シラフでいられる奴の気が知れない
アホみたいなことで
大騒ぎしているが
その実何とも思っちゃいない
後から見ると
何にも残ってない
誰も覚えてりゃしない
一体何なんだ!
何がしたい ....
寒さで萎れた花壇にスコップを刺した
霜が降りたから もうしょうがないから
厚手のダウンジャケットを着込んだ体で
刺して 土に還す
枯れてしまったな
溶かしたシュガーで偽になったコーヒーを ....
{引用=「すべての月曜日は青い」}
Cerurean Blue Monday
{引用=セルリアンブルーの月曜日}
Cobalt Blue Monday
{引用=コバルトブルーの月曜日} ....
原発事故から十余年
突然変異でタマキンが四つある
男子が生まれるようになった
彼らはT4と呼ばれ
その数は増加していった
それまでのタマキンが二つの男子は
便宜上T2と呼ばれるようになった ....
罪の数だけ歌って星が降るよ 涙零した背中だけ
手に濡らし揺らす痛みあなたを前に少しほどけて
彼方に馳せるその告解の薄く白いベールは揺れ
一人去り行くあなたの足音
静寂 数多小さな夜を照らして ....
地球を一周して君に届いたら少し笑って少し泣いてそうだねと目を伏せる
それができる君だから今ここで黙ったまま
僕のすべてなんて頼りなく
花弁が揺れる揺れる
頬に薄く刺した赤 今は触れることもなく ....
裏路地にもう何十年も転がってる自転車の
茶褐色に錆びた車輪が真夜中に一度だけ軋んだ
生き過ぎた鳥のため息のような音
その時、俺の知り合いがそこに居れば
俺がひとりで何事か話していると思ったかも ....
此処は何処よりも静かで
憎んだら自分が駄目になる
森の奥、新緑のラグーンが囁く
「もういいんだよ」
その声は耳に届かなかった
届いても降りて来なかった
自由という名の劇場
戦いはまだ ....
「ひとつだけ、たしかなことがある。たしかなことなど、どこにもない、ということだ」 Henaさんが、好物のチョコレートを囓りながら、珍しく確信に満ちた声で言う。
武漢で、新型コロナウイルス(以下「コ ....
やさしさだけがあるひとのなかに
太陽(コロナ)がおちて
夕焼けがおわった。
冬の空より退屈なひとね
水がいった。
そういう水も
そうとうに退屈なかおをしていて
おおきなあくびをしてい ....
白い人生
悩み
トラブル
ブルーな生活
誰かが手放した幸せを前に逃げ出してしまった自分。
誰かがおくりたかった日々を生きている自分。
誰かが誰かがと続いてく。
そんな事だなんて言えない代わりに頬に付けた冷えたカンカンジュース。覚え ....
目を閉じても町の喧騒は消えない。景色と化した窓に映る木々や魚の群れを、誰にも説明できずにいる。
ここも昔はそうだった。
としか言えない。
生物は利用して生きている。弱肉強食であったり共生であったり。生き方はそれぞれである。ただ人間のように貪欲で、強かな生き物を知らない。もっと奔放に生きていればまた違った世界だったのかな?
世界中の ....
誰も僕のことなんて考えていない
誰も僕のことなんて気にも掛けない
20には20なりの
青白い燐光立つ
必死に衰弱した世界があって
胸一杯に影を溜め
東京から国道6号線を
北へと向かった
....
よいものがよいというのはすてきなスギ木立だね
そうそうフィトンチッドというのでしょう
なつかしくそれは善意のまるで濁点だから
それがそうあることは
いよいよ意味の肌気を脱ぎ始めるというもの
....
空虚が扉を叩くので
愚かにも私はまた、
鍵を開いてしまうのです
生まれたての悪魔は
私の恋人達を連れ去っていきます
暫く経てば私を忘れて
皆幸せに暮らすのでしょう
(きっともうすぐ春 ....
二〇一五年四月一日 「少年はハーモニカの音が好きだと言った。」
これは、『ゲイ・ポエムズ』に収録した『陽の埋葬』の一つに書いた少年の言葉だった。ぼくがまだ20代だったころの話だ。なんで思い出し ....
生きてる事に意味なんて求めて
探し歩いたりするから
苦しくなったり辛くなるんだよ
生きてる事に意味なんてないよ
第一そんな厄介なものいらねぇよ
鶏見てみろよ
卵産まされ
肉は食べ ....
赤黒く
どろんと上がった
月女
生きたいのか
死にたいのか
麻痺した地平を
遥か掠め
永久なる灯火
求めさ迷う
生かされているから生きるのか
生かされているから生きるのか!
....
- Glove
御存知の通り、
手袋もまた奇妙な存在だ
大抵、かたわれだけが、路上で死んでいる
今日
わたしの片方の手袋がいなくなった
どこかの路 ....
空から釘が降って来ます
かなしい月夜の破片のように
眼のない森に歯形を付けて
ひとり眠りにつくとしよう
全臓器を壊死させて
罹ったら120%死ぬし
どんな消毒にも耐えるので
感染を免れることは出来ない
そんな最強ウイルスが
超美人女子東大生
真行寺光ちゃんから発見された
政府は光ちゃんを拘 ....
今日は山羊の気持ちでチーズトーストを食べた
牛の乳は甘く
トマトは鮮烈な酸味があった
日々苦味の草を食んでいる身として
穀物の甘味は喉の奥に染みた
チーズトーストには自分 ....
銀の森へ行こう
君の果てと僕の果てが
かさなりあうところにある
銀の森へ行こう
銀の森へ行こう
そこには透明な木霊たちが棲む
たぶん 君も僕も
歌うことができなかった歌たちの木霊
....
自分の書いたものが
自分が死んだ後もぜんぶ無意味なら
もう書かないでおこう
そして私は死ぬだろう
私はやんでいる
私は休みたい
私はもうたぶん書かない
私は死んで
生まれ変わりたい
....
かってに窓をたたく
うるさい木枯らしたち
寒波がいったい
僕に
何の用があるのだろう
ヒューヒューと
何かを叫ぶのは
よほどの事が
あるに違いないけど
ただでさえ眠れ ....
人のいないところを求めても
ひとりぼっちはさびしい
群れのはずれで草を食む
天の川のほとりでぽつり
輝く恒星の影にいる
自分では光れない
誰かの真似をしないと
なにもできない
誰か ....
時間と音を隔つ魔法のドアを急いで閉めて
気も靴の紐も緩めないまま
迷い込んだ森を思い返して
あの時 どちらからか
どこかで 素直になって
立ち止まれたらな
濡れて肌に張り付 ....
不気味なぐらい静かな部屋
麦茶が発狂する
女が愛撫の練習
男は射星の訓練
惑星を孕むのか、布団の上で
そして彼女は
冥王星の母親になったのである
気が付けば 寺小屋の ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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