腐乱した犬の
うつくしい歯が
その人の口から語られた時、
男根たちは騒然となり
子宮たちは安らいで
世界の終わりを迎えていた
鈍い痛みを抱え
月も氷るこの冷夜
紡ぎ出される救済の
余りの味気なさに
呆れては
ぽつぽつと辿る
情念の
小さな鏡に反射する
忘れ去られた純情に
身悶え七転八倒する

消失した記 ....
……おいで……、……オイデ……たたたたたっ、
    ざ……オイデ、……おいで……、

だれ、

そうして目を、覚ました、厭わしい、あんなにハラリと逝くことができたのに。

よく仲間とし ....
碧を握り締める
私は誰を導けるだろうか?
古城の砦、苔むした砂塵が間近に迫る
まだ乾かぬうちの彫像に意匠が掲げられ
思わず嘴を捧げてしまった

解読不能のサルタラン
近似値は門番だけが知 ....
膝小僧の砂埃をはらい
弟の手をとる君のみらい
おぼつかなげな影達のあしどり

さやぐ皐月の気炎に舞って
その日夜遅くテレビとスマホが慌ただしく地震警報
家族四人まだ起きていた 居間にいた
 くるよ
上の娘が言ったら 本当に家が揺れだした
大きい おっかない 怖えよ
 ヤバい外へ逃げよう
上の ....
朝からずっと走り続けて
シングルのエンジンの振動に
飽き飽きしてしまった
4号線をとろとろ走り
気づけば白河にかかっていた

都をば霞とともに立ちしかど
秋風ぞ吹く白河の関

不真面 ....
月曜日の朝が来ると
ゲームセンターのいつも古びた横を通って
働きに出ていた 僕自身の姿があった
人の匂いのするあの部屋の中に


キーボードを打っていた午後
自分であるのだということばか ....
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

しんしん

しんしんと

ふりやまぬ雪は

そのとき、

道子の屋根にも

春子の屋根に ....
三面鏡に映る空が分断されて寂しそうなので
4年ぶりに宝くじを買いました
僅か数枚のコインでも手に入る世界
ケチャップは暗い夜の色

手を振ったら何もかもが終わってしまう気がして
ずっと背伸 ....
あの頃
出会えた僕等は
一緒に鉛筆みたいに尖って
沢山の言葉を残して来たのに
心を削り過ぎて
もう立てなくなったから
未来に向かって
雨を降らせたい
どんなに濡れても
滲まない文字で ....
繰り返し
欠伸と不安のうねり、

繰り返し
安定剤と躁鬱のうねり、

あるモノあるモノ
切迫し

また夜が来て夜深まり
私の宇宙を横切って
闇夜の混沌充溢し
指揮系統の不在 
 ....
もはや、苦々しい毒薬を飲むような、痛みもなくなっていた。たった1本2〜3mの縄が、この世の一切の苦しみから救ってくれる。これ以上の薬があるだろうか。なのになにが悲しくて涙を流すんだろう。大好きな音楽を .... あなたの詩にはどこかしつこいところがある

押し付けがましいところがある

詩なんかぜんぜん読んだ事もない人にそう言われたことがある

あ、ちがった

あなたにはどこかしつこいところが ....
嫌われ者の死体
ヤクザ者と屑屋が酒を飲む
長屋にて
「人間やればできる」
屍のかんかん踊りの後
酒が沁みる

らくだは笑わない
らくだはふぐの毒に中って確かに死んだのだから
本当の本 ....
開いた本の頁が
ほんのり茜に染まる頃
太陽は傾きながら爆発し続け
西空はやがて色彩渦の奔流となる
わたしは本から顔を上げ
地上の夕べの目眩く一瞬を
遠退く意識に刻み込む

夜闇が忍び込 ....
幾重にも重なったチャコールグレーの雲模様
ハッヒフヘホー
バイキンマンが登場する定型場面みたいな
重すぎて緞帳になれなかった布地みたいな
そんな今朝の空を額縁にかける

やがて大粒の雨
 ....
特別、僕のことを大切にしたりはしない

特別、僕のことを粗末にしたりもしない

毎度、ふぅん、という相づちの

そんな友達がほしい


約束なんかしなくてもいいような

午後 ....
挨拶
声かけ

自声
こだま
青空に白球が高く高く沈み
二度と落ちてこないような気がしていた
外野手は優しく恋人に触れるように
右手をフェンスにそっと添えて
これから起こる無常を背中で伝えている
ぼくはといえ ....
 思い出して

