不気味なぐらい静かな部屋
麦茶が発狂する
女が愛撫の練習
男は射星の訓練
惑星を孕むのか、布団の上で
そして彼女は
冥王星の母親になったのである
気が付けば 寺小屋の ....
詩を書いたり 短歌詠んだり 俳句摘まんだり
それをインターネットに投稿したり
自分は暇人か
そうじゃない
私は私なりにいそがしい
昨日は血肉を分けた兄の葬儀に参列して
焼かれた灰の ....
バスは満員
電車も満員
ひとびとは水底に四角くならんで
青くひかる
ぶつかり合わない程度に
ゆれあい
いつか
自由になれるんだろうか
乗り物を降りると
豆腐屋が通りを ....
そこに風があって、寂しかったから鐘を鳴らした
大人になる少し前
悲しい鐘だと知らずに
もう元には戻せない
夢だと思っていたもの、現実だと思っていたもの
ポケットが破れてた
平気な顔してあの ....
見ろよ輝く海を
この青く澄んだ空を
次の大波が来たら
サーフボードに乗って
君は天国へ行くのさ
実際サーフボードなんかないけれど
ここに一本の注射がある
君を天国へ送ろう
君を連れ ....
違う角度から見つめていたのに
すぐに重なって割れた
瞳の中に映る君は
天井を知らずに
空へと逃げる
僕は指先に糸を絡めたまま
その羽ばたきを止めてしまうなら
地の果てで良い
鳴き声が聞 ....
大人に比べれば僕は小さい
どうしたって成れやしない
でもちょっと きっと
大人よりは楽しい
背番号が後ろのやつ
背は僕のほうが小さい
でももっと きっと
夢はあいつより大きい
....
貧しいすきとおるようなものが欲しくてさがしまわり、けっきょく無くって、すごすごと帰ってきてみた。そしたら、ぼくのふるさとの図書館(とても腹ぺこなちっちゃな図書館) に、みつけた。
その、薄くてか ....
小さな鳥居の向こうに小さな神様がいて
小さな手で手招きをする
小さな手で招かれた小部屋は実にボクの世界だったよ
全部ってこれだったんだね
なんか悲しくて泣いた。
曲聴いて言葉聞いて泣いた。
泣いた。
心からの苦しみと悲しみの音楽は、
ほろほろと、
まるで雨粒のように私の瞳から流れ出した。
1/29の日 ....
あまりに歪んでみせた姿勢が
私は被害者なんだ
偽っても奪われない
不幸なことが幸せだ
さかさまの槍が
僕の心臓を貫いていた
痛くもないけど 苦しい
摩天楼
雨を遮る無機質な
....
死にかけた、でもあとちょっと、もうちょっとなのだ。
なぜ、最後の最後で挫折しようとするのか。
最後の登竜門は、ただ一つ。
「自信」なのだ。
みんなの姿が見えてきた時、その圧巻される様に、言葉を ....
大抵の男は
格好付けているけれど
(特に自称詩人なんて
青竜刀で腹断ち切って
内臓出したくなるくらいだ)
実は、中国人美人風俗嬢に
肛門周辺いわゆる前立腺を
刺激されると
チンポコは最 ....
静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている
私は寝床を整える
不眠の夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らされ ....
結局ね
白馬に乗った王子様は現れなくて
酒場に酔った王子様が現れたの
それが旦那
チャラチャラしてたから
無関心で防御したの
そしたら
無関心は最大の攻撃だよって
攻めてきたのよ
....
{引用=散策思索}
イモリの仔の孵る日差しを思いながら
心当たりのない手首の痛みを弄ぶ
晴れた寒い昼下がり
氷結した河口の端を恐る恐る渡って行く
至る所に鳥や狐の足跡
人のはひとつだけ
....
「誇り」のために人を殺せない。
それができるのは「無知」なためにすぎない。
あるとき彼は巨人になりました
大きくて温厚な男でした
巨人になった彼は街のビルディングに鎖で縛られました
ビルディングの下を通る人たちは
彼を見上げながらも早足で駆け抜けました
ビルディング ....
英語は嫌いである。
その言葉には倫理が内蔵されていないからである。
なんか困っちゃうよな、実際
こんなに
カラスや
クマや
シカや
リスや
オオカミや
ウサギや
えーと、
あれナニ?
ウリボー?
へえ! ....
・・・・・なむ・・・きょう・・
静かに落ち着いて聞いていると
ところどころにしか聞き取れる言葉はないけれど
手お合わせかみしめていると
水のように心に体に
....
今日は葬儀告別式に参列する
兄が今週亡くなった
姉から電話があった
丁度妻とスーパーマーケットで
買い物してる最中の訃報だった
驚きはなかった
事前に
すでに余命はほぼなくなって ....
雪ばかり降り
辺り一面真っ白
カラフルな色はない
地味な冬真っ白な雪に
足跡を残しながら歩く
冬の寒さが和らがない
もっと寒くなりそう
寒波が何度もやってくる
寒さが冬を地 ....
今回も首の皮1枚繋がって、
切り口からはえてきた新しい顔。
今朝干した洗濯物が突風に煽られて
木漏れ日みたいに薄暗い部屋を照らした。
胡座をかいた膝の上で
喉を鳴らして乳を飲む子どもの
丸い額を撫でて
彼女の伏せた睫毛の先が
枝分かれして白く光 ....
たとえば
詩人は
行間に暮らすマルクス・アウレリウスだ
鷲の目で彼は
位置補正に躍起となるが
彼の魂は複雑過ぎて
民衆には手におえない
罵言と祝詞の人
それが彼
理性は上辺に過ぎない ....
貴方の影が優しい
正直に生きるしかなかった私を笑っているようで
噛み締めた唇から、消えかかる花の色が滴り落ちる
畦道、脱輪したワゴン
降りて様子を見ている貴方の背中がまだ大きい
無防備に ....
言いようのない気持ちに包まれながら、今を祈っている。
詩人の居場所を唯、探している。
居場所など、水の泡の如く、ないのかもしれない。
しかし泡程度はあるだろう。それで充分だ。
....
愛を囁こうとしている
触れ
感じ
唄う
愛を確かめ合おうとしている
さあ
早く
戸惑わず
....
西の山から
雪雲が湧き立って
雲の中は吹雪である
ひゅうと切断する音声は
麓の家々や人々や冬木立の何らかを切り開く
切り開いてはその間を通り過ぎていく
体も樹幹も枕 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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