幸福ってあるんかな
傷ってあるんかな
幸福ってあったら
それオレの傷やねん
炎天下を汗だくで歩いて
デパートに入ったら
ひんやりとして、幸せだった
しばらく涼んでTシャツの腕が寒くなり
外へ出たら
暖かくって、幸せだった
人の幸せなんぞというものは
人それぞれに勝手なもので
かくいう私も、人であり
「上辺の幸福」に麻痺した
現代人の私は公園のベンチに腰かけ
噴水の水の形を眺めつつ
人の心の意識下に流れる
(ひ....
みんな幸せになれたら
みんな幸せであれたら
きみのまわりだけでも
幸せの定義もかわるくらい
もともとどんな定義だった
分からない?分からない?
みんな幸せになれたら
みんな幸せであれたら
きみのまわりだけでも
深夜営業のサテン
ぼんやり夜道を見つめていた
店の明かりに照らされた冬のかっこう
面影がゆれて足早にすぎてゆく
幸福について考えていた
生きてゆく資格
そんな言葉がふっと浮かんだ
あのとき抱きしめてやれなかった
面影が足早にすぎてゆく
ラララララララ
ララララララララ
私という人間は、一冊の本なのです。
四角いからだに手足を生やし
不恰好に揺れながら
人々の間を往くのです
私が通り過ぎる時
誰もが振り返り
「何だい奴は」と{ルビ嗤=わら}います
こんな私もいざ、という日は
思い切って自らの身を、開きます。
その{ルビ字面=じづら}に埋め尽くされた{ルビ頁=ページ}の宇宙に
たった一行の空白があり
「....
守ってやるお前の幸せ
守ってやるお前の身を
守ってやるお前の命を
守ってやるお前の子供
俺について来い
悪いようにはしない。
じわじわえんえんと
幸せを感じさせてやる。
来るものは拒まず
去るものは追わず
絶対に無理はしない。
話術で説得する。
宇宙じゅうの安心が
ぜんぶこいつに降りそそげば
僕はいいと思っていた?
それはほんとうだろうか
どう冷静に考えたって
こいつのメルヘンをまもれるのは
僕ひとりきりしかいなかった
あるやなしかの幸福の
メルヘンとは
そのメカニズムにちがいなかった
宇宙じゅうの安心が
ぜんぶこいつに降りそそげば
僕はいいと思っていた?
....
幸福よ、お前は何故
いつも私を苦しめる?
幸福よ、お前は何故
いつも私を試みる?
私は只、眠れぬ夜の淵で
待ち侘びる幼子になり
乙女の胸に安らいたい・・・
幸福はいつも
這いつくばって呻吟する
私の頭上で腕を組み
幻の声を囁いている
(愛する子よ、立ち上がれ
その掌をもっと
こちらの光へ差し伸べよ)
絶望は銀の月に照らされて
項垂れた百合の溜息は
黒猫を窒息させます。
あなたがくれた心は
夜光虫になって飛び去って仕舞った
夜に愛された少女は
笑顔のままデンシャに
飛びこんで
金の星星に愛でられた
愛をしらないわたしは
笑顔を知らないまま
この狭いワンルームの片隅で
未だひっそりと息をしている
しあわせ?
(シアワセ....
そう言って羽を伸ばしていなかったというように
ぼくに伝えようとしているのかな
料理教室で素敵な魅力の誰かに会ったら
きみが幸福な事故に遭ったら
僕は何事も耐えられません
キッチンってとても秘められたものだというのに
生徒になった男たちがそれを見る
謎を解き明かす視線に晒されていると気付いた
きみが幸福な事故に遭ったら
僕は真綿の妄想をしてしまいます
きみのミートソ....
{引用=
緩やかな咀嚼が
下痢を引き起こすことなく
幾何学によく似た
紋様を作った
ここは
水面
水面下は、見えない
緊急の事態には
コールボタンを押し
だれかれかまわず
助けを
求めれば良い
だが
緊急でない場合は
そんなことはするな
木造建築の
小学校の教室で
63歳の女教師から
そう教えられた
彼女の息子は
交通事故でなくなり
木造建築は
台....
