窓の外は一面の銀世界
強い寒波で
氷点下の気温がおおう街は
すべってころんだりする
危険な世界
なのに
アメダスの積雪深は0cm
どうやら
切り捨て表示らしい
これには
だいぶ違和感がある
こんな危険な状態を
アメダスの積雪深では
確認できないということになる
おそらく0.9cmくらい
積もっているのだろうが
それが0cmとなって....
五冠を手にしても
いまだ
森林限界の手前とは
一冠も持たない棋士は
さしずめ
冨士のすそ野にひろがる
樹海をさまよう人か
森林限界とは5合目付近
即ち
八冠すべてを手にしても
ようやく8合目付近で
まだまだ高い山の頂きが
うっすらと見えはじめるだけ
ということを
言いたいのだろう
ファンたちへ
五冠のプレゼントとともに
こん....
五冠となった
お祝いのコメントで
羽生九段や佐藤会長が
紙一重の強さが光った
などと
強調していたが
タイトル戦のデータをみると
とても紙一重とは思えない
二日制の
4つのタイトル戦では
16勝1敗と
圧倒的な強さなのに
それを
紙一重の強さというのは
ちょっと納得できない
いったい
紙一重紙一重でこんなに
勝ち続けられるのだろうか
....
水回り修理500円から
なんて
よくよく考えれば
あり得ない安値なのに
急いであせって
だまされて
恐ろしい業者に
トイレ詰まりなんかを修理させたら
もうおしまいだ
なおすのに
なんだかんだと
へんな工事を
次々要求されて
気づいた時には
2ケタの工事費を請求された
なんて
地雷を踏んでしまう
WEB検索ページの先頭は
あやし....
ひらひら
くるりくるりと
舞いおちてくる
ふわふわの
わた毛のような
さらさらした雪たちが
どんよりと曇った
天空と
銀世界の
地上のあいだを
見わたす限りいっばいに
うめ尽す
まいにちまいにち
暴れまくって疲れた木枯らしたちが
ひと休みの
うたた寝をしている空で
地上に降りるまでの
わずかな時を
精一杯
楽しむように
....
登録済みの散弾銃を二丁も持ち
どうやらだいぶ前から
精神異常のような行動が
みられていたという
あかひげ先生のような
善良な医師が犠牲となったこの事件
事実の報道ばかりで
その根本的な原因について
語ろうとはしていない
こんな事件が
日本で起こるとは

ちょっと驚き
なぜ気違いが
散弾銃を二丁も持てたのか
いったい
この国の猟銃の管....
猛烈な冬の寒波に見舞われた
はるか上空の雪雲のなかで
ひっそりと生まれたのは
ちいさなちいさな
六角柱の結晶たち
雪雲の中を風に吹かれて
上昇したり落下したりと
いろんな雪雲の中を通り抜け
みんな楽しそうに暮らしている
やがて
雪の結晶たちは大きく育ち
ふるさとを去る時が迫ってきた
きみたち
キラキラ輝く宝石たちを
たくさんくっつけて
とっ....
テレビはグルメ番組だらけ
それも
長寿番組が多いという
おまけつき
いったい
この現象は何なのか
いやなこと
つらいことだらけの
この世を忘れ
ただひたすらに
食べて食べて食べまくれば
確かに
満腹天国へ昇天できる
たとえ食べられなくても
見ているだけでも楽しめるから
テレビは
グルメ番組だらけになるのさ
生きるとは
おいしい....
最近やたら難しい漢字を使った詩が多い。いちいち検索するのも面倒なので
、そんなものはスキップする。いったいこれらの詩の作者たちは何様なのだ
ろうか。有名な詩人のものなら、そんな手間をかけても読む価値があるだろ
うが、できるだけ大勢の人たちに読んでもらいたいなら、調べなければなら
ないような漢字などは使わない方がよいだろう。そんな中で、必ず読ませる
作品がある。田中宏輔氏の詩の日めくりだ。....
大河ドラマもここ数年
マンネリ化していて
リアルタイムで
毎週みる気がしない
もうこれぞという
面白いものは
出尽くしていて
歳を取るに従い
記憶力の減退と
つきなみな筋書のため
先週の内容を思い出すのに
時間がかかり
次第に
物語りをつなげられなくなって
興味が失せてしまうようになったのだ
そこでここ数年は
正月に前年の大河ドラマを
....
でっこまひっこま
とは
でっぱったりへこんだり
という意味で
これまでちょっと
聞いたことがなかったが
どうやら方言らしい
こんな面白い言葉に出逢ったのは
カメラのレンズの性能についての
有名な話のなか
最も名高い写真家の一人で
スナップ写真の大家が
自分が使っているレンズについて
ある人が
その性能をテストし
その結果が
あまり....
ちょっとやり過ぎじゃないかい
下界は大雪で
いろんなところが雪で埋まって
大変な事になってるよ

