さよなら手を振って
ごめんね頭を下げた
おはよう手を振って
ありがと頭を下げた
言葉だけじゃ足りなくて
身振り手振りでも足りなくて
解り合ったふりをして
僕ら勘違い ....
げんこつみたいな心がね
ごろごろするから痛すぎる
ぎゅうっと ぐうっと握ってる
そおっと開けばいいのにね
つんつんとんがる手の平は
だれの心も指している
ふわっと さらっと流れるような ....
愛をもって
夥しい量のそれで溢れる
愛を口にする
受け止めきれない体は
玉の汗と息を止め
真っ白な愛に拒否反応を起こし
私を殺めてしまう
愛をもって
悍ましいほどのそれを湛えた
....
イルミネイションだけが
林檎の果実のように
重いというのか
すぐ帰結する解釈に
首を押さえつけられ
呼吸困難で
喉元が熱い
殺伐とした時代だから
こんなにも膨らむというのか
....
見知らぬ人ばかりが
夜に追突した
追突した夜は
分散し
それぞれの夢に混じった
あ、と驚きが
その人々を捕らえ、
携え、
さえずりを
引き抜いて
躊躇いに換える
夢が重み ....
つつがなく
夢を終え
私はもう目覚めている
ここにいる
一人の人間として
酋長の口笛を携えた
一人の血肉として
バネだけが
きしむひと時は
帰結した
それは他者により
投 ....
自分の周囲で起こる物事に
興味のアンテナを向けようとしない
それがおまえの言う自由
だが
気にかけようがかけまいが
おまえのすぐ後ろで
おまえの自由を食いつぶす
なにがが蠢いてい ....
水たまりで加速する人格
の輪郭に適度な凶器が刺さったままだから
もはや懐かしいんですよすでに全部が
といいながら地図を破り捨てて笑った
まさこをみたのはそれが最後だったってお兄ちゃんが ....
隣りにある
あなたの細やかな
可愛い手を優しく取って
眼を瞑って静かに
あなたの手の甲に接吻する…
あなたのたおやかな眼差しに
そっと心を合わせてゆく
身体は海の彼方の
無数の ....
ゆく道の車の窓に
雲を光らせ 幟旗を押し立てて
見知らぬ男たちが手を振る
起きぬけの笑顔で
すぼめて垂らした傘の先を
水たまりに映して
参議院選挙の投票に行く
昨日死んだ紺の背広 ....
七夕なのに雨模様
願い事を見透かしてしまう僕には
あまり関係のない事実
笹を(と携帯に打ち込んだところで、稽古が終わった娘が車のドアガラスを叩いたから、作業を中断をせざるを得ない)
※ ....
朝。
新宿から歩いて帰宅した。
暑いな。今日も。
早い。もう7月も半ばじゃないか。
今年が明けたと思ってたら。
もう7月で。
やることいっぱ ....
チェロが重低音を響かせる中
正座した理屈が
墨を含んだ筆をとり
大きな美濃紙の中央に
ごつごつとした岩山を
描く
モノトーンの岩山は
山肌の陰影だけ 浮き上がり
山の際 ....
隣の男が
うちのウサギを盗もうとしていた
その男はバニーガールのように網タイツをはき、ウサギ耳をつけている
おれはウサギテロリスト
世界に散った哀れな飼いウサギを集め
反乱を起こ ....
片親とか貧乏とか
決して触れられたくない琴線抱えてる子供は
暴力で捻じ伏せるか
....
【Weeping Sorrow】
殺し合うのは何故? 誰かを守りたいから。 ただそれだけ。
殺される者にも守るべき大切な何かがあるのに
そんな思いやる気持ちさ ....
うまれて
12年
生きたら
男の子の
おちんちんは
切り落とし
女の子の
おまんこは
縫いとじれば
いいんだから
からだが
おおきくなる
みな
巨人になる
子
になる ....
天の川
この川は誰かの涙 止め処なく流れる悲しみ
水面に浮かぶ星屑は 叶わず散った誰かの願い
掬おうしても 手の隙間から逃げてゆくの
彼方の君の笑顔さえ 思い出せそうな綺麗な夜 ....
降り止む雨の最後の一滴を
僕は確かめる事だけに憧れて
降り止まぬ雨を避けようと
最後の一滴だけに濡らされる
そういうものだと理解した
生きることも、愛することも
夏の初め
曇り空の海に浸かり
上向きに浮かぶ視線は
隠れている
太陽を探すばかり
くるりと反転して
水面を押して
飛び立って行くであろう翼を
もぎ取る勇気もなくて
黒い染みを広げ ....
悲しき道化師の夢を見た
がらんどうに流れる残響
琥珀色の朝日
笑顔の仮面は外れることなく
重い鎧をつけたまま
笑いながら、泣いていた
笑いながら、怒っていた
笑いながら、哀れ ....
日本復活
ビートルズ復活
君はどっちを選ぶ?
ユニコーン復活は嬉しかった
ピストルズ復活はがっかりした
プロレスラーの復活は当たり前だ
復活って何だ?
復活に何を求めるんだ?
....
どうすれば頭がよくなるのか考えた結果
鯖をたべればいいとわかった
DHAという物質が含まれていて
あたまがよくなるらしい
あと ネギもよくなるらしい
あたまが
あと、優秀な人間のい ....
わたしたち たぶん
ふたりとも
相手のひくつさを感じるところに
身を置くことが ....
ここは
とうめいな
牢獄の中
交差点を 行き交う人々は
誰も
ビー玉のなかの 僕に
気づくことはない
声を嗄らして 叫んでも
誰の耳にも届くことはない
つぶやくように 生 ....
眩い光りは衣を重ね
いつまでも消え去らぬ
それは人知れぬ
夏の海峡の 輝きを増した陽炎
落ちてきた 数知れぬ星達をあつめた天の河のように
静かによこたわる
無数のきらめきは、時を惜しみ
....
女が鳥居で首を吊っている
わたしはそれをくぐって行かねばならない
ふらふらと風に揺れる足を押すと
垂れた髪の間から睨みつけてくる
おれはここで道を切っておるのだ
おまえは何の因果があ ....
オルゴールの音が止んだ
世界は 静寂と暗闇で満たされた
行き場を失った悲しみは
僕の中で ぐるぐると巡る
『あの高い塔に登ろう』
君が好きだった
この街の景色を
もう一度見よ ....
眩しくて大切な輝きの君
君の高みは遠いけど
それでも
君を愛しているから
君を幸せにしたい
君がいつでも心の底から笑えるような
そんな笑顔を守りたい
君の高みは遠いけど
そ ....
夕暮
赤い信号が消え
青になる
辺りはうすく、たそがれて
私たちの車は、角を
曲がる
ふとしては考える
幸福、幸福
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