世の中好転してきた。
毎日楽しい。
毎日疲れ果て眠る。
今日は特別な日
今日は楽しい日
今日は終わらない。
笑って
泣いて
叫んで
楽しんで
人のこと
考えないで
癒して
優しく
愛を与える。
昨日にさようなら
今日にこんにちは
未来にありがとう
木の葉が落ちる
ように
静かに死ねる
人間は
いないだろう
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフロアにありました
ぼくは妹に秘密がありました
二三ヶ月にいちどぼくだけ父と会っていたのです
その取り決めの法的根拠は分からなかったけれど兄としての務めだと思って会っていました
夕飯はホ....
古い学童保育の前で
私が気付いた影は
小さな二つだった
ちょっと気の強そうな背の高い子と
その影を踏んで歩く、少し小さめの子
見覚えのある景色に微笑みながら
私は、その後ろを通り過ぎる
二人は
まだ雪の残るキャベツ畑から
雪球を作っては、投げ
目を合わせて笑い合っては
楽しそうに
どこかへと、駆けて行ってしまった
道で溶け始めた雪が....
夜明け前に起きることが習慣になったこの頃
君がちっちゃいころにこういうふうに出来たら
朝お腹が空いて泣いても放っておけなきゃならないほどに
眠い薬を飲まないでいられたら
もっと君にいっぱい愛をあげられたのに
でも
今からだって遅くはないよね
まだ10歳の君に
私は手作りのお弁当を作ったり君の大好きなオムライスを作ったり
そういうことで笑顔になる君でいっぱいにすることを
....
元旦の夜のファミリレストランで
僕が座るテーブルの、一つ向こうに
少年時代の、友がいた。
嫁さんと、子供ふたりと、母さんと
父さんは、20年前の冬の朝
突然に、心臓が停まった。
(それから母さんは長い間、貝になった)
葬式の数日後、朝も早い
窓から白い日の射す教室で
久しぶりに登校した彼を見て
あの日の僕は思わず大声で、名前を呼んだ
....
左目のしびれが気になる
調子にのって本を読みすぎたせいだろう
幸福とはなんだろうかと目を撫でながら思う
読みたい本を好きなだけ読むこと?
理不尽なことのない国で暮らすこと?
平和ボケだとか格差社会だとか
外交が下手くそだとか若者に覇気がないだとか
そんなことを傍観者づらして言うひとがいる
これが俺達が望んだ幸福じゃないの?
形のない想いじゃ不安だから
あなたは言葉を持ったんだ
上辺だけの言葉じゃ嫌だから
あたしは想いを生んだんだ
それだけで
それだけで足りてるハズなのに
ないものねだりを繰り返すから
そこにある幸せを見失ったんだ
音のしなくなった駅
外灯だけの商店街
遠くてまばらな明かり
心たちだけが他人事している
俺はいくつかの影をまとわされて
町にレントゲン写真を撮られている
彷徨のカルテ
車のなかにでも暖まりにゆこうか
ここは繁華街ではないから
からだが冷えたぶんだけ
孤独になれそうな気がしたんだ
ジャック・ゴー・ラウンド!
好きな女がいちどきりよと言った
幸福って四次元のなかに....
私がシンデレラなら
汚いままで終わらせて
私が醜いアヒルなら
醜いままで終わらせて
幸せは求めない
綺麗なままに生きられない
だけど私はこの一瞬を
好きでいられるから
かすかに皮膚が振動していた
配線のくるったモーターが
きみのなかに棲んでいた
やさしいおとだ
ぼくたちのつながりは
こわれてしまいそうになる
緑や青のコードを
指でもてあそびながら
未完成の機械をうごかしていく
街はすりばち状に暗くなり
服も鉛筆も気化してしまった
コンビニも、ないよ
郵便局も、ないよ
きみのすきな喫茶店も公園も
なくなってしまっ....
学校の帰りに、風の音に耳を澄ませる。
街の喧騒も、誰かの話し声も、全てがどこか遠い。
肌を撫ぜる風が愛しくて、空を仰いだ。
昼と夜の間。青と朱が交じる。
雲は、一つも浮かんでいない。
太陽と月が、同居している。
陽と陰の狭間の時間。
こんな時、大気の唄は聞こえてくる。
私の幸せは、此の世界に生まれた事。
此の世界に、生きているという事。
呼吸ができるという事。
....