分厚い雪雲に
すっかり隠されて
不機嫌になった青空が
雪雲に言いがかりをつけている
ゴメンネ
わかっているけど
僕のせいじゃないのよ
とにかく
遠いシベリア育ちの
寒気さんが降りてきて
まるで列島が
冬の風呂場のようになっちゃって
寒気さんが....
孔子が説いたという
ゆうざの器のいましめは
つぼ状の器に水が入っておらず
空の時は傾き
ちょうど良いときはまっすぐに立ち
水をいっぱいに入れると
ひっくり返ってこぼれてしまう
ということから
いっぱいに満ちて覆らないものは無い

慢心や無理をいましめたものだが
現代では
ストレスについても
当てはまるような気がしてならない
つぼのなかの....
シンシンと
音もなく降り続け
零下の気温も重なって
朝起きて
窓の外を見てみたら
10センチも積もる
一面の銀世界
初雪としては
よくもまあこんなに積もってと驚いた
家々の屋根や
その庭に植えられた松たち
それにビルの屋上や道路まで
すっぽりと覆いつくされていた
さっそく
溶けだす前の
きれいなままの
白の世界を撮り始め
曇....
今年のクリスマスなんて
もういいや
いくらくやんでも
仕方がないし
泣いたって
恋人なんか出てこない
みんなが幸せそうに
している今を
この目に
しっかり焼き付けて
孤独のくやしさを
思いっきり味わおう
とはいっても
泣けてくる
はやく
クリスマスなんて
終わってしまえと
強がる叫びが
来年のクリスマスへの
ファンファー....
おゃ
知らないのかい
本場イタリアじゃあ
サンタじゃなくって
魔女が
クリスマスプレゼントを運ぶのさ
もともとは
聖書のなかにある
伝説の老婆のこと
キリストをさがして
生まれたばかりの赤ん坊のいる家を
一軒一軒まわり
甘いお菓子を置いていったという話
れっきとした
筋の通ったほうが魔女なのさ
サンタなんかは
あとから誰かがつくったこ....
ゴメン

ひとこと言えなくて
いつの間にかクリスマス
わかっているけど
意地を通してゴメンと言えず
何人去ったかわからない
クリスマスの主役は
もちろん君さ
なんて
キザなセリフも
もちろん言えず
今年も
主役のいないクリスマス
派手なイルミネーションに照らされて
幸せそうに
キザなセリフが行き交う街は
いっそう
寒さが....
笑うに笑えない
涙の
クリスマスプレゼント
できるなら
粉々に砕いてしまいたかった
ターコイズブルーの
恋のかけら
その一粒が
こころの隅に残って
チクリと痛む
イブまでに
君がほしいと言った
おそろいの
ターコイズブルーのティーカップ
高かったけど
苦労して貯めこんで
やっとイブに間に合った
街のイルミネーションが....
12月になると
どこからともなく流れてくる
-----きっと君は来ない
一人きりのクリスマスイブ-----
天上のキリストも気に入って
永遠の命を与え
12月になると
不死鳥のようによみがえる
はじめて聴いたのは
クリスマスセールが
始まったばかりの
ショッピングモールのなか
あれからもう
数十年の月日が
流れているけど
今年もまた....
クリスマスが近づくと
スイーツの王国が
輝きを増してくる
王国を支配するのは
クリスマスケーキという国王
この時期になると
必ず世界中でつくられて
その名声をあげ
盤石な地位を築いている
その国王に今年嫁いだのは
ワインの王国のプリンセス
名高い貴腐ワインのシャトーディケム
アイスクリーム県の代表
バニラアイスが推薦した
フルーティな....
寒いけれど
すがすがしい
冬の青空が広がっている
晴れた日には
必ずといって良いほど
謎の大型4発のジェット機が
まるで
異次元のトンネルから飛び出すように
上空の途中からポツリと現れる
いくら調べてみても
こんな地方の空港では
双発のジェット機ばかりで
4発のジェット機の
飛行計画なんてでてこない
普通の
空港を離着陸する飛行機は
....
百万円と一万円とでは
重さが違う
札束にすれば明らかだけど
物理的な重さもあるが
心の中にも重さがある
何かを買う時なんかは
一万円なら気軽に選んでも
百万円となると
慎重になるのが普通だ
毎日のように訪問する
ある人のブログを見ていると
金銭感覚が
マヒするというか
なんだか
フワフワとしてくるのがわかる
金銭重力がゼロの世界なのだ
....
雨上がりの後に時間があると
少女は
いつも散歩にでかける
行く先は
街の高台にある
見晴らしのよい公園
ベンチに腰掛けて
虹のでるのを待っている

