うっすらと夕闇
鳩 飛び止まる
向かい家のアンテナ 暗く銀
ああ この熱風の感触、懐か ....
国道沿いの店が
またひとつ閉まるらしい
馴染みの店ではないから
暮らしに困ったりは ....
静かに月を殺めたばかりの
眼窩より砂粒を零している
埋没した幻視を復元する為に
母の腹を裂き
....
○「帰省」
今は
親が
子や孫に
気を使う時代である
子や孫が帰ると
ほっとするという
....
フライパンで こんがり狐色にした手羽元と
ガーリック香る炒め野菜を煮込む
夏のス ....
翠雨の静寂が劈く
これら彷徨い歩く夜の住人
そこまでは近くて遠い
電話BOXからの 未来
....
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いいえ、どこまでも届くから、
....
夜は電気を消しているから
スマホの明かりだけが頼り
指先の動きだけが
生きていることを知らせて ....
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