この声が風に乗ったなら、
この想いが海を渡ったなら、
無駄に独りで過ぎる今日も、
きっと救いで溢れましょう
この躯が雲に写せたら、
その雲がままで運ばれるなら、
嬉しくない喜びの日々も、
真(まこと)の笑みで満ちるでしょう。
いつかは、いつかは、
巡って、ここの場、
長すぎた順番待ちも、
穏やかに赦すときが来て、
....
計量カップを
手に入れて
ちょっきりちょうどを
量れたら
大人になったと思ったよ
ちょっきりちょうどを
差し出して
おんなじくらいを
もらったら
社会人だと自画自賛
計量カップを
手に入れて
しあわせなんだと
笑ったよ
ちょっきりちょうどは
どのくらい
値ぶみをしたり値切ったり
水増ししたりみずくさく
いいたいこともいわぬまま
計量カップを
....
四ツ葉のクローバーの出現は
一万分の一の確率らしいね
あなたと巡り出逢えたことは
それ以上の確率だろうけど
手にした瞬間の幸せの確信は
過去の三ツ葉と違ったからね
僕らが生み出す命には
必ず「よつば」と名付けようね
コップの縁からあふれている
緑は
泣き出しそうに
低いところへ向かっていく
その底辺で
受け止めて
手の中に溜まっていくのをみてる
私の睫毛の先から漏れた
藍色と
手の中の緑が溶けて
砂になり
島になり
口先から生まれた
黄色い帆の船が
それから上陸する
胸にリボンをつけた子が
小さくて
男か女かも分からない子が
島から生えた
木の実を食べ....
すべての制度は
幸福であるための確率論の所産だ
彼らは確率論を無視してしまったのだ!
何万回とじゃんけんをして
勝率八割を目指すようなことをしてしまったのだ!
人類の幸福
幸福であるための確率論
確率が高いものが
制度に取り入れられ
そして、確率論からこぼれるもの・・・・
たとえばきのうの
かこの愛人からの着信
かけ直してはい....
090710
幸福と叫んだら
幸福になった
そうだ
幸福だ
福だ!
福だ!
幸せを忘れた狸の群れが
子狸を探して旅に出る
物語はそのようにして終わりを告げ
幸せ者たちは
しずかな眠りにつく
いつまでも寝返りを打っているのは
物語の作者だけなのを
中天の月は哀れむように
青い光を一層強めて覗き込む
擬人法に長けた侍が
戸口....
いうローズウッドか何かの香りとのヨガの最後の脱力死体のポーズにて、
内に沢山の苦しい悲しい感情があって思い切り泣きたいのと、
相反する暖かなものの存在を感じた。
溢れる変な想い。
細かい表せないファンタジックな視覚。
帰り道外で泣くのは恥ずかしいと思って歩いてたら凄い腹痛と吐き気とめまいが来ておさめるのが大変だった。
小さな鳥居。あれは何?
帰って死んだように数時間寝て泣く暇はなかっ....
タイトル「幸福」の検索結果
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸福と傷吉岡ペペ...自由詩111-8-3 20:29
幸福について 服部 剛自由詩411-7-18 22:49
幸福吉岡ペペ...自由詩311-4-21 7:41
幸福吉岡ペペ...自由詩411-3-5 9:02
幸福の本 服部 剛自由詩811-2-24 20:06
幸福の条件ペポパン...自由詩2*11-2-9 22:44
安心と幸福吉岡ペペ...自由詩010-11-17 6:28
幸福ノ声 服部 剛自由詩210-9-28 20:15
絶望と幸福を知った月の二十七日間xxxxxxxxx自由詩110-7-25 2:13
幸福の食卓坂井ハナ自由詩210-7-13 19:07
幸福な結合真島正人自由詩5*10-6-3 17:52
優しさと幸福ペポパン...自由詩6*10-5-6 0:02
人類は幸福にはなれないふくだわ...自由詩010-4-16 22:31
幸福吉岡ペペ...自由詩11*10-4-3 21:47
幸福論山中 烏...自由詩10*10-2-5 6:15
幸福桜 歩美自由詩110-1-5 6:56
幸福の食卓 ー同級生との再会ー 服部 剛自由詩210-1-1 21:48
俺達の幸福吉岡ペペ...自由詩109-12-31 2:18
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しずかなモーターは順回転で幸福をはこぶねことら自由詩209-11-23 21:12
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