後悔だけは忘れないって
そんなの悲しすぎるから
全部忘れてください
僕があなたに言ったこと
全部忘れてください
嘘を言ったんじゃないんです
ほんとうだから悪いんです
あなたは知ら ....
人の愛し方を丁重に教わったせいで
愛されなかったときの対処ができなくなっていた
仕方が無いので そのまま愛すことになった
という物語を教材にした
講義を受けてはいたが
教授があまりにも不 ....
荒地のなかでみつけた言葉
言葉はかれのなかで炎となって燃える
その輝きに
闇はかれの足もとから一瞬遠のく
かれは炎をみつめ
ひとときあたたかい心をとりもどす
やがて炎は消える
しだい ....
モラトリアムの
透明な壁伝いに歩いていたら
いつの間にか
歪な円運動を繰り返していた
足を上げると
そこに階段が出来上がり
振り返れば
過去が螺旋状に積み重なっていた
同じ ....
ワキを剃った私に
エライ別人やなぁと
あなたは妙に粘着質の
視線を投げ掛け
「少しだけ
剃り残しが
あるのがいいんだよねえ・・げへへ」と
変態コメントを発する
そういえば
あなた ....
ほんっと、飾られた言葉で言われても
なんにも入って来ない
今二人が歩いているこの道に
赤い花が咲いているけど
僕たちはその花の名を知らない、から何?
知れというの?
それとも短い命 ....
傲慢を隠し持って
80センチメートルの高さから引力に引き寄せられ転落して
右の額と頬骨は優しさを誇示し脳をまもって
真っ暗な無痛の感覚から小さな円が拡大して
モノト ....
さよなら、雨粒にうつる横顔。
さよなら、にやっと笑う風。
さよなら、やさしい雪の匂い。
さよなら、夕暮れの涙。
さよなら、やわらかな猫。
さよなら、終わる夜。
....
ゆるんだ包帯
心臓のおと
遠く遠くゆめになる
つなぐてのひら
もしもし、あのね、
つないだまま
きっと忘れたりしないって
むらさきいろの眸が
しずかにわらった
無駄にやたらに生まれてきたのだから
無駄にやたらに死んでいくのはしかたがないこと
この際自殺は承認しましょう
死にたい方はまず家族にきちんと説明をして納得してもらってください
....
お空を 雲が流れてゆく
わたくしは
けむりのとったんにとどまる
丸い果実にもやされた
乳房の曲線を
つめたく伝う
円柱の墓標は長く
石のままなのね
黒光りのかたさに 無表情の
ま ....
だんだん眠くなってきた。
お薬のおかげだ。
まばたきがゆっくりになり、呼吸とシンクロしてる。
私はこの世界より、寝ている間の世界の方が好き。
ファンタジーあり、スリルあり。もしかしたらこれ ....
道の歪みのそこここに
溜まって出来る水たまり
昔の雨にはつきもので
道行く人の迷惑で
車が通れば泥をはね
人が踏めば靴汚し
道の歪みの性格を
そのまま見せる水たまり
そのうち道 ....
タイから帰ってるはずのカワバタから連絡がなかった
カワバタを想うと滝の音と満月が濃くなった
さいきん心癖のように思うことがある
カワバタが独身だったらあたしはユキオと別れているのだろうか
....
ここから見えるのは緩やかな勾配と
奥行きのある青い空
越えられぬ丘と誰かが呼んだ
そういうものがあるのだと
そういうこともあるのだと
例えばパレードを追い掛けていく子供が
その浅いふも ....
あなたには
人を切り裂くほど
出来るだけ傲慢でいてほしい
あなたには
人を踏みつけるほど
出来るだけ冷酷でいてほしい
やさしくしないでくれ
わかったふりしないでくれ
転 ....
世界は私を放り投げる
残酷に放り投げ
気紛れに優しく抱きしめる
私が初めて人を愛したとき
私は世界の光を感じた
天と地と想いと人々へ
私は自らを投げかける
私が愛を感じると ....
あたしにとっては
衝撃的な出会いだった
あたしのキモチは
反転し
燃えあがり
熱くなりすぎた
じれるような日々
会えないつらさ
つのる愛しさ
無機質でも
あたたかい ....
ゴールデンウイークはパチンコ三昧にした
お盆をとらない代わりに休みをすべて貰えた
市内のホテルにユキオと合宿をはりそこから毎日パチンコを打ちにいった
ちいさなころ町じゅうのパチンコ屋にお母さ ....
わたしは
人になりたくて
生まれたのだろうか
なりたくて
生まれたわけではないのに
慰めてくれるのか
牛よ
{引用=白と黒の間の色を
あなたは透明だと言う
僕はたぶん
灰色なんじゃないかと
だって透明は色として見えないし
白を透かせば白に見えて
黒を透かせば黒に見えるでしょ?って
言いたい ....
毎日、空に今日も殺されることを皆が受け入れている
それは少年のころに知る事実で、直に忘れるようにできている
それが哀しくて、
世のこどもはよく泣く
夜を知らない日もあった
たしかに暗くは ....
線路のうえに寝かされた妊婦をみているよう
女は都合のいい神様をすぐ孕む
狂ってるってわらう?
きみをこの浴槽で飼えたらな
愛のはらわたが薄くひらいた唇からのぞいてる
とてもきれい
....
飴玉みたいな夕陽が部屋に転がってきたので
思わず拾って口に放り込んだ。
外は真っ暗になって黒い川が佇んでいた。
静かだ。
水面は、毛羽立ちながら揺れて揺れている。
....
ま ず し さ と い う 物 質 良 な 乾 キ は こ こ ろ
し ず け さ が わ れ を 良 貨 し 物 ラ は 故 郷 と
ろ う 人 や め な る か と 問 い ....
男はたぶん たどりつけない旅の疲れなど
パキラのように忘れているが
女はいつも 負けず嫌いで
瞳に夕陽の海をきらめかせている
なつかしい鉛筆が転がりだすころ
夜は 夏草のあの場所へ走りは ....
億劫な時間に堕ちた鼻声
飲み忘れた風邪薬はじっと息を潜めていて
嫌なことばかりを思い出してしまう
咳払いをする度に捨てられてゆく羞恥心と
塵も積もれば山となりゆく倦怠
冷房の真下で居眠り ....
朝の便所の時間潰しにソフトバンクを弄びながら
今日も今日とてサラリー頂戴する為だけのナンセンスな一日を
強かな社会人の能面でやり過ごそうと
....
あなたの部屋よりも
この檻は狭いのか
広いのか
私には
あなたの首に
鎖が見える
あなたが首に巻いているのは
自由というのか
私に
自由はないのか
昔は私も
草原を彷 ....
遥かなる海 果てしなき地平
大海原から生まれ
大地に育まれ
人の世に生きる
我が愛しき人よ
ここは
人の手の振り方で
人の生き死にが決まる
死の世界
世は鉄に満ち
剣持 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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