北にロシア
南に中国
西に北朝鮮
東は太平洋
日本は逃げ場のない国だ
そして住んでいる国民は
高齢者と柔な若者たち
ウクライナ人のような気概はない
北風で飛んで行った夢が
宛名もないのに舞い込んで来る
柔らかくなった空気みたいに
両腕の中で泳がせて
諦めたことを
思い出しながら
春の隣で
制服を脱いでも
心は青く
....
濡れた手で
床に落ちている髪の毛をつまみ
ゴミ箱にシュート
奇跡が起きた
髪の毛は手から離れ
JUST IN
最初から
8割あきらめていたのに
ペンギンの
夢をみながら濡れている
頰と枕に朝、気がついた
雨音が
安心させてくれている
今夜は嫌じゃない、眠ること
「恋に落ちた
君がバカなんだよ」と言 ....
{引用=フランス白粉}
エッフェル塔みたいに立っている
女の股を風がくぐり抜けた
いつも意図せずやって来る
自分の中の誰かが世界を刷新する
{引用=神の時計}
人は一個 ....
生きているということは死に近づくということ
しかし
死に近づくということはそれまでの分を
生きられる
ということだ。ありがとう
日の出直前の東の空に影で黒い雲が
風で千切られて流されて ....
目の前でぼくが首を吊ろうとしている
おれは勝手にしろと吐き捨てる
禁煙はやったことがない
おれはおれの弱さを知っているからだ
言葉には
一人称しか存在しない
二人称や三人称は
一人称が存 ....
ウクライナへの侵攻で
明らかになったのは
プーチンが
いつのまにか
独裁者となっており
もう誰も
とめることができなくなった
という事実だ
しかしプーチンよ
覚悟する ....
暖かく低い波
流木剣で遊ぶ子供たち
遠目に見守り
漁網を直す女
男は壇ノ浦の底
磯蟹を両掌で隠し
波打ち際に逃がす末娘
酸の海
黒雲の空
放射線の風
4メー ....
時間つぶしの可能性が こらえ 堪え予て
泣き出すような夜風にゆるく
石を蹴る。
転落するように簡単に 迎う闇に対して、
水音が填まるような 泡沫の声が残鏡に等しく
わたしをうつす
月の ....
君が大事にしてたカメラ
僕はずっと腹を立ててた
ファインダーを覗く姿が
だれかよそのやつに
夢中になってるみたいにみえたから
僕だってみたものを
君に伝えられる
カメラよりずっと ....
体中いたくてしょうがなかった
しゃべっているといくらか気が紛れた
ぼくの憂鬱はどこにもいかず
ベッドのうえでひまをつぶしてる
ひるまに眠るような仕事をしてる
よなかはずっと走りまわっ ....
職場で打合せや集会の最後に
「ご安全に!」と
安全意識を高める唱和が
義務付けられたのは皮肉だ
打合せで頭に来たら
にらみつけて「ご安全に!」
気をつけろよという意味だ
もしもが ....
こう困難な時期が続くと
人々がしたいのは
分別よろしく振舞うよりも
発狂すること
なのではなかろうかと
いう気もする
ずっと以前からそうなのだ
といってミサイルは打ち込まない
普通 ....
こんなにも
好きになるなら初めから
そうだと教えておいてよ、神様
遊びだと
割り切れている恋愛を
したはずなのに想いは、つのる
好かれてる
君だったのにいつのまに ....
アイスクライマーが、
ハンマーで吹っ飛ばした、
雪だるまの顔面が、
君の新しい顔面になる。
ピーターパンが考えた、成人式襲撃計画。
足音がマシンガンの乱射音になったから、
....
ウエディングドレスの背中に、ナパーム弾へばりついたまま、
嫁いでいく花嫁。
「影は私の欠陥品だから、修理したらもう一人の、私になるの」
ごはんですよのカタマリを、吐き出したブラックホ ....
プランクトンになって
魚さ食べられで
魚になって
釣り上げられで
久しぶりに見だ街は
すこし違って
キラキラしていた
あっつー間さ
食べられで
うんちになって
下水さ流れで
....
奇妙な輪郭が重なる
年老いた額の皺
若々しい筋肉の隆起
胸元まで伸びて
青年と老人のアンドロギュノス
世界を観察し叫びを上げる
世界を観察し叫びを上げる
銀色のアルペジオ
打ち下ろさ ....
長く付き合った後
ようやく結婚を決めた友達
結婚後の自分をイメージ出来なかったとか
仕事が終わると寄り道せず帰る
飲みに行くことは殆どなくなった
元気が全身から溢れるような
愛が全 ....
いのちを
思う私は
手を合わせ
目をつむり
見つめる
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
キヨスクに並べられたペーパーの24面で指を切った朝 あなたのささやかな預言を祝福するように 雪が舞う
いくつもの花束を包んだ
ニューヨークタイムズ
ニューヨークヘラルド
マンチェス ....
東日本大震災の翌年
「北方派五分楽団」という
障がい者バンドの総帥のボクは
障がいを抱えている楽団員達が
励ましに歌を
歌いに行きたいと云う意見を
無視できずに
「仙台とっておきの音楽祭 ....
明日のライブの
ご挨拶にと伺ったのは
小さな喫茶店だった
開店間もない午前十時辺りなら
店も忙しくないだろうから
落としたての美味しい
深煎り珈琲でも注文して
店主のご機嫌を伺おうか ....
今日は涼やかな春風が吹き
街はもうすぐ黄昏です
西陽が君の横顔を照らし
はにかむ瞬間を捕らえます
それは本当に美しい
この街角の光景です
(あゝ後何百年
待てばこの瞬間に出会えたのか ....
庭を弄るのが好きで、mother
母は遅延する、腰骨を伸ばす
土塊が後をつけてくるよ、キッチンの出窓
土塊が笑ってるよ
サボテンに水をやるのは、もう少し待って
ほら、針先の和音、三月の音階で ....
物質にも
役割という
いのちがある
私にも
役割がある
私は不安なのだろう
だからこそ
私は安心も出来るはず
余白を持って
ゆったり行こう
{引用= ....
街はいつのまにか 輝いている
乾いた 冬も終わっていく
でも 風は冷たいままだった そんな
横浜の地下街をどこまでも行く
池袋の地下街とは異なる思いで
だけど少しだけ疲れていたのだ
水 ....
鼻の奥まで、ツーンとする
あの香り草を求めて風の中をさがそうか
ほかにも愛情表現はあるのに
撫でたひたいが暖かいとか、
それって
褒め言葉?
鳥がかわいそうにないている ....
上皿天秤は
待てど暮らせど
いつまでも動いてる
(左右対称に振れ続けてるなら釣り合ってるとみなします)
小学五年生なりに
意地を張っていたつもりはないけど
根負けという成長もありま ....
367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.87sec.