やわらかい、
手でひきながら、
にぎわいへとみちびく、
そのひとみに、
よく跳びはねる、
....
黄昏の空に雷鳴が轟いた
光と闇の螺旋が宙を舞いながら昇天してゆく
それは二匹の龍だった
....
豪雪地帯の雪は
人の命を奪う
時もある
白い悪魔だ
キレイな
永遠にありがとうだけど永遠に
変わり続けることに
変わりはないのです。
かなかなの歌を
うつ ....
開ける山道の俄に湾曲し
朱い鳥居 宙に刻印され
森の深緑もっさもさ
崖下から広がるその先に、
....
月の輝く夜は
星々も遠慮深くため息をつく
彼女はとても気まぐれで
若葉の季節を待つ人々も祈りを ....
屍とダンス。衰退進んだ都市。
しとだんす すいたいすすんだとし
魂亡き人面犬? 面識無い ....
溢れ出る悪意の
果実を丸ごと搾り切り
奥底から表層へ
広がる原野 聳える岩峰
....
ススキノにトルコ風呂が増え
ノーパン喫茶や
端にはのぞき見劇場ができた頃
ライブを終えた帰り道 ....
陽 翳り
枯れいろの
シロツメクサも凍てつく風に
負けじと見ゆる
ふくら雀 ....
失くした封筒は開封しないままに
いったい何処へいったのだろう
鞄の中も
机の引き出しを探っても ....
体温が微かに響く
駐車場の隅に捨てられた
古い型の深海に
街灯のあかりが
とっぶりと ....
○「なんのために書く」
ボケ防止のために書く
人からほめられたいから書く
でも一番は
書きた ....
今は通り過ぎていくだけの公園で
思い出す その中にいた役者だった 昔を
冬の僕はポケットに手を突 ....
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