どこへいくとおもう?
この空気
この風
ついてゆきたくて両腕を広げた
空は薄曇に
雲は白に
夏になったとおもう?
この気温
この汗
確かめたくて肌をさらした
生 ....
君が居なくなってから
脱け殻だと感じたけど
今の私はもろ脱け殻だ
幼虫に戻りたかった訳じゃない
国道沿いのポプラの木に登って
ちびっこの帽子で捕まえられたい訳じゃない
....
あしが ふらつく
いきも ふらつく
おもいは もっと・・・・・
だから
いきを ころせ
ちのあがきも ころせ
そして
のうしんけいも・・・・・ ....
だれにもしられなくっていいから
だれもしらないうたをへいぜんとうたえるんだ
だれもしらないわたしだけのなまえを
だれかにしられようともおもわない
むせきにんなさけびなんて
だれかにし ....
雲が太陽を隠していく
鈍い鉛の空気が充満する
不快感が絡み付く
じとっじとっと雨が落ちてきた
水銀の雨
身体に染み込んでくる
血液が金属に変わっていく
やがて ....
ジョニー・ジョナサンは創作好きで
自分の思想に微妙な味付けを施して
テーブルの上に神妙に差し出す
一風変わった方法論に
人々は関心を示し
快哉と感嘆の声をあげる
ジョニー・ジョナサ ....
真夜中帰宅して
玄関の戸を開けると
一面の海だった
私は港にある船に乗って
家族をさがしに海に出た
息子が見つかった
ウミガメに乗って
竜宮城に行く途中だった
お土産の箱を ....
散歩という言葉を聞いただけで
ちぎれるほどしっぽを振って喜ぶ犬
雨が降る朝「傘を持って行かなきゃ」
という言葉を聞いた傘は
きっと同じように嬉しくてはしゃいでいるのだろう
黙っている ....
私が叫ぶ空に
生まれた 私はいない
何かですらなくなった 私は見た
光を浴びせられている
私は見る
風のすべてを流れていく
すべては 私の 破壊だ
私 ....
今日のパズルはどんな色?
四角の板にピースを浮かべて目を閉じる。
今日は雨降りでもいいよ。
誰に伝わったかなんて知らない。
目を開けると、そこには雨粒が。
ポタポタポタ
ピースが雨の色して ....
お砂糖は、夕陽のヴァーミリオンで、お塩は、深い森のモスグリーンなの、分かる?
洋ちゃん、ここをまず押さえてね。
〜えっと、砂糖がヴァーミリオンで、塩がモスグリーンね。
あのね、だから、単に色だけ ....
満月の夜
犬みたいに吠える
君の名を呼ぶ
俺は君を愛し ....
空白の時間が長すぎて、大切なこと、忘れてしまいそうです。
壊して壊れて泣き喚いていた、
そんな自分を笑い飛ばせば、残るものは少なくて、
演技して見せた自分を否定するための演技、
虚 ....
拙かったのは誰?
時間に流されて
誰かの裾を掴んだと思ったら
破けてしまったよ
1997年にいたのに
今はもう
2087年
ソーラーカーが空を飛び
電子爆弾が
隣の人の頭を飛ばす
....
今日も彼がいた
あの人を探す彼
今にも期待が溢れそうになるを 力づくでせき止める彼
人が流れ、淀み、転がっていくその流れを
ただあの人に会いたいがため せき止める彼
「木曜日なら ....
喫茶クラムボンは
小さな谷川の水底にあります
室内の照明はもちろん幻燈
ではなくって
窓からの水明かりだけですが同じ青です
マスターご自慢の
かぷかぷカプチーノは350円
代々の ....
もう一日だけ生きよう
あそこにはまだ名前を知らない花たちが咲いてる
あの山に登ればまだ数えてない星たちが瞬くだろう
あの街ではまだ聴いたことのないうたと出 ....
吐いて
下痢して
熱が出て
早起きする。
勉強のしすぎ、
講演の原稿ができた。
自分を究極に追い込む。
後は印刷するのみ、はーぁ!
夜はジェットストリーム
クロスカントリー
....
桜に混じって散り始めた朝も
川面を滑る鴨たちの口ばしも
濁さないほどそっと静かに
重ねた手のひらからさらさらと
留まることなくこぼれて落ちる
喉元がとくとくと同じリズムを刻む
指の ....
18歳未満のヨクはどこで満たせばよいですかな?
「ぱぱ、将来の夢はなんだったの?」
「ぱぱ、なんでニンジンのこすの?」
「ぱぱ、なんでそんなにフキゲンなの?」
「ぱぱ、なんでままとケンカするの?」
「ぱぱ、ままとなんでケッコ ....
「あんた”達”、いい加減にしなさい」
「全くおまえ”達”は言い訳ばっかして・・・・」
わたしはわたしよ
そしてこの子はこの子
わたし達はわたし達でも
別個の存在なのよ ....
優しくののしられる夢を毎晩みている
夏草の匂いが瞼に触れたなら
誰かを否定しよう
(今日も律儀にともだちを20人ほど貶してきました
わたしの夜にまた、
優しいひとたちがふえて ....
「生めよ、増えよ、地に満ちよ」
というこの世界の理は祝福ではなく
天上の至高たる輝きを分裂させ
拡散させ失わせていく恐るべき逆転の理
この世界が逆さまの理によって
光を失っていく(流失す ....
私達は断崖に立っていた、震える左手は、あなたの背中を撫でていた、
寄せては砕ける波を眺めながら、ここには私達しか居ないね、と言いかけて、
逃げてきた世界から現実から、切り離されたような、心もとなさ ....
コンタクトレンズを入れる君の傍で
シンクに水を溜める音が響いている
悲しければ、と呟けばそこに
光るものが、あっただろうか
歌え、と促す君の指に 撫でられるようにして浮遊する
....
みずたまりにうつる眼のふかさを知った
それは空腹をうったえていた
またたくと俤もきえた
あさましいおまえを
最初からさいごまでみつめてた
・
レースの白カーテンだけが息をしている
独り暮らしのリビング
さざなみを打つ少腹に
組む腕をのせた
うずくまる追憶の入江で
....
先輩
なんでいきなり
旅に出ちゃったんすかねえ
旅とは言っても
時刻表旅行みたいなもんだよ
先輩
なんで引きこもっちゃったんすかねえ
まあいわゆる
君と観 ....
ああ
くらやみにともる
しろい手よ
たいまつの
ひかりのようだ
3370 3371 3372 3373 3374 3375 3376 3377 3378 3379 3380 3381 3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402 3403 3404 3405 3406 3407 3408 3409 3410
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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