二〇一六年一月一日 「20世紀アメリカ短篇選」
『20世紀アメリカ短篇選』は、むかし上下巻読んだんだった。でも、ひとつも憶えていない。きのう、スピンラッドの短篇集だと思っていた『星々からの歌 ....
黙って走っていると
見えない痛みが込み上げる
この手の中にあるものを自由にしてあげられなくて
白熱するだけの空論
卵ひとつだって残せやしない
働いた分だけ汗で潤したなら
その先を憂うる ....
十年ぶりに乗り換える
クルマの商談熱帯びて
試乗してみて腹決まり
オプション見たら驚いた
カーステレオの記載なし
お客様
音楽聞きたい場合には
カーナビだけしかありません
三十万円しま ....
透き通る鎖骨が
敷きつめられた校庭に
夢は散りつつも
サクラ満開。
もう
ジャングルジムさえ
帰りたくは無い。
縄跳びの赤いスカートの女の子
....
万華鏡
相対的に、身体の機能が低下しつつAI脳に成りつつある僕らは固くなりつつある
ことを知っている観測者目線は
背中を誰かにみられていると意識している
諸君‼️新型コロナウ ....
連れてきて5年は経つだろうか
当初から敷き詰めた砂を蹴散らしては小さな魚を追い廻す
我が物顔で水槽の中を暴れ廻っていたおまえも
わたしの姿を見つけてはじっと動かなくなる
大きく成長するのも ....
....
玄関を勢いよく飛び出して
自転車をマッハでこいで
新学期の教室にダイブした
舞う埃と
弾む息
新しい教科書に
名前を書いて
ぼくは台所で
お茶を一杯飲み干す
クラスメイト
出席番号 ....
うそつきって言われた。
ぼくはちょっと話を盛っただけなのに。
それは
外側へ行けば行くほど新しくなり
中心へ向かうほど古くなる
外側に近い方が今だとしたら
中心点が原初となる
一番外側から
中心点を見ている誰かがいる
その者は
手に何を持って ....
凍えるように
寒い日となるようです
四月の二週目というのは
半ズボンでふるえていましたよ
小学校の入学の式では
輝いていたのは訓示する
校長先生の頭ぐらいで
体育館の ....
石垣に小さな花が咲いていました。
幼いわたしは傘を差し伸べて、可憐な花を守るのでした。
子供心は純粋で、
哀れという気持ちで、ただその花を見守りたく、
そして、傘の上に不意に見つけた蝸牛を ....
このごろは病臥しているので、
戸外の風景を見つめることができません。
買い物に出かける時も、目に入るのはアスファルトだけで、
鋪石が足元を圧迫しているのでした。
それでも今日は白い色の桜を ....
桜が咲く頃は雨が降る
しとしと雨が降れば
耐えられず散り始める
去年は満開になってすぐ雨が降った
今年は今のところ降っていない
明日は雨らしい
ジメジメした空気になり
雨が近 ....
うつらうつらする
この午後に
鳥は囀ずり
地は照り映え
私の憂鬱と倦怠は
一吹き風に溶けていく
)なんて優しい午後だろう
)遊ぶ子供の声が窓辺から
)うっとりゆっくり流れ込む
) ....
白銀の沙漠を
虹色の蝶が飛んでゆく
一人の子供が木を見上げている
緑と黄色と赤と茶色とそれぞれの濃淡
一枚一枚の葉の形
重なる葉の間から漏れ注ぐ眩しい光
微かなにおい
風の鳴らす音
そよぐ枝のランダムな動き
鳥や虫やそ ....
「水の気持ち」
とてもよわい
なんにもできない
雨にザーザーふられ
なんども
なんども
うなだれるしかない
雨があがったら
ころころと珠のような
らくるい
土は
ほほえみ ....
空に浮かぶ
とげとげしいアンニュイ
よそよそしい眉月
こわれかけた風
すべてが崩れ
海に沈むころ
ふぐりを掻き切って産まれる
まん丸のつややかな紫よ
鼻持ちならない太陽の
....
自称
エセ
狭量
ゲス
目障り
どうしてあんなに怒ったんだろう
やっぱり嘘だからじゃないか
人権を云々してたあの人
ネトウヨ〇ね〇ね言ってたよね
感慨深いです
レベル5
滞在時間は30分以内
館内閲覧は禁止
貸出のみ可
図書館員をつかまえ
いつも知識をひけらかす
白髪の男の姿もない
紙の城はいつになく平和というわけだ
薄暗い森のよ ....
僕であるということが、ゆっくりと後ずさるようにして遠のいていく毎日。生きているのか、それとも、しかし、死んでいるのかということを、何も僕は理解することができずにいた。パソコンの鎮座する机と、そこに、は ....
命を与えられた事
目で見て感じて
耳で聞い考えて
自分の想いを伝えられる
あなたと出会えた事
別れの試練を受けた事
感謝しています
今生き ....
藤岡琢也と宇津井健と赤木春江と山岡久乃が
手を繋いでグルグル周り続けていた
その周りでは鞭を持った橋田壽賀子が
「私が良いって言うまで
止まるんじゃないわよ!」と凄んでいた
流れている音 ....
硬い言葉より柔らかい言葉を掘りたい
怖い言葉より優しい言葉と握手したい
たった今昨日を片付けてきたところだ
荘厳に鳴り響く十二の鐘が埋葬する
そして何気なく今日となった明日に袖を通す
....
五本の石柱がたっていた
ねっとりとしたモスグリーンの水に浸され
洪水の街を泳ぐ人達
徘徊していた裸の老女は何処へ行ったのだろう?
目覚めて闇が迫って来る
自分という感覚が死んでいく
....
ばばあは
ばばあである自覚がない
見た目はじじい化していて
ほうれい線は深いし
眉毛は濃いし
口の周りは青みがかって
鼻は巨大化し
鼻の穴は丸見えなのに
うっすら紅引いてやがるんだぜ
....
自称詩人だけが
生き残る世の中って
ゴキブリだけが
生き残る世の中より
地球にとっては害悪だと思う
なーんにもしないで
グダグダくそみたいな
ご託並べて
私は憂いています的なポーズ作っ ....
最後尾の席を狙ってまた記念日を失う
信管を増幅させたのは私
そうだ、私の顔だ
偽りのシエスタ
もう目覚めてしまったのか?
ポートフォリオの端の覚え書き
今日の風の重さを測る(譜割りを与 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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