会葬
蝉
たられば
私は神経質だ 不安が人一倍強い
私は 世間のノーテンキな人のようになりたいと
ずっと思ってきた ....
私の内側には究極の自己犠牲というテーマがある。
そして私の答えは何時も同じで、現実の社会では
自 ....
渦巻く銀河の奥に
静けさに包まれた孤独が
あるという
引き裂かれた傷を癒し
呻吟する日々 ....
壁に
貼り付けられた
横顔
忌々しい
誕生の記憶
古ぼけた
カセットレコーダーか ....
なぜ生まれてきたのかを
考えるために
人は生まれてきたと言う
そしてなぜ死ぬのかを
考え ....
さんがつに
ひさびさ
にほんのつちを
ふみしめた
あなたは
とてもあたたかかった
いっ ....
真夏の休日
妻子が実家へと避暑に行った
私は私の家へ一人取り残されて
くっきり一個の憎悪と ....
○「猛暑の7月」
やっぱり寒い方が良かったなあ!
と冬を懐かしんでいるこの頃
○「終活」
....
世界は光に充ちている
わたしの肉は痛みに疼く
世界は光に充ち溢れている
わたしは荒い息を吐 ....
どんな人や物事にも
それぞれに合った
役目という
いのちがある
それは光と闇にもある
....
一房の秘密が落ちていた
甘くぬかるんだ午後の与太話の上
なんの理由も縫い付けられないまま
傷も ....
掠れた日差しに 傘をすぼめて
貴女の唇にすわりたい
悲しく 梅の花が路を塗る
....
なにクラゲにでしょう
ネットに棲む
ソイツに
まるで刺されているようで
溺れ
....
海を夢に見る
何度目だろうか
今年だけでも
心が海を求める
大海原を
静かに寄せてくる波を ....
風にまう紙くずみたいな文字たちよ
こころまで泣かすな赤薔薇みたいな詩
....
いろんな事が
次第に
しまわれていく
いろんな事が
くすんで
薄まっていく
....
ふわふわしてぽっかりした
海老或いは蟹。
雲の上 蜘蛛の餌食
空いた口 垂れ下がる ....
18rows, 0.96sec.