今日もまた
いくら待っても虹がでない
悲しくなった少女の瞳が
うるんできたその時に
どうしたのお嬢ちゃん

初老の紳士が話しかけてきた
虹を待ってるの

少女が答えると
....
軽石が重荷になって冬の海 シルエットのほうが美しい
とでも
言いたそうに
絵画のなかで
熱心に
シルエットを見つめているのは
シャルロッテに恋をした
ゲーテという詩人
若き乙女の
可憐なシルエットが
好きで好きでたまらない様子
乙女の素性を
誰にも知られたくないから
自分だけが知っていればいいから
ゲーテは知っていた
そこには
秘密の甘い香りと
別世界への扉....
とてもめずらしい光景が
竜王戦の第4局で現れた
終了まじかの大盤解説で
説明役のプロ棋士が混乱している
ふつう
投了の近い最終盤になると
不思議と
解説のプロ棋士の読みが
適中するようになる
ところが
この第4局では
その変化が複雑すぎて難解で
読みが全くはずれ続ける
こんな解説を
これまで見たことがない
竜王戦第4局の難解さ
視聴してい....
四冠の誕生日プレゼントを
ありがとう
とは
師匠が自分の誕生日に
大変な偉業を成し遂げてくれた
弟子にむかっての
喜びの思いだが
まてよ
この日は僕の誕生日
師匠と同じだったと知って
驚くやらウレシイやらで
弟子ではないが
いちファンとして
師匠といっしょに
四冠の誕生日プレゼントを
ありがとう
最近
ライカの70年も前のレンズに夢中になっている
ズマリットという名前だが
現代のレンズでは決して得られない
その写りが面白い
プロの女性写真家が
好んで使うようになってから
人気が沸騰し
中古市場での価格も
ウナギ昇りとなっている
このレンズについて
ある人いわく
このレンズ1本で
他の性格の異なるレンズを
3本持つのと同じ事
とい....
煙突のチューブから
青空のキャンバスに向かって
どんどん飛び出してくる
真っ白い雲たちは
目の前で生まれていても
いつも空高く
昇れるわけじゃない
飛行機がつくる
飛行機雲もそうだけど
厳しい気象条件がそろった時にだけ
大空を飾る美しい雲となれる
海で生まれる雲よりも
ずっとずっと小さいけれど
やがてひとかたまりになって
上空をふきぬける....
秋も次第に深まって
桜の紅葉が美しさを増してきた
少し離れた場所にある
桜の木には
優しい陽の光が満ちあふれ
ひときわ
その美しさを際立たせている
さっそく
望遠レンズを手にとって
何枚か撮影していると
何かが視界を横切った
カメラから目をはなし
まわりを見ると
ベランダの手すりに
二匹の赤とんぼが
四五十センチほど離れて
日光浴....
投稿者「st」の検索結果
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ズレた積雪深の切り捨て表示st自由詩522-2-23 3:04
森林限界の手前st自由詩422-2-16 7:06
紙一重の強さで五冠の謎st自由詩222-2-15 8:34
地雷を嗅ぎ分けるst自由詩322-2-8 7:15
雪の舞いst自由詩422-2-2 8:53
猟銃事件の怪st自由詩322-1-30 12:03
雪のさだめst自由詩822-1-24 5:57
満腹天国st自由詩422-1-22 8:33
あらたな詩小説の世界st散文(批...4+22-1-20 5:44
大河ドラマはまとめてみるのが一番st自由詩422-1-8 4:12
でっこまひっこま論st自由詩522-1-4 9:06
白い試練st自由詩621-12-28 9:43
ゆうざの器のいましめst自由詩521-12-25 13:55
雪をも溶かす松の体温st自由詩421-12-23 5:56
来年のクリスマスこそst自由詩221-12-21 11:26
魔女のクリスマスst自由詩621-12-18 15:14
主役のいないクリスマスst自由詩321-12-16 1:13
クリスマスプレゼントの罠st自由詩421-12-13 3:34
クリスマスが終わるまでst自由詩421-12-10 5:57
スイーツの王国st自由詩521-12-3 3:05
異次元からの訪問者st自由詩621-12-1 11:28
金銭重力ゼロの世界st自由詩321-11-26 5:21
虹を待つ少女st自由詩621-11-24 7:24
軽石st俳句421-11-23 3:08
シルエットの秘密の扉st自由詩621-11-20 10:55
AI超えの証明st自由詩421-11-17 5:19
誕生日プレゼントst自由詩321-11-15 6:03
多重人格は好きにはなれないけれどst自由詩421-11-12 5:34
工場生まれの雲はアーティストst自由詩321-11-8 7:27
気の弱い赤とんぼst自由詩421-11-6 3:36

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