そして
夜が更けるのでしょう
あなたたちの
一日を削り取った砂漠の中で
この街はいつも
極彩色の鳥が飛び交う風が吹く
魂の声はかすかに聴こえるか?
ゆっくり生きてゆく ....
古いふるいOSが
今も現役だと叫ぶように
ある日
その存在価値を主張した
というのは
20年以上も前の
もう使わなくなったデジカメを取り出して
ちょっと動かしてみたら
全く ....
後払い通販で買ったサンマの蒲焼の缶詰を
コーラのあてにして一つ食べた
ことのほか美味しかったので
早速、キムチと一緒に
晩御飯のおかずにして食べた
カレーが連続していたので
より美味しく感 ....
不明の足跡
苦悩する僕らの憂鬱
なんだかんだで
クソを殺せばいいんだろ
燃え上がったらしい
どこかのモーター
不明の足跡がうちまで続いてってる
ねじれた窓
別々の箱に入れて
....
ふと込み上げた切なさが
とどまるところを知らず
ほとばしるほどの
この感情の名前を知らず
どうすることもできず
戸惑うばかりの時間が過ぎゆく
真夜中が訪れるほんの少し前
ほんのりと輝 ....
ひっきりなしにしゃべっている
ひっきりなしにしゃべっている
沈黙の間が恐いのか
それは確実にやって来る
それは傍らに忍び寄り
それは傍らに息づいて
沈黙の間を押し広げ
未知なる問 ....
自分と誰かを比べて
育たない森の中で
迷った日々は暗かった
腕を組んだり
足を曲げたり
時間の逆へと
進みたくなる
ピカソに会えたら
僕の心は
ルーブル美術館にあるはずだ ....
せめて好きな人がいればよかった。
頑張れる理由があったらがんばる意味がある。
私にはいないし、これからもすぐにはできそうもない。
いつまで好きな人がいない暮らしが続くのだろう
プールの天井を見つめれば
そこは宇宙
光の乱反射は
全ての思考を超えていく
わたしは水面に
ただ浮かんでいる
E=mc²
アインシュタインの直観は
多分正しかった
わ ....
ベンチよりも
ブランコがいい
想いきり漕いで空まで行けるかと錯覚し
失速して引き戻される
そしてまた反動で舞い上がる
思いもよらない高さまで
雲梯をコツコツのぼる握力も根気もな ....
わたしという輪郭の綻びから わたしと呼ばれた質量のような体積を 面積として再現するドットの集積の確率に 虚ろに ───
わたしが感じているか感じていないかに一切 関心を示さず運動を完 ....
電子タバコの吸引器にもうガタがきている
新しいのを買いなおさないと、いけないかも知れない
ジリ貧なのにキツイところだ
金が無いから前歯も抜けたままだ
根元から抜けたから差し歯に ....
あすへ かえりたい
。
明けの星
大きな鳥が舞う 静かな街
ぼくは飛び乗ったのだ
正しいものを、正しい答えを、正しい何者かを、
真実を探して、 ....
全然痛くなかったーから
もう取り返しがつかぬまでの距離は
驚くほど短い
この誰もがピヨって弱っているときに
彼らは何をしているのか
攻撃的になっていた
それも弱っていたからなのだろうか ....
眠るみたいに死んで逝くって
しあわせな最期だって言われてますね
死んだように眠れる機会にめぐまれていない
わたしには無理かも知れません
もしかしたら
誰も知らない気づいてないだけで
....
どもりのQ太は
いっつもしまいにどもりよる
おばけのQ太郎の話ししてた小学校の時に
「Q太、た、た、た、、」って
「郎」が全然出てこんくて
あ ....
終わりをできるだけ遅らせる努力をしよう、と友は言った
終わりをできるだけ遅らせる努力をしよう
終わりをできるだけ遅らせる努力をしよう
口のなかで転がす友の言葉
面映ゆい心地
友の深い ....
まだ東京にいますか?
コロナに罹ってませんか?
寂しくないですか?
やっぱり老けましたか?
当たり前か。
もう50近いんですね
私があなたとの恋に失敗したとき次は上手く行くだろうと笑ってあ ....
とてもながいあいだ、からだの内側のそれを、ただぼおうと眺めている、所有
してしまって、むしろ怖い、あるいはとっくに、ぬるいのに、まだ熱い、ふあ
ん よろこび きたい ふあん よろこび きたい・・・ ....
ライフル銃で
窓から
道行く人々を
一人ずつ射殺する
彼らの憂鬱を
解消してやるためと
俺の暇を潰すためだ
海辺のこの街では
とんびがぐるりと輪を書いて
射殺体を今か今かと待ちわ ....
何もかも全てを
忘れられたらいいけれど
そういうわけにもいかない
リセットしたつもりになれば
意外とすっきりするから不思議
様々な出来事
良いことも悪いことも
自分自身を通過して ....
都市の封鎖をせねばなるまい
深夜
高層ビルの執務室で
知事は決意する
この街は奪われた
というより
借りていただけだったのだ
そのことを忘れて
好き勝手やりすぎた
知事は体の向きを変 ....
買っておいた三温糖も切れたので
砂糖なしの薄いインスタントコーヒーに
スーパーで分けてもらった氷を入れて飲む
それでもカフェインが完全に切れるよりはましだ
夕食のおかずのレトル ....
僕をいじめた彼は
7年前で30人友達がいた
ああ
僕は昨日やっとラインが
20人になった
僕だってライン以外にも
関わる人はいる
おそらく彼は
ラインが30人だとして
....
きちんとした背広を着た初老の男性が
泥水を飲んでいる
目を閉じて
じっくりと
味わいながら
その隣では鬼瓦のような険しい顔の男性が
やはり泥水を飲んでいる
「こんなものはナンセンスで ....
ライティングを行う助手
というには
あまりにおそれ多い日の出の太陽が
さあ
撮りなさいというように
今朝も美しく
天空を飾る雲たちを
あかね色に染めてゆく
この瞬間 ....
子が生まれて4カ月になる
育児はこれまでも長かったしこれからも長いだろう
一つの生殖はこんなにも長期に及ぶ
出産とは瞬間かもしれない
だが親になることは長期に及ぶ意識の問題で
さらに生殖は子 ....
約束の場所に君はあらわれなかった
記憶の断片を拾い集めて繋ぎ合わせても
約束の場所に君はあらわれてない
約束の場所に君はあらわれなかった
わたしは約束の場所がどこだったか
忘れてしまって ....
また立ち止まり踞る
どうしても拭えない血液は
孤独でなくとも溢れてしまう
前に進んだと思っても
心があの時の景色から動けず
女々しいことは理解かっている
最早こ ....
幼き日の柔らかい心
雑多な痕が出来ていく
罪の意識は何処吹く風で
痛みがあるのが世界だと
頑なに歪さは増していく
心から熱い血が流れて
風に吹かれて夜をさ迷い
....
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