寄ったりな文面に、100均で買った和柄のフレークシール。
....
橋の上をゆく歩幅が
すこしずつずれていく きっと
地軸の歪みが 音符をともなって
溢れだす 太陽の果汁
つるんとした前歯に
舌をふれさせて
たどたどしく呼んだ名と
たゆたいながれ ....
小さく丸く遠い曇が
月よりも明るく輝いている
夜の陽の白
草はまわる
暗い工場
巨大な 機械の足
逃れようとするたびに
増えてゆく階層
ひとつは昇り
....
一押しのモヤモヤ
多分、現すに満たない私の表現力は
見る者を選ぶかもしれない
正体を見るにその主は
大は宇宙の様から
小は感情の機微まで
高みから見れば何とはないが
澱んだ眼 ....
鮮やかな轍を残しつつ
決して姿を現さぬもの
底に沈んだ泥団を
清められた手で掬い上げ
透過する心の底
遥か彼方の源頭に
耳鳴り繁く接続する
見えないものと見えるもの
貫き生きる ....
丘の上には公園があり
たくさんの日曜日が植わっている
真っ白な小さな手が花のように開き
その上に我が物顔で日曜日が
乗っている
自転車を押して登らなければいけない
花梨がまだ実を手 ....
昨日から
降ってはときおり止んで
降り続くから
朝か夕か分からなくなる
冬の雨は
うすぼんやり温かい
雪になりそこねた雨に
ずっと昔にも出会ったことがある
時間のあわいのような色の ....
その昔
経済事情で
人権を売る人身売買でも
心の中は売らなかった
それが今
ネット上で
出会いを売る人選売買では
心の中を先に売る
買える心が欲しかった
買えない心には
出 ....
{引用=鳶}
暮れかけの空
トンビたちは思い思いの弧を描く
風に乗り
風を切り
風を起こし
また受けて
狩りの照準を
時折水平に起こし
淡くたなびく雲の帯を
くぐるつもりか遠く巡っ ....
人類史上初めて
人工知能の大統領が誕生した
民衆からは
AIジョーと呼ばれている
半年前にコロナ感染死した
民主党のジョー・バイデンの剥製に
人工知能を有したロボット「C-robot19」 ....
卵子が作られ
精子が作られ
受精した
細胞分裂した
心臓ができた
背骨ができた
手足ができた
胎動始まった
おっと傷害かも
おなかを蹴った
外に出た
初めて泣いた
....
514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.19sec.