蚊取り線香が灰になって
受け皿の中で生きている
灰色という新しい姿に変えて
美しく
受け皿の中を楽しませてくれる
{引用=二人の旅行}
迷い込んだ蝶が鍵盤にとまった
ゆっくり開いて
ゆっくり閉じて
あなたは水へと変わり
音楽は彫像となって影を落とす
わたしは感覚と記憶
去るものと共に流れていった
....
根っこから
もぎとってもいいよ?
わたしのこと
だって
そうしたいんでしょ?
そうしなきゃ満たされないんでしょ?
花を摘むだけじゃ
もはや
限界なんでしょ?
けど
....
いよいよ東京オリンピックが
開催されるということで
池江璃花子ぐらいに
喜んでいる私ですが
何が楽しみかって
オーストラリアの重量挙げ選手で
トランスジェンダーの元おっさんが
性別を女性 ....
新型コロナ感染で
亡くなった方が
昨日までで14315人いらっしゃる
首相や知事の記者会見などでは
まず黙祷から始めるべきではないだろうか
国民の命を軽視しているような気がしてならない
オ ....
あきらめきれないのさ
君は手に入らないのに
まるで雲つかもうと
するような
それだけムリな話なのさ
君とは
そこまでの縁だったのさ
なんて
かっこつけるけど
ほんとは
君の ....
泣きもせず
笑いもせずに
過ぎていく日々を
切り刻んでくハサミの
ような愚痴
何もいらなくて
なんでも欲しくて
ただそれだけ
生きてる事に特化していく
悩みなんて
....
そして若い女は着ていたものをぜんぶ脱いだ
それから安いモーテルのベッドのうえによこたわる
女は覚悟と期待に身をよこたえると男にすべてをゆだねるつもりだ
男は遅れまいとズボンとその下のものを脱 ....
もし俺の前に、何処かの大金持ちがあらわれて
俺なんか一生かけても稼ぎきれない大金をポンと置いて
あんたにみんなくれてやるから自由に使って良いと言ったら
俺はあっさり魂を金に売り渡すだろう
....
昔僕は一人で
夜 中目黒でやっていた
背の高かった同僚の結婚パーティに行ってきた
もう その店は無いのだが
でも 最近中目黒を訪れると
中目黒の街には 相変わらず 何もなかったのだが ....
枕投げをやっていると
時折弓が返って来る
ジニーの世界だ
ビルがハーモニーを奏でていた
ルビーの指輪を歌ってから
再び枕を投げると
今度は虚無が返って来た
壁にビールを塗っていると
風 ....
子どもと大人の間には境界線ががあると信じていた
それを踏み越えなり限り大人にはならないだろうと信じていた
子どもと大人の間には河が流れていてその上にかかる橋があると想像していた
少年は自然な ....
多かれ少なかれ 理解されないのは相手のせいだと思ってる
それでもいいよ そんな言葉を待っている
私はいつもたいしたことなくて
根拠なくお呼びがかかるのを待っている
さよならヤーヤボール ....
月並みな幸福も
月並みな不幸も
みんなは興味がないから
今日も話を盛る
月並みな嘘なら
誰にもばれないからいいさ
みんなは会釈して
わたしを見守ってくれている
そのうちに味 ....
映写機のカラカラする音が響く
遠くでぼくらが病んでいる
満天の星に 落としてしまったもの
青いおれんじ色の枕 ひとつ下さい
噴水 世界は世界の意 ....
西陽が射し込むイートインで
コーヒーを飲んでいるわたくしに
黄金に染まる街並みが
光溢れさせ迫って来る
その瞬間瞬間の美しさ
この星の大きな優しさに
包まれ私は法悦となる
地球の青と ....
何も言わなくても
伝わることが増えた
あなたと付き合い始めた頃は
何だかぎこちなかったけど
長くなればスムーズになる
喋ることは大切だけど
長くなればなるほど
喋らなくてもわかる ....
目的地が設定されました
音声案内を開始します
目的地まで真っ直ぐ伸びるこの道
ニ番目の交差点
その手前にある空き地に入ります
空き地の裏には森が広がっているので
標のない獣道を
....
サカガミが猶予はないと言うのだった
彼はいつも唐突な喋り方をした
そして黙るので沈黙を料理しそこねた我々はつらい気持ちになるのだった
サカガミの母親は彼を随分と気に入っていて
息子なのにさ ....
私は私でしかなく
私として私の出来る事をやるしかなく
私は私以上の事を出来るわけでもなく
私は私としてこの人生を全うするという道しかない
私は・・・
今日は人生最後の日
これが人生最後の出勤
人生最後のコーヒー
人生最後の朝礼
人生最後の授業
殉職というわけ
人生最後の説教
歴史に残るかも
人生最後の昼休み
人生最後のおにぎり
....
寂しい夜は盛り場に出て
物憂げな顔の女を抱いた
日銭を稼ぎ働く俺は
憧れだけで故郷を捨てた
ふるさと遠く流離う俺は
帰る当てなく安酒あおり
名前も知らぬ住まいも知らぬ
行きずり ....
眩しい
失速
センチメンタル
齢
カケラを探していく
旅のような、、
最後
パズルが完成するような、、
そんな気がする
いびつな形のピースは
少し意地悪で
わかりにくい所で
私を待っている
辛い事があ ....
いま 生きてるって事が
素晴らしくて
いま 息をしているって事が
奇跡で
こうして読んでもらっているって事が
何かしらの縁で
なんか導かれてるんだよね
神をも超える何 ....
サザエさんの一家ならソフトウェアにしのばせて歩けるやさしい世代だからわかるよね。 クレヨンしんちゃんのママなら浮気してもいいかな。セクシーで小股キレそうだから。あとで毒を盛られてしんちゃんのしてや ....
あなたはわかる、と言いました
わたしはわかられた、と思いました
花が咲き乱れ、天国の鐘がなる
果てのない全能感、無敵です
もはや孤独ではないのだから
なんでもできることでしょう
背 ....
僕は見ていたのだ
でも 遠い街を
部屋で かつて 子供の頃に見ていた
おぼろげな景色として見ていたのかもしれない
僕自身であることで感じていたのだ
僕の昔耳にしていた音楽のように
何も存在 ....
果てしない天海
月は彷徨う
青白い光が染めて
時間の滴をまとい
徐に揺れる波間
海鳴りは語りかけ
吐息が寄り添う
砂浜にひざまずき
一粒一粒を愛でて
ふたりだけの砂の ....
ああ
初々しい顔して
夜が来た
ひんやり涼しい
風も吹く
向かいの家では橙の
灯りが点り
人影が
それは忙しく動いている
わたしは独り寝の床を整え
さっきからじっと座っている
昼 ....
462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.19sec.