つきあかりに
しろい骨をならべた
おし黙っている
伐りきりと
張りつめた鋼の向こう側で
....
新しい季節がはじまる
暦をめくる妖精たちの声
もういいかい
もういいよ
冬いろの ....
鉄塔の影は魔女のワンピース
すき間だらけのその先で
カラスの影が口を開く
私の足もとで呪文を唱 ....
タンタンタン・・・
トントントン・・・
溶け出す雪
屋根から屋根へ
朝聞こえたのは
....
真っ白な正方形の紙の真ん中に
万年筆で花、と書いた
そうすると花という字が
何もない所から ....
きみの瞳にきみが居たから、
きみの瞳をきれいだと思った。
きみの笑う姿にきみが居たから、 ....
薄色の電車
駅に着くたびに
肋骨を触って
遊んだ
指先に水滴が集まって
見てい ....
気楽に生きられない性分です
なぜなのだろう
こんがらがった感情を見つめている
楽にリラック ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いている
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮 ....
{引用=涙}
厭きて見上げた雪空から
狙いすまして瞳に降りて
澄んだ涙を装って
誘発する ....
真珠貝の甘さに
開かれた窓の憂愁に
悶える扉の上の紋章に
眠る珊瑚虫のように目覚めることなく、 ....
インターネット普及前は
情けに弱い人が多かった
人間を信じることを
前提にしている善人の
情 ....
見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。
あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える
....
兎色の
小鉢にヌタ
白みそに
いかと
わけぎとを
あえた
もの
味見の
母の手が ....
さあ、手を取り合って
踊りましょう
朝まで
ハイスクールは無期限のお休み
私たちを束縛するも ....
満開の花を見ると
枯れていく未来が見えてしまって
泣けてくるんだ
あなたは言った
わたし ....
今日のぼくは
地獄に居るみたいだよ
でも、
地獄ってのが、天国の手前にあるとしたら
ちょっぴ ....
ある朝
目が覚めたら
周囲の環境はがらんとしていた
それで
まばたきした
耳をすませた ....
涙も体液
その他の体液
思い付くままに並べる
鼻水
口内唾液
血液
胃液
....
猫は夏と冬に毛が生え変わり
それを繰り返し快適に過ごす
僕はこれから声を変えていき
社会に信用 ....
自称詩投稿サイトを
一般の人が閲覧すると
気分が悪くなり、死に至ったり
最悪は自称詩人になって ....
仲間が集まり賑わう
飲み会は楽しい
酒はあまり飲めなくても
少し酔ったかのように
陽気な ....
令和二年二月二十一日
詩人・石垣りん生誕百年の日
コロナウイルスは日本にも感染し
連日 ....
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