 あんなにステキな笑顔

 どこに捨ててきた

 拾ってくるから教えてくれないか

 捨てさてたのは誰教えてくれないか

 消しゴム転がしたら

 僕が躓い ....
希望は罪かも知れませんが
止められなかったのも事実
急ブレーキの跡が生々しいです
轢いてしまった感触だけがあって
亡骸は何処にもありません
私は空を見上げます

制限速度は誰のためにある ....
子供時分の話だが
湾岸戦争とノストラダムスが怖かった
半泣きでミサイルが飛んで来ないか親に聞いたら
親は鏡台の上のブラシの横に髪留めを置き
中東と日本がいかに地理的に離れた場所にあるかを説明し ....
時々思うのは
昔のことばかりだった
木々と 車を見ていた
自転車を停めた ベンチから


長い滑り台と そして
砂場が 公園にはあった
田んぼの向こうに
赤いザリガニを僕らは獲り ....
今日もう一人の自分を見た
時速60キロで走行中の車からほんの数秒間だけ

国道19号線沿いの何処かに
「新天地」という名の
廃墟と化したパチンコ屋がある
枯れ草が看板を覆い尽くし
建物は ....
コロナウイルス感染者のみで
競技を行う東京コロリンピックの
組織委員長小呂奈喜郎氏が
委員会の会合で
「女性がトイレに入ると長くて困る」
と発言し、これは女性差別発言ではないかと
問題視さ ....
気違いじみた芝居 大衆 ビルディング 酔っ払って自死 いつも金なしで愛想笑い 暗い 行きたくない 生きたくない 戦争か もしくは平和 でも嘘っぱち 観葉植物を真似るクリームソーダが
夕焼けに溶けていく
散々

カフェインに浸れた
町角で
段々
赤い花を咲かせた
砂漠の
あるいは密林の植物がひけらかす
肉厚な葉のように
ク ....
そう、
おっきいとおっかない
だからさりげない水草のひとつまみ
このボートもあんまり
湖の真ん中へは遣らないでおく。
麦わら帽子を制える君を
想像で支えられはすまいが。

そう、
こ ....
チョコサーバ何処産?
コラぼく味見はメっ!

浅い知識のおしつけ
口ざわりはステキッ

consensusをブチュ
あまい愛のささやき

口にチョコ付いてる
オチは地口で行こう
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
うつくしい歯の神話ひだかたけし721/2/16 21:12
荒れ地421/2/16 19:04
春の会話田中修子14*21/2/16 18:25
カップラメーン妻咲邦香121/2/16 17:23
LETTER道草次郎2*21/2/16 10:13
その日夜遅くこたきひろし321/2/16 7:25
4号線を下って-都をばGiovan...3*21/2/16 1:09
埼京線から降りて番田 421/2/16 0:54
雪 三好達治 引用黒田康之121/2/15 23:02
オムレット妻咲邦香321/2/15 21:54
君がいない世界ミナト 螢321/2/15 20:34
闇夜ひだかたけし4*21/2/15 20:06
悶絶句a i2*21/2/15 19:52
裸の王様道草次郎9*21/2/15 18:41
らくだの途中秋也421/2/15 18:21
夕べの一瞬ひだかたけし421/2/15 17:35
そういえばキミはバイキンマンが好きだったよねそらの珊瑚9*21/2/15 15:14
出掛けなくっちゃクーヘン3*21/2/15 12:14
登校ヨロシク121/2/15 8:01
スプリットタンカマキリ521/2/15 2:26
笑い方を忘れた君へ佐白光021/2/15 1:25
潮風妻咲邦香421/2/15 1:04
マンボウになろうと思う道草次郎3*21/2/14 23:51
S公園の午後番田 221/2/14 23:12
霧の自我道草次郎3*21/2/14 21:20
東京コロリンピック組織委員会花形新次221/2/14 17:11
20210213Naúl021/2/14 15:59
コーラのちコーヒー、所によりクリームソーダ末下りょう5*21/2/14 11:53
筋の光を、見ろ。道草次郎4*21/2/14 9:09
バレンタインいつもの作戦足立らどみ021/2/14 8:44

Home 戻る 最新へ 次へ
505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.36sec.