迷いの無い太陽の
熱が降り注ぐ
一身に受けたら蜂の巣になるね
残った部分で
再生するのは
多分性根ということなのでしょう
根本的な解決をみず
連鎖してゆく悲しみの道
未来も ....
おはよう
おはよ
オルゴール壊れた
あの音色は二度と戻らない
今日、何すんの
何もしないの
だって暑いんだもん
真夏の海岸を少年が駆けてく
アクセルを踏 ....
僕の目の前で
新しい太陽が産声を上げる
またこの土地で
新しい一年が無事に始まることが嬉しい
昨日
ボーリングしていた井戸から
やっと水が溢れてきたよ
新鮮な真水を
無 ....
乗馬パンツを試着する
膝に白い羽毛を見つけ
これにファルコンの綴り
を刺繍してもらう
*
まわるまわるルレットの
太陽
を日付変更線で切り取り
新しい布地と縫い合わ ....
三角方眼定規で
下くちびるを切った
風が薫って
夏草が
指から
ほどけていった
立体裁断で
ドレスを裁つ
いつだって
晒されぬままの布に
踊り
今はおそらく
泣いている
....
郵便が届く
土間には闇が煮凝っている
突然降り始めた雨が
突然止む
いつでもそのようにして
決定がなされる
封をした血
もしくは黒い布
もしくは蛇の地図
砕けた枯葉
ば ....
家に帰ると
知らない人がいた
遠い親戚なのだと
母が教えてくれた
秋になれば
コオロギが
玄関で鳴いている
追い出さないで
耳をすまして聞いてい ....
{引用=
カーテンと足袋だけでどうにかなる話でもないが
思い出すことはできる
電気がチカチカする街を通り過ぎて
二度目の宿屋に泊まる
夕食はバイキングなので好きに採る
電気砂が入り ....
どこまで行っても札幌だし北海道だし日本だし夏だし六時だしお腹は空いてるし
なんにも変わるわけがない
皆はこれから何があるんですか?
楽しい事ですか?
悲しい事ですか?
私には何にもありま ....
バラ色にエンジンが燃える瞬間に奇声と歓声が同時にあがる
崩壊してく高速ビルのなかでする最後の咳き込み
粘膜がいてーよちきしょー
あんなにぴんとしてすでに完璧に完成してたのに
それをうわ ....
死にたいがナイフが無い
救いたいが愛が無い
....
かりんとう一袋を手土産に
Mr.チャボ宅に駆けつけた時には
怪人ジャガイモ男 愛称ジャガヲくんは
すでに卓袱台をはさんでチャボさんと差し向かいで
「こんな世の中 守る価値があるんですか」
....
誰かに言う必要の無い悩みは
自分の体をグルグル廻る。
何も 誰にも 言えずに今日も一人眠りにつく
モヤモヤは解消されずに 再び体をグルグル廻る。
言う程の事では無いから 話す程の内容で ....
「俺は結局
俺のことしか話せないし
自分以外のことを楽しく話せる君がうらやましいよ」
本の中の
恋愛小説みたいな
抜粋された一節
ぱらぱらと
ページをめくる音
それとも
それ ....
{引用=
「おはよう、
せっせとお弁当箱に昼食を詰める
この世界のなんらかに収まりなさいと
話しかけてくる忙しげな背中
通学路に捨てられた雑誌には
艶びかりする牡牛の角と蛙の屍
女の子の ....
白のクレヨンで
かいたような白い雲
ぐうるるぐうるる
がんばれがんばれ
って見えるよ
がんばれ
あなたにむけて
がんばれ雲の旗をふる
上へ上へ
空の上マークはどこにある
....
水で出来た線路の上を
指列車がやってくる
わたしは道路の言葉で話しかける
指列車は親指を振って応えてくれる
空から墜落しそうになっている空を
真夏の工場群が
かろうじて支え ....
{引用=
今日も
平熱だから
よかった
歩けるし歌える
見られるし聞こえる
}
シャネルの前にはいつものように孤独な乙女が
「私の志集」を薄い胸の前に掲げて佇立している
思えば20年以上前から立っているけどリレー制なのだろうか
夢多き若気の士心は1部300円というのに誰も買 ....
若)まろがふたり でそろった!
いまからね、バチバチッと
かっこいいとこ見せあうからね
その間に 逃げるんだよ
面白そうだからって見ていて ....
記憶と記録を埋葬して
夢想と理想を創造して
そうやって生きて
邂逅が多すぎて挟みきれないから
少しずつ こぼして
それを掬い取ってくれたのが君で
そうやって出会って
また握りきれなくなっ ....
聞いて頂きたい
ロリを愛する至高の美的精神を持った
偉大な同胞諸君よ
ロリこそが愛の本質である
愛こそが全ての本質である
ロリは全てを奪われた人々の
最後の希望である…救済の言葉で ....
私がとても遠いのだと思っていた人は
すぐ目の前にありました
なぜならその人は海だったのです
必要とあれば向こうから
そうでなければひいていきます
私がどんなに駿足でも
どれだけ望みを握 ....
子供の頃
熱が出ると決まって
同じ夢を見た
一本の線の上を歩いてる
やがてその線は
ぐしゃぐしゃと伸び
僕の体に絡み付くのだ
そこで目が覚める
汗でじとっとした体が
とても不 ....
あー あっついから
ざぶんと かおをだした
ひふを
うちのナナみたいに
ぬぎすてられたら
いいのにー
ナナは
かしこくて
おおきないぬだけど
ドーナッツが
たべられな ....
経糸の波が島に打ち寄せ
砕けた珊瑚の欠片が筬の羽の隙間を通る
浜は白く織り上げられ
降っては降りてくる日射に
転がる岩岩は奪われた影を慕っていたが
素足 ....
淡い夢をみる夜がある
夏休み庭に植えたブーゲンビリアに
いつの間にか背丈を追い越され
生い茂る葉がどれだけ季節を重ねても
記憶は夏しか残らなかった
....
入浴
私たちはもう赤ちゃんのように清い
妻が寄り添って
頭を洗ってくれる
昔母がそうしてくれた
母のような手が
私達は二人で今夜も入浴した
血脈の流れに溺れ
乱れた遺伝子を撒き散らす
肥大化したショウジョウバエが
汚水の中でもがき苦しむ
昨日の世界は憂鬱で
今日の生命は窮屈で
鈴なりの行列が続く
焼け付くよう ....
クリヤーレンズのサングラスをして
吊るしの安物スーツに身を包み
髪の毛をぴっちりと整えたうえで
郵便局へ簡易書留を出しに行く
頻りに腕時計を気にする素振りで
1000円札1枚しかない財布を開 ....
3342 3343 3344 3345 3346 3347 3348 3349 3350 3351 3352 3353 3354 3355 3356 3357 3358 3359 3360 3361 3362 3363 3364 3365 3366 3367 3368 3369 3370 3371 3372 3373 3374 3375 3376 3377 3378 3379 3380 3381 3382
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