夏の風オレンジ色に塗られてる
うどん屋の暖簾が風で捩れてる
その奥義一子相伝?舌遣い
潮騒の音を枕に眠る宿
傷つかない割れないココロここにあり
....
「もっと
気楽にしていよう」と
私に言う
宇宙は広く豊かに
ここにあるのだから
始まりも
終りも無い
ふしぎ
永遠の
涙の流れ
大切な
この悲しみを
共 ....
成層圏
和御魂
ジニ係数
一度は愛した人を
忘れたくて
一度は愛した人を
憎んでしまふ
愛情や好意の裏側には
必ずと言って良いほど
憎悪が潜んでいる
愛してる
憎しみは
紙一重なんだよね
恵美子
左目が流す涙は
そのままにしておく
乾くよりはマシだから
心が悲しいんじゃない
目が泣きたいんだ
気持ちがついていかないけれど
そのままにしておく
痒いとか痛いとかじゃなくて
そうさせ ....
発掘された、在りし日の六月の
古びた雨音が
薔薇の設計図を、紐解いてゆく
忘れては、いなかった
あたたかな泥土を
何度も重ねてゆく、あなたの
華奢な白い指さきで
白く、ぼんやりと ....
ふくよかな体つきのサウンドが
自らに重なり溶けて
一瞬青ざめ
ゆっくりと身をもたげる
擦れる不協和音とひび割れた赤子の声
夢の中に解き放たれ
途方に暮れた街を転げ廻りながら
記憶 ....
小雨は
薄日を乗せて
銀の色
濡れて
照り映える
ふくらはぎ
白く優しく季節に溶け
小雨は
薄日を乗せて
銀の色
遠く
夏の予感を
膨らませ
秘密の孤独は
悲しい涙も
嬉しい涙も
無意識の涙も
人知れず 零す
「悲しい」
と つぶやく悲しさ
あれもそれもこれも
かけがえのない
悲しみ
仕方ない と ....
気づかずにいて欲しい
わたしが貴女を愛している事を
愛しい人よ
その愛しさに
どれほど苦しみ悩み抜いたかを
知らないでいて欲しい
どこまでも
友だちのままでいたいから
許さ ....
凡庸に生きる知恵をさがそう
無難な役人になって大過なき人生を
ニーチェにかぶれて超人をめざすのも良い
僕は退役軍人でベトナムとウクライナで
殺戮と強姦と歴史の破壊に手を染めたこと
....
金槌
地図
頭痛
「仕方がない。お前を信用しよう」リグナロスはため息をついた。
彼とて、祭祀クーラスの謀略は知っている。
エインスベルには、もう時間的な猶予がないのだった。
「しかし、これは我の命にも関わることだ ....
「あなたがエインスベル様を助けるというのは、どうですか?
リーリンディア監獄の秘密をお教えくださいませ」
落ち着き払った瞳をして、ヨラン・フィデリコが言う。
「秘密とは何か? 何をもって秘密と ....
哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を癒して
いずれすべてが終わり
いずれすべてが始まり
刻まれる時に僕ら抗えないなら
ただ奥まり静かに見守っている
時が僕らを変えていく ....
この時の
一瞬一瞬を
味わうしかない
私。
思い出は宇宙と共に
このいのちは
いちどきりの生
でも 生まれかわれたら
青空になりたい
生まれかわれたらね
身 ....
明日には駄目だろう
けれども明後日なら
どうにか
なっているかも
かの国で
明るい挨拶が交わされるのは
かの山で
母親が顔を上げるのは
かの街で
小さな光が天に昇るのは
かの海で
....
空が曇り始めている
白髪がだいぶ増え
床屋の前掛けに落ちてゆく
時は着実に過ぎ
すべて、すべてを追い越し
追いすがるすべはなく
そして雨が降り始める
間断なく、容赦なく
そして ....
現代詩フォーラムでいちばんrockな詩人は
花形さんだと想っています
僕たちはいつも選択を強いられてきた
辛くてもあるいは幸福でも
すべてを笑い或いは嗤い飛ばす言葉の使い方を学びました ....
愚か者になりたくはない
愚か者になってしまうのだ
愚か者がここにいる
愚か者がここにいる
愚か者は愚か者で有ることに
気づかずに
愚か者のまま
朝飯
昼飯
夕食
愚か者 ....
彼の生活を、わたしはしらない
だけれど
きっと彼は排泄もせず
星のしずくを飲み
まれに息をするくらいな筈だ
そんな感じで
ネット詩人は生活をするでもなく
人差し指から滲み出る灰色のインク ....
あらゆるものは
輪郭を失い
霧のように立ちこめる
私は私の中になく
外にもない
街は街の中になく
外にもない
私は街の中になく
外にもない
街は私の中になく
外にもない
むきだし ....
雷霆
木葉ずく
虹
雨が降る夜は
孤独に苛まれる
遠い記憶が寂しさを
呼び起こすのだろうか
訳もなく涙がこぼれる
胸がしめつけられる
月も星も光りを灯さず
暗い空から地面へ向けて
放たれる雨の雫が
悲し ....
シャボン玉とばそ
くろい砂漠
ゆっくりと
歩いてきた
地平線の向こうには
悲しみのこころ弾けて
馬鹿騒ぎがいつまでもつづく
二十四色の夜景が騒がしいだろうか
それ ....
現実を言葉で変えられることはない。
ほぼない。
そんなことに情熱を傾けるのは詐欺師くらい。
言葉は無力。
今日もやっぱり届かない
存在意義を彼らの中に私が入れられないのか
私が彼らを受 ....
孤独の輪郭をなぞる
深い峡谷の故郷にて
何処までも透明な湖に沈んでいくように
分離していく、
昼間の震えが嘘のように
ナイフを肉に刺し貫く
ナイフを身に刺し貫く
走る激痛に
深く潜 ....
と、いうわけで、まずは長女にスマホ。
午後十時二十分、深い海のような夜空です。
仕事も終わって、もうそろそろ家に帰りついているころでしょう。
すぐに出ました。
「洋ちゃん、お久しぶリィー」
....
こんな夜にちゃんとしたくない。地べたの気持ちをさらに貶めたい。
わたしは普段からだんまりをだんまりとして完結させる女を崇拝してる。とくべつ美人じゃなくても微温的で見学的な逃避的で露悪的な心理学的 ....
ちいさな
ちいさないのち
ちりはて
遠いみ空を
かけてゆく
境界線を越えたなら
きっと合図するからと
しろくはかなくそう言った
ちいさないのちにあふれる涙
あめがふり ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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