──俺はなるべくしてなったのだ、おまえらが忌み嫌う自称詩人に
社会から見放されたニートが
悪 ....
角刈りの雲が流れていく
左折すると見えなくなったが
あれは建物などでは決してなく
夕空をゆく
....
底冷えする
夜に横たわり
祈っている
迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき、
心の奥処の ....
いもうとがきらきらした布に縺れて笑っている。わたしの知らない時間を束ねて。むかしのはなしをしよう ....
長い髪はつるのように
あなたがいない時間を
追いかけるように伸びて
白いため息が雪になり
....
売れ残りの冬の缶詰を
雪の精が月の工場から出荷する
妖精はもういらないと言う
春の種に必要 ....
いつかどこかで嗅いだような
懐かしい匂いの言葉がある
いつかどこかで聞こえたような
....
ひとの背中に書かれた文字を読めていたならば
放ってはいけない言葉を慎めたかも知れないけれど
....
今朝、朝がマンションの屋上から飛び降りた。
朝の落ちた辺りに、朝日の日溜まりの血溜まり。
大抵の事は
いつか笑い話になる事である
但しそうはならない事があるのは
常々肝に命じておか ....
息を吐く
ただ息を吐く
胸が柔らかな手で
押し込まれていくような
くさった気分
へ ....
柔らかい肌に触れる手は
心でカーテンを揺らして来て
余った風で話すような声が
誰かのファスナー ....
がらにもなく
人間を信じてしまったのです
痛みをもって痛みを制すか、あたたかのふわふわでもって怒りを殺しに仲間を募って血に塗れるか、どちらか選 ....
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