何を思い出したのか
思い出せないでいた
小学生の頃
クラスメイトの女の子が
川で亡くなった
台風が来てたんだ
学校の近くの川で
その子は死んだ
どこで
どんな会話があって ....
手綱に導かれながらよろめく
いつの間にか鉛の靴を履いた
老いに削られ痩せ衰えた体
荒々しい息が吐き出される
ひとつひとつ生まれる幻影
熟さず霧散する己を舌で追う
間もなく土に帰 ....
コロナも飽きた
森喜朗にも飽きた
接待にも飽きた
だからこんどは
卓球の愛ちゃんが
旦那とは違う男の
ピンポン玉と
ラケットの柄を
いじくり回していたことの話題で
時間を潰そうとして ....
その日あなたはこの場所に立っていたんだね
激しいビル風が時計台の鐘を余分に叩いて
さぞかし五月蝿かったろうね
私マフラーを何重にも巻いて
冷たくされても平気だった
だってあなたの好みなんて興 ....
私は君と手を取り合って生きていく、
なんて感傷的な表現が嫌い
怯えて無味乾燥でドライなフルーツ
牛乳が混ざり120%還元セール
うるさい子供が嫌い
オレンジジュースとコーラとポテチを
与え ....
どうにもならない気もして
どうにかはなるのに
春のどか
書くか書かないか
それだけだ
花びらと油虫-
さらさらと指のすき間からなにも零れない
さらさらと指のすき間からなにもかもを零す美少女は
なにかを留める気などさらさらなく
校舎のような屋上から
花びらへと ....
いつの日にか、少年は青き旅へと発つ
胸ポッケの小瓶には、父の遺骨の一欠片
彼は歩く
どこまでも自由に、時に苦悩し
知らぬ間に、うっすらと髭の生え
彼は歩く
....
階段の上に立つと眺めがいい
どこまでもずっと見通せる
そうしてどの階段にも
またその後ろに秘密の階段がある
それが素敵だ
雨音
焦燥
問いかけ
閉塞感
晴れ間
つまらない物語りを懐かしい親愛なる君へ
村が危機のとき
残り日数わずか
偶然のルーンは
動き出している
金のことにしか
興味をしめせぬ
亡者はいらない
それでいいんだ
つまらない ....
神様、わたしを知ってるかい?
何度か願った者だけど
神様、わたしを知ってるかい?
なんだい、なんだい、
忙しいかい?
優先順位があるのかい?
うまれた順かい?背の順かい?
もういいか ....
夜の感覚に浮かぶ
青い川
この街の過去
また夜が来て
うつらうつら
いつしか夢見の独り床、
深層心理が物語る
映像群に終わりなく
私ははっと目覚めては
ぼうっと天井仰ぎ見る
遠い遠い異郷の地
父母と歩む未知の道
....
薄暗い穴ぐらの奥まった 最も深い底の底
そこにわたしは置いてきた
窮迫したこわもての告訴状
かれらと千切れた
たったひとつの千言を
どうしてもかれらに届けなければならない
いちばん尊い言伝 ....
珍しい生きものの話をした
緩くたわむ線を、結ぶように
どのように祈ってもいい
僕らの
広い部屋で
綺麗にこわれた模型と
名前のない戦争のこと
古い音楽は好きですか
遠ざ ....
緩やかに
空気が流れる
弥生の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに呼吸する
ああ、魂はうっとりと
息吹く命の香に包まれ
何 ....
鏡の前でなら正直になれるよと
その子は涙を拭った
真っ直ぐに見れない目が
ある筈だった日々を引き寄せて
手離せないでいるその指を
ひとつひとつ解しながら
私にだけ教えてくれた気持ちは
も ....
たらっと
鼻水がながれた
コロナか
花粉か
風が吹き
雨が降った
疑うこともなく
春になった
どうせ毎年
ろくでもないことが起きる
それでなければ
わたし ....
冬の檻のなか
白一色に閉じこめられて
どんどん貯まった
色彩たちのエネルギー
春の息吹が
その導火線に火をつける
フキノトウで始まった
ささやかな爆発は
淡い
新 ....
昔の言い伝えがあり
その中で猫が眠っている
誰も登場しないその物語は
いつしか忘れ去られて消える
風の噂で
あの森に美女が眠ると誰かが言った
白いタイツの王子は馬に乗る
にゃあと鳴いたそ ....
ルール
平和
不器用
退屈
幸せ
願望
私は風
じゃなくて
空から落ちてくる
水滴の類い
じゃなくて
真っ青な空で
吠える太陽
である筈がない
かと言って
私は幕末の若いサムライ
或いは
サムライが恋慕する商家の美 ....
一晩中軒がガタガタとなっている
大きな手が壁を叩くような音がする
このまま屋根がなくなりそうだ
この屋根が飛ばされたなら
ボクもボクの暮らしも無防備になる
これが自由ということであればだが
....
思い描いていた光は
夕方の 路地
公園の景色が暮れていく感覚と
ピストン西沢のかける音楽
作り物の三味線で薄ぺらだな じょんがら節を叩き奏でる
あばらの浮き出た痩せぎすの 体から赤い褌 いのちの証
飛び跳ねる のた打ち回り くるくるくるくるくる狂う
縮こまる 這いずり回り どろど ....
知能テストをした
浜辺を歩く二人の女の子の片方には足跡が無い
馬はどこを見てもまとも
犬の散歩をしているご婦人の影が太陽に背いている
蛙と牛に共通するのは?
「ウシガエル」
冬眠と ....
蛸が自分の足を食べて 生き延びるみたいに
赤字続きで国鉄は ローカル線を廃止した
頭だけになっても 足はいつかは生えてくると
だけど本当の狙いは 頭のすげ替えだったのさ
働く人の暮らしを守 ....
何を語り歌おうか 客の入りを気にして
退屈を履きながら 彼方此方をウロウロする
どうでも良い事ばかり 話し合い打合せ
生きてる証欲しくて 迷いながら聞いてた
そうして俺は今日も 出鱈目を叫ぶ
....
もし戻れるとしたら、いつがいいだろう?
遠回りしたなんて思いたくないから
黄昏時を好きになった
誰だって最後は自分が一番可愛い
結局落ち着くとこはそこ
悲しい出来事が増えて、またひとりが好き ....
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