刹那
始動
気合い
高揚
落胆
悪あがき
失意
職場でフリーズドライの味噌汁を斡旋された。
斡旋文書に回覧しましたって印鑑を押すように求められた。
福利厚生ってこういうことを言うんだなって思った。
坂道に
水の流れ
大量に
夜の透明
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人
君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地で
....
なんもない部屋でうらうら
ひえた工場のまえでうるうる
自販機で冷コころころ
香りは春風にのりうーうー
周回遅れのランナーは諦めた目をしてると思うかい?
痩せ細った あの足がどれだけの苦難を蹴り上げてきたのか知ってるかい?
旅に終りがあるとは限らない 彼は何を賭けたのだろう?
走り出した理由を 今 ....
張り詰めた糸が
プチんと切れるみたいに
世界が落っこちた
落っこちた世界は
通りがかりの犬に食われてしまった
あぜん
ぼーぜん
ぼんやりしていると
小人がゾロゾロとやって来て
もう一 ....
哀しみあるいは悲しみを
膝の上に乗せて
よく眠ってくれるから
ひと時煙をくゆらせるように
ギザギザした鍵を
胸に刺したり抜いたりして
酒と音楽でにじんだ幻を孵したい
ああこの夕暮れが ....
Ⅰ
過去は戻らない
記憶を終の住まいとする
過去は消えない
静寂と闇に同化して忍び寄る
それはまるで不治の病であるかのように
後悔と苦痛を与え続けるためのかのように
Ⅱ
柳は優しい ....
独尊
不遜
散々
後悔
懺悔
今更
絵画というのは
色彩の芸術だ
パッと見て
美しいと思えたら
何が書かれていようが
関係ない
何も書かれてなくていい
色の組み合わせさえあれば
時代背景や画家の人生から
理屈をこねくり ....
たおやかな
緑の群れ
揺れて
踊る影は
光の万華鏡
私は静かに傾いて
遠くの森のザワメキを聴く
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
無音の夜
椅子を引くと
机の下から
白い骨壺の
カタカタと鳴る
「寂しいのか」と尋ねると
鳴る音、一際激しく
なり
無音の夜
ますます深く広がる
と、
足許でカタ ....
とある大型書店にふらっと立ち寄ると
中古レコードのセールが行われていた
…ArethaFranklin…
…ChakaKhan CurtisMayfield…
…Dia ....
拝啓
後ろから鈍器で殴られるような日々が続いていますが、いかにお過ごしでしょうか。
ペンを走らせているこの瞬間に、新たな生命は産まれ、また散っていく事を考えると、私の今は何だろうと疑問に思 ....
何処かに捨てて来たような気がして
そんなもの最初からなかったような気がして
そうして、捨てられたのは私の方かもしれないと思い
また会えたらいいなと思う
横断歩道が今日も踏まれて意味を強くす ....
水深1メートルの情欲を完備した夜に、陽だまりで息絶える夢を見る
がむしゃら
死に物狂い
手探り
傷だらけ
いままで
これから
ぐったりとした曇天が
ハァハァと息を乱して
心に海を繁殖していく
腐った本音は体を捻り
濁った言い訳は舌を切り
焦った嘘は目を泳がせた
動脈に杭を打てば
色鮮やかな不機嫌が吹き出 ....
便利だよって聞いたから買ったけど、全然便利じゃない。
ソファとして使えば寝る時不便な上に、ベッドとして使えばソファとして使えないじゃないか。
とっても不愉快。
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう
(非常の際は、ここを破って
隣戸へ避難してください)
自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母
あの時見た一等星は
今日も ....
肩の力を抜いて
今宵こそ
詩を書くも読むも
よしましょう
本を読むも開くも
よしましょう
ただ
だらりと横になり
体位は側臥位
真っ暗な
スマホの画面をジーっと見つめ
浮かんでは ....
古尾谷:
要らんと言うのに
お前の親父が置いてった
中身を見てみろ
まっさらのパンティに
精液がついている
お前の親父の精液だろう
俺は受け取れん
お前が
一生の宝にしろ
純: ....
にくたらしい、
そんな奴のことはわすれて
今夜はスキヤキ、作ったるねん
でも、ちょこっと懐がさびしいから
肉なしでスキヤキしたろ
葱は買わんでもよろしいわ
ちょっとお隣さん、
スキヤ ....
体を洗い罪を雪げるならば
どんなに楽だろう!
だが罪とはなんだ?
生きるための食うのは罪か
オギャアと生まれたことから罪か
ならば泡と流れるのは
私の全てとなるのだろうか
風呂桶に顔 ....
風が吹くたびに揺れ動き
伸びるだけの日々に
罅割れた腕を見ては
幼い頃を懐かしむ
我が横を過ぎ去っていく鳥よ
どうか覚えておいてくれ
この身が朽ち果てたところで
お前の止まり木はなく ....
出血多量のごとく、桜は咲き乱れる
満開に、とてつもなく溢れ出す
一刻の猶予もない
春が苦しそうに何かを叫んでいる
しかし、人々は通り過ぎてゆく
なぜ誰も知らん顔なのか ....
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが
時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで
宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで
この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ....
桜の若葉
小鳥の囀り
雨の日の夜風
それらのように
雄弁にはなりきれず
言葉を使い
嘘をつくもの
である私
私は
あなたがいて
はじめて
言葉を持つ
そして
私は ....
海と空の写真を逆さにすると
水の惑星が現れるのに
海が 水に変わるこの瞬間は
たったひとつのフィルムにしか収めることができない
随分むかし
ひとつでじゅうぶんだから、と
父と母がも ....
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