ひもじいからケーキを食べるよ
いちもんもないから
エアだけど
イケるもんだね
さびしいから
孤独を売るよ
孤独さえもなくなれば
こっちのもんだね
寒い夜は落ち葉を
抱いて ....
感傷
泣
後退
無生産
無意味
1
コックリさんコックリさん
コックリ疲れた
富士川に
投げ捨てられた
10円玉
先の滝壺
また1枚、
積まれては
息をひそめて
待っている
鬼の来る ....
もうすぐ
七月だというのに
蝉の声が
やってこない
やってこない
夏の便りは
たらいまわしにされて
ちっとも
ポストに届かない
まちくたびれた
ポストは
うたた寝をして
....
ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている
折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく
いったい何処へ行くのだろう?
自ら描 ....
今週の月曜日、有給休暇
消化しなければならず、でも金がなく、
することもなかなか思いつかないので仕方なく、
いつものパターンを繰り返す
朝、銭湯へ行き、馴染みのカフェに行き、
新宿へ行き ....
芯から憎まないでいられたら
それでいい
と思った
十四
今
やっと
人間に参画した気がする
こうなることは
どこかで分かっていた
憎しみすら
もう
愛さずにはいられな ....
飢餓
画面
飽食
わたしの心はひらべったい
夕焼けを迎える
何者としてでもなく
いつかは終わる
そのことを
なかば忘れたふりして
どうすればよいのか
わからないのは誰も同じ
....
全てが終わり
全てを失い
命は保たれ
風が吹き
この静けさのなか、
この透明のなか、
私は深い井戸の底に居て
寒さと闇に震えながら
一日に一度の来光の
その瞬間を待っている ....
あの時
死んでくれていたらねぇ
深い溜息の後に
小さく呟いたアナタは
あの時
命だけでも救って下さい
確かにそう言った
あれから六年の歳月が流れ
あの時三歳だったこの子 ....
そこにあったものが
ある日突然
失くなっている
その間に何が起こったのか
全く知らないうちに
気付いたとき
僕はあの頃の
僕ではない
そうやって
時間はいつも
僕だけを老い ....
振り向くまで吸って吐くまで行き過ぎるまでこぼれ落ちるまで何本の指がいくつもの「あ」の音の形をした口が消え去ったか。息と思考はきれぎれで今にも崩れ落ちそうで堕ちないと知っていたきみは誰よりもずるかった。 ....
ロンドンで見た雨は
でも 雨上がりの通りの光であり
跳ねていた 水たまりのバスや
薄曇りだった空の朝や
雲の下に長く続いていた橋だった
嬌声
モニター
OFF
無音
孤独感
ざわめき揺れた交差点
プリズムはガスタンクのなだらかな曲線を跳ね
群衆はみな拝むのだ
陽炎のなかでふるふると光っている
あのヴィーナスのおっぱいを
そして兄弟達は今日も
はしたない笑顔 ....
桜の花びらが窓の向こうに消えた月曜日
桜の花びらはゴミだと思う?と訊かれた火曜日
野菜もしっかり食べようと思った水曜日
何の比喩にもなれず図書室に立ち尽くした木曜日
ゴミ箱にゴミを隠した金曜日 ....
さよならは立体
永遠は水平線
入道雲が雪になるまでを
年中ずっと追いかけてみたい
口笛はおれんじいろ
油絵はノクターン
軍歌のリズムで革命を歌い
鯨のパズルを完成させる
....
硝子のフォークで
ケーキを切り分け
翡翠の皿に
苺が落ちる
水晶のグラスには
冷たい紅茶
瑪瑙のマドラーで
ミルクを混ぜる
レースカーテンのワンピースで ....
「もうこんな時間」とは
やることのない人の台詞ではない
それでも流れるものは流れる
誰も私に期待してないから
近所のレトリーバーにお願いして
遊んでもらっていたのだ
やることがないのは ....
一緒に暮らす
どこにもいかず どこにもいない
空のように
雲があったり なかったり
静かで 時に騒がしく
一緒に暮らす
*
一緒に暮らすとは
背中合わせのぬくも ....
シラフで生きている
人間が信じられない
酒飲むか
クスリやるかしないで
よくやってられるなと思う
でもさ
めちゃくちゃ身体鍛えてる奴も
表面的には健康そうでも
頭はちょっとイカレてんだ ....
ひとつ年が違うだけで
「君」呼ばわり
一回り違うと
呼び捨て
年功序列もいいとこ
趣味は読書ですというと
格好つけてといわれる
酔いが回ると
ワル自慢で盛り上がる
♪おらあ!こんな田 ....
Uターンすれば
よそもんといわれ
Iターンすれば
外国人といわれる
ガソリンスタンドへ行けば
県外ナンバー見て
いらっしゃいませもいわぬ
ありがとうございますもいわぬ
♪おらあ!こんな ....
初夏の風が爽やかだ
何故私は夏が好きなんだろう
万物が生きている事に感謝するのか
しかし夏は哀しみに満たされているということもできる
生きている事は哀しむ事
生きている事は哀しむ事
限りな ....
北京ダックは最大の公約数であって
恥を知らない奴隷に好まれる
パーマを当てて、月夜に公園で泣いている奴隷に
さよなら、どうも居心地が悪いぜ
去るためにやらなきゃいけないことを
鞄の中 ....
新居
願望
妄想
…独り
すぼまっている
ボクの感覚世界
知らない単語が
増えて
聞いたこともない
言葉に怯え
何でも
悪い方に考える君は
いつも
危機感をボクに告げる
いい加減ウンザリして
....
夢の中であそんでいた
筏を組んで川に浮かべた
筏に乗ったら流されてしまった
流されて
そして筏ごと滝つぼに落ちてしまった
なんて夢だ
そんな夢だから
巻き戻してやった
....
僕は拷問の憂き目を知っている
反抗しないから悪くなったと言われても
扇動し南無三なことになったら
親御さんに申し訳が立たないんですよ
心は簡単に折れる
ポッキーよりもたやすく
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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