山育ちなので 傷は自分で嘗めて治した
月がしだいに瘦せ細り また少しずつ太るのを
薄目を開けて時々見ながら
朽ちた倒木の根元の洞に潜り込み
飲まず食わずで幾晩も
痛みは知りません 傷つい ....
いちばん良いピエロが 震えている
夜の都で知り合った寒い国の人を待って
黒いマスクを着用しているの ダメ?
じぶんにぴったりのじぶんを見つけらるから
朝日が伸ばして ....
この優しい
光の午後
すべては許され
ひのひかりに弾けて
緩やかな斜面を
ゆっくり転がっていく
孤独を受け容れ
決して消えない罪を受け止め
独りの魂が
身軽になり
柔かな陽射 ....
二
なまぬるい詩を書こうと思います
それでひとりでも
どっかの誰かが平和になれば
いいと思います
ずっと
なまぬるい詩を書いていこうと思います
それで世界中の誰もが
....
何が災いするか
分からない
かわりに
何が幸いするか
分からない
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
Star-Car/星の車、
MWPLE/むぅぷる、の、
コクピットに搭乗した、“をぢにゃ”、は、まだまだ、
ポヱヂーを忘れず、ペンを走らせ、
空隙を ....
ついこのあいだ
やってきたと思ったら
もうお別れか
さよならなんて
とても言えそうにないな
手を振ったって
今年だけは
誰もあいさつなんて
してくれないと思うよ
と
....
人間は
愛することと愛されることとを
学ばなければいけない
愛することはできるが
愛されることはできない
教師タイプやペット愛タイプ
愛されることはできるが
愛することはできない
幼児 ....
いつしか昼も夜もなく
ハッカ水にうつろいながら
丸も角もなく
グラスの境界線を忘れて
溶けていたよ
冬の過ごし方がズルくなったね
寒天ゼリーを包むセロファン
あれぐらいに
僕の ....
胸もとを
濡らすと
あなたの熱視線
キラキラふる恋、
虹呼ぶ小雨か
なぁ〜んて、ね。
流すプライド
傷つく心臓
寝がえりを
うった背中は震えてて
あなたは去りゆ ....
プーチンの顔から
表情がなくなったのは
シワ伸ばしをしたから説
その一方で
バイデンから表情がなくなったのは
アメリカ初のAI大統領だから説
はたまた
キンペーから表情がなくなったのは
....
好きな人に
逢いたくなる
星はいつだって
幻想的な夜を
私にくれる
霊性の滴り、夢の場所
貴女は遠く遥かに居て
輝く星辰を仰いでいる
爆発し続ける星辰を
渦巻く宇宙の生動を
*
ミサイルが飛び交う大地に
今、幼子の血は流れ
幾百もの積み重な ....
ただのいきものになる
勇気はありますか
ただ水を飲むためだけに
目を覚ます勇気が
さっきまで咲いていた
花が萎れてしまった
それは
君のせいじゃない
地球が回ってい ....
まつげを抜く
心地が降り積もる
雪解け後の地面
立ち昇る
春の気
蔓が緑地からみ
逆上せ上がる自縛
体温伝わる手
生きているのか
これで生きている
生ぬるさの伝わり
気持ち悪い人 ....
いいか
おれは安倍がきらいだ
権力者としての安倍がきらいだ
良識おのかけらもない
政治家などうせろ
薄日の街道を歩いて行く
太陽は見えない
ずっとずっと歩いて行く
薄日の白んだ街道を
堆積した時がまた一時解き放たれる
鳴り響くサイレンのなかで
哀しく蒼白に
踊る子どもたちは
ガラ ....
そしてヒトは何万年もの間争いをしている。
そして
銀河の岸では鬼たちが歌を歌っている。
そして
星々の亡骸に
花を供えて
ひとつひとつの星に
黙礼をしていく鬼たち
そして
失われた
....
ぼくに真っ白な本を一冊ください
そこにポンチ絵や日記や駄文を気ままに描くのです
丁寧な装丁は要りませんが季節の押し花なども貼り付けて
グーテンベルク聖書を冒瀆するわけではないのですが ....
悲しみも、春が雪を溶かすように終わります。
なんて。月並みな表現で僕の悲しみを消すことはできませんでした。
現に、その冷たさはいつまでも僕の中にあって。
例えば、それは散歩道の自販機の下。と ....
二〇一九年八月一日 「人生は物語って、よく言うけど」
物語を白紙にしていく作業が
ほんとうの人生なのかも
って思った。
さっき、マイミクのコメントを読んで
ふと、そう思った。 ....
声にならない声を
立てる
立てることで見られる
一人がダメなら
追従すればいい
目的を失わず
日常を忘れず
ただそっと
胸の中の声を
立ててみる
ねぇ?
私たち付き合ってまだ半年程度じゃん
倦怠期にはまだ早いし
何で不貞腐れてるの?
ちゃんとうす塩じゃなくて
コンソメ味のポテチ
買ってきてあげたのに
何が不満?えっ?
もっとはっ ....
肩を叩かれ私はこくりと頷いた
大事故で家族皆救命救急に運ばれ
私は妻と娘の容態を見つめている
彼女らの横たわるベッドの周りを
忙しなく医療スタッフ達が動き回るが
暫くして重体ながら2 ....
いろんなニュースを聞く
いろんな中継映像を見る
忘れてはいけないことや
今すぐ自分の心に問いかけなければいけないこと
がある
そのために歩きださなければいけないこと
がある
そんな日 ....
せんそうはいややけど
きょうのごはんをあっぷしました
せんそうはいややけど
わたしのこどもかわいいでしょ
せんそうはいややけど
はなのつぼみのしゃしんをとります
せんそうはいややけど
そ ....
以上のように
この旅行プランは
タイムマシンの要らない
タイムトラベルです
日光江戸村で
二百年前の日本を散策し
東武ワールドスクウェアで
現在の世界を一周し
イチエフ周辺 ....
*
燐寸一本の囁きで
秘密は燃えあがる
煙は歌い
香りは踊り
時間は灰に
わたしはおしゃべりに
*
コンマ一秒で宇宙の果てにまで移動したかのよう
喪失の悲しみ ....
今年の確定申告をやろうとした
高齢の友人が
自治体から送られてくる
保険料納入済額のお知らせを待っていたら
国保だけは一月末ごろと
毎年おそくなってはいても到着していたが
介護 ....
ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ
ゆっくり春めく街を行く
どこもかしこも光の散弾
弾ける人々の笑いは満ちて
いのちが優しく芽吹いている ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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