ずっと
ひとり
だったんだ。
はぐれ雲の
ため息
みたいに。
ずっと、
ひとり、
だった。
主をしらない影が
主を懇願するように
ぼくは
それを
求めていた。
....
国民の声や感染専門家の声を
無視しても
成功させられる
と思っているようだ
僕はなぜか
かつて竹槍で米軍と戦おうとした日本人と
イメージが重なってくる
SNSで若い女性が
「死にたい!」と発信した
すると見知らぬ男が
「殺してあげましょうか」
と返信してきた
「じゃよろしくお願いします」
とさらに返信
日時と場所がさっと決まって
当日 ....
夢を見ている間はそれが夢だと誰も気づかない
いつだって覚めてはじめてそれが夢だったんだと気づくのだ
最初は良い夢から始まったはずなのにいつの間にか悪い夢に魘される事は度々あった
いのちには限 ....
平凡でどこにでもいる普通の人間になるのも容易ではない
六月の中旬に役所から住民税の納付書が私宛に郵便受けに届いた
封を開けない訳にはいかない 私は中身の書類を黙読した
封を開けて中身を確認するの ....
時計が今日も鳴いていた
皮膚がざわついて眠りに眠れず
痒い皮膚を引っ掻きながら
指のさかくれを食い潰し
目覚めたam5:09
「お元気ですか?」
そんなこともいう暇もなく
ただ針だけ ....
大きな法則が世界を貫き
好き嫌いの尺度では
とても計り切れないほど
大きな法則が世界を貫き
今、日が沈み 月が昇る
ひれ伏してしまおう 風を浴び
脳裡の懐かしい光景を そっと静かに掬い ....
白鯨ゆく遥かな青天を
僕もゆけたなら
四肢の折り目を開き
やっと、やっとの夏の日を
僕もゆけたなら
平泳ぎの一掻き、一蹴り
果てしなく自由に
生まれたまま ....
街
遮断機が下がり血のような警鐘に淡い想いは砕け散る。通過する車窓とつながる間もなく街はもとに戻る。
冬の浜辺に置き去りにされた一つの椅子
冬の浜辺に置き去りにさ ....
あぁ俺の
黒目をずっと見てて
もしその中に
魚が見えたら教えて
白いマグカップ
向こうのテーブルにあるやつ
その中に
星があったら教えて
月夜の夜覚えてる?
俺が車ぶっ壊 ....
万国旗
号砲
声援
晴天
登山は
いつでもどこでも一歩、一歩だ
あんなに高い頂上まで登れるだろうか
と思っても一歩、一歩歩いていけば
頂上に着くから不思議だ
登山はどんなに苦しくても
自分の足で一歩、一歩だ
スー ....
ちかちかとひのくれたみち
ちょうちんあんこうだとおもえば
ちかちかひかるネッカチーフをつけた
おじさんだった、おじさんはちょうちん
あんこうに似ていたからネッカチーフを
まいているのか、くら ....
二〇一六年十月一日 「至福の二日間」
きのうと、きょうと、ずっと横になって寝てた。お茶をひと缶のんだだけ。いっさい食事せず。ただ眠っていただけ。しかし、まだ眠い。睡眠導入剤が強くなって、し ....
繁茂する
森の緑は水に映え
広がる波紋に層を成す
俺は思わず立ちすくむ
命の貪欲な成長が
歯止めのない増殖が
剥き出された自然のあらわ
物凄い勢いで呑み込もうとする
その暗い衝動に戦い ....
雨こそ降りはしなかったが、街はどんよりとした雲と湿気に満ちていた、人と擦れ違うのが煩わしくなり、小さな道へと逃げ込んだ、歩いているうちに、その先に昔、数十年は前に、死に絶えた通りがあることを思い出 ....
全てのものから逃げ出したくて
自分の住んでいる街を抜け出し
私は走り続け自分自身からも逃げていた
逃げた先には何もなく
心もなく自分だけがここにいる
心は遠くに行けるのに
体だけどこへも行 ....
夢見る魂が裂果する夏が来る前におまえはおまえの首を咬む
鬱蒼とした緑から忍び寄る脚韻の多い名も知れぬ虫たちが
肉体の時計の固い門に射精すると逆回転でさえずる鳥がいた
首の長い古代の母が組み上げら ....
あの頃筆先に染み込ませていた色は
朽ちて色褪せて
もう何色だったのか
全く思いだせない
でも筆先に染み込ませたという記憶は鮮明にある
その行為は
十数年後の私を救ってくれる
インターネットを
眺めながら飲む
ホットコーヒー
うわべだけで感じる苦味と渋み
うわさだけで感じる臭いと温度
うまいまずいではない
人生の眠気を
吹き飛ばしたいだけ
くちばしを失くした鳥が
空を叩かなくなったから
こんなにも暗い世界なんだ
会いたい人はもういない
欲しいものはきっと売っていない
あの街ではぐれた心と
似たような色の
ミルクティ ....
殺されても死んでやらない
ズタズタに切り裂かれたても
平気だから
頑丈な体と不屈な精神
持っているから
怖いものなんてないよ
たとえ
殺されても直ぐ生き返る
直ぐ生き返るから
....
おまえはやわらかなうたを抱いて
音のない振幅をくりかえす
サンデー・モーニング、ディランは60年代のまま
新しい世紀にまた産声をあげる
高圧電線のそばで甲高い鳴声をばらまく ....
君は小さなかみさま
君には大津波を引き起こす力もないし
君には難しい摂理もない
ぐずぐず泣いたり
おっぱいを飲んだり
ぐっすり眠ったりしているだけだ
それでも君はかみさま
君はただ存在す ....
運河の両側には堤防
その片側の堤防に沿って続く道
運河にかかる電車の鉄橋
運河にかかる人とクルマが渡る橋
堤防の上の道に人影はたえていた
夕暮れ
堤防の下の道の端にクルマ一台停 ....
解決策を与えるものではない
また何かの行動を推奨するものでもない
溺れる私が溺れるさまを記録しただけの
心の慰めで
また他の溺れる者にとってもの
慰めになるかもしれない
こうし ....
When swimming, though crying but nobody notice of it
{引用=泳いでいるときは泣いていても誰もわからない}
That's the same ....
蚊取り線香が灰になって
受け皿の中で生きている
灰色という新しい姿に変えて
美しく
受け皿の中を楽しませてくれる
{引用=二人の旅行}
迷い込んだ蝶が鍵盤にとまった
ゆっくり開いて
ゆっくり閉じて
あなたは水へと変わり
音楽は彫像となって影を落とす
わたしは感覚と記憶
去るものと共に流れていった
....
根っこから
もぎとってもいいよ?
わたしのこと
だって
そうしたいんでしょ?
そうしなきゃ満たされないんでしょ?
花を摘むだけじゃ
もはや
限界なんでしょ?
けど
....
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