こんな時間に目が覚めて
どんな時間?
草木も眠る丑三つ時に
いずれ一人になる
その時にこんな夜に
また荒廃体験に襲われぬとも限らない
その時が来たら
自分の持 ....
{引用=カルボナーラ}
authentic
{引用=本物の}
classic
{引用=古典的な}
genuine
{引用=純正の}
original
{引用=原 ....
もしもあなたが詩人になるというのなら
その時点で未来はすべて捨てなさい
あわよくば名を上げて、などと
考えるのならはじめからやめておきなさい
もしもあなたが詩人になるというのな ....
欠落はせずに
只々遠く平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない現実に
後ろ手付いて息を吐く
二度と取り戻せない時の堆積
記憶は麻痺しながらも
思い出したように不意 ....
丸い目のばあさんが死んだ
これ以上できないほど
お辞儀したままの手押し車で
白い春の花の並びを
ゆっくり過ぎていった
まっすぐ前を見て笑っていた
ばあさんと誰かが呼んだ
娘は泣きすが ....
見慣れた風景に
「私」を当てて直線を引いた
直線はそのまま霞む山陰に沈んだ
屈曲する田んぼの畦道
わだかまる晩春の光線
ときおり風は
定規を重ねたように
直角に地上へと吹き降り ....
春が来ると
君が心臓に飼っている星座が
かぼそい声ですすり泣く
それを夜ごと聞きながら
どうすることもできない
ただ ほら
ルビー色のチューリップが咲いたよと
君の記憶の窓のむこうの
....
白昼夢
悪夢
日の出
正夢
線香花火の
最後のようだった
なにが
なにもかもが
水になり
春をこえ
こんなところにいた
なにかを
必死で掻き集め
どこまでも
気まぐれだった
毎日帰還して
原子 ....
青春 青春
青春 青春 青春
青春 青春
青春 青春 青春 青春
青春 青春
青春
列車が走り去った
たくさんの制服の群れが駅のホームに行き交う
もう ....
お前の指先が深く沈めた、か細いものの吐瀉物を辿って、黒ずんだ血だまりに俺は辿り着いた、心許ない記憶みたいに浮かんでは消えていく泡はまるで戦争のようだ、俺は気を吐いて手首を切り裂き、流れ出る血をそこ ....
落ち続けている
ささえる力がある
死のことだ
意味のことだ
さなかに
生がある
まばたきもある
落下
お前が出会う地面は
風の麓
なんぴとも見たことの無い
草心 1
{引用=
その薄さだけで
大気にさらされ
風に嬲られる
大気という
混沌の暴力のなかに
その薄さだけで
}
草心 2
{引用=
折れるほどの細さに
....
月曜朝の憂鬱を忘れて久しいし
金曜夜の高鳴りも何もない
毎日休みだからね
君らももう忘れたころかテレワーク
しかし休まることのない肝臓よ
いかんぞうなんて言って余計落ち込む
悲 ....
君が教えてくれた勿忘草の花言葉を忘れない
ううん、そうじゃなくって、
勿忘草の花言葉を教えてくれた君を忘れない
{引用=週末}
雨はガラス越しの樹木を油絵に似せ
開きかけた梅を涙でいっぱいにする
雨は河住まいのかもめを寡黙にし
水面の泡沫は作り笑いに変わる
だが雨は歌っている
運命のように ....
白々しい春では
淡い色の桜たちが
日本の空に無音で開き
咲き誇り
記憶に残らず
地下に埋もれる
今日もお気に入りの店に
閉店の張り紙が貼られ
調理器具は放置される
ニュースでは
だ ....
今週の頭に
排骨湯麺の旨い店を見つけて
はいこつたんめん?
パーコーメン?
って初めて食ったんだ ....
多くの人達が
自分の行き先を考える春の夜長
決断の日を振り返り
期待と希望と後悔を混ぜ合わせ
一気に飲み干す春の夜長
もう想いを乗せる列車は決まっている ....
おおきなくちをあけながら
だいちにあおむけとなり
あのくらいそらからおそろしくもふりしきる
あおだかくろだかのあめをごっそりのんで
やがてはつちにとろけてしまえ
しがつもなかばをすぎたのなら ....
削除しても削除したという事実だけが
追加されていくわたしにおいて
忘却さえも記憶の一部となる
無表情の女が追いかけられて
空回りしていく足元
もうだめだと思ってからの記憶は
今日も ....
荒波、白波、眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
だから書けるうちに刻み込む
生きているから痛いのさ?
そんな生半可な答えでは納得せぬ
....
緑濃くなる街道沿いを
進むと終点が反り返り
生死の境がむせ返る
草いきれの香と共
立ち上がる
不可視の世界は余りに遠く
すり減る日々は余りに間近く
カウントダウンの切迫が
歓喜と恐 ....
{引用=雨。
時々、蛙。
波状に、しきり
たゆみなく
それでいて、まろく
忘れてしまう。
よいものはみな
うっとりの
忘却の底。
じつに
屋根も素敵に育ち。
巻貝 ....
春の約束
永遠に叶わない約束
散るときを知って
失墜しながらそれでも
対の自分をさがす
さがし逢えたら手を繋ぐよ
ひとのまばたきより短い時間を使って
もしも一対になれたら
空へはば ....
おじさんの
老後は一人
牢獄になる
老後苦
おばさんの
老後は一人
天国になる
老極楽
人生が五十年だった時代に織田信長は辞世の歌を詠んでいる。
歌は省きます、
戦乱の世の中に風雲児となってあらわれて
天下統一目前に逆臣によって命奪われてしまった。
戦の才能はたけていても、人 ....
FIREという生き方が流行りらしい。
ミニマリストという生き方が流行りらしい。
Wikipediaで調べたら、名前を変えているだけという感じ。
今まである生き方や考え方とどう違うのだろう。
....
僕は思うことで見ていた
感じとることの 何かを
閉じた目に存在を知らされていた
遠い 僕の 心のどこかで
自然公園の階段を登る時
湧き水の透き通った色を確かめるように
ヘッドホンから流れる ....
雨、水、魚。……一本の糸でつながれて、
ぴたん、ぴしゃん、しゃらん。
わたしたちにはわからない音楽を奏で合っている。
それを聞いてごらん?
言葉はどこから来て、どこへ行くのでしょうね